横浜ニューテアトルにて『ヨコハマメリー』を観てきました

それにしても、日の出町や伊勢佐木町界隈はディープな街です

  

上映期間も短く、とても気になる映画だったので行ってきました〜

住所からしてディープな場所にあるし、行ったことのない映画館で着くまで不安はいっぱいありました。。

日の出町を降りると、いかにもというおじさん達(馬券売り場に向かっている)が闊歩していて、
急に、「無事に映画館に着くだろうか」と、不安感がマックスになり、携帯で見ていたMapもグルグル回りはじめていました(汗)

「落ち着いて、落ち着いて」と、唱え。

近くまでは来ているなという勘はあったけど、映画館らしきものは見当たらず、
「わあ、もうどうしよう」という時に、おばさま軍団が歩いてきたので、
聞いてみたら、
「すぐそこよ」と、教えて下さいました。

目と鼻の先だったので、聞いてから恥ずかしくなっちゃいましたけど。。トホホ

小さな映画館で、見過ごしていたんですね。。

監督の中村高寛さん:この写真は許可を得て撮影しました

映画が始まる前に、中村高寛監督のトークショーがありました。
「横浜といえば、白塗りのメリーさん」
いつの間にか、姿が見えなくなり、気になった。
メリーさんに関わった人たちから見えてくる横浜の歴史。

戦争により、横浜が米軍に占領され、進駐軍相手の娼婦(パンパン)が街頭に立つようになった。
メリーさんも、横須賀の街頭にも立っていたそうで、将校のみを相手にしていたという。
好きになった将校が故郷アメリカに帰った後も、日本に帰ってくるかもしれないと、ずっと横浜から離れなかったらしい。

家はなく、ビルの廊下やベンチで寝泊りをしていた。
親交のあった永登元次郎さんが、「何が一番欲しいの」と、聞いたら
「家が欲しい」と、言ったそう。

品が良く、身なりもちゃんとしていてドレスを着ていたので、元は華族の出身なのかもなどの噂も流れていたそう。
素顔は可愛らしく、品のある顔立ちで、言葉遣いも育ちの良い感じに見えた。

白塗りの顔は仮面で、本当の自分を隠し、演技をするためのものだったのではないかと話ていた舞踏家の大野慶人さん。

故郷の老人ホームでのメリーさんは、素顔で普通の格好をして、穏やかな顔していました。
本来の自分に戻ったように見えました。

映画のテーマ曲が、青江三奈さんの『伊勢佐木町ブルース』でした。
歌は、渚ようこさんが歌っていましたが。

 

映画の帰り、
『伊勢佐木町ブルース』のモニュメントみたいのがあるということで、
またまた、人(パチンコ店の警備員さん)に聞いて行ってみました!

写真を撮ったりしていたら、
おじさんに声をかけられ、色々とうんちくを教えて頂きました。
最初に、「『伊勢佐木町ブルース』知っているの?」と、聞かれたのが、嬉しかったなぁ〜
若く見えたのかなって。。エヘヘ

「もちろん、知っていますよ」と、言いましたけどね。

「どこからきたの?」
「市内です」

「なーんだ。近いんじゃん。今まで来たことなかったんだね」などなど、
面白い出会いを楽しみました。

モニュメントからの帰り道、
先程、道を聞いた人(パチンコ店の警備員さん)にお礼を言ったら、
「こんなに近くにいるけど、一度も行ったことがないんだよね。ちゃんと分かって良かった」と、言ってくれました。

そして、関内駅までの”伊勢佐木モール”を、ゆっくり歩いてみました。
この道を、メリーさんが歩いていたんだなと。。
なにを思い、どんな気持ちで、この通りを歩いていたんだろうなと。。

その光景と、『伊勢佐木町ブルース』が重なり合いました。

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