『ぼくたちが見た戦場のリアル』に参加してきました②

昨日のブログに書ききれなかったので 今日はネイサン・ルイスさんのお話

10月28日に横須賀市の産業交流プラザで行われた『元米兵が語る戦場の悲惨さ』〜ぼくたちが見た戦場のリアル〜。

ネイサン・ルイスさん(36歳)は、イラク戦争に従事した元兵士。

ニューヨーク州で、お父さんは公務員、お母さんは教師というごく普通な家庭に生まれました。

高校に軍からの勧誘が来て、勧誘員は口が上手かった。
その上手い話の流れで2年契約ということで、高校卒業とともに陸軍へ。

中学にも勧誘が来ていることを知って驚いたそうです。

2001年9月11日同時多発テロの日が初練習の日だったのが忘れられない。
教官が、「気合を入れて練習しろよ」と。
そういう教官は地図の読み方さえも分からない人だった。

2003年にイラクに派遣され、砲撃隊に所属した。

その後、一時帰国を許されたときのアメリカの様子に驚いた。
至るところに星条旗が掲げられ、やたらと皆、ニュースを見ていて恐怖心を植え付けられていた。

禁止条約があるクラスター爆弾を使い攻撃。
3割ぐらいが不発弾。踏んだときに不発する。
野球のボールくらいの大きさで銀色なので、オモチャだと思って子どもが拾い、振ると爆発する。

もうすでに、イラクは建物、橋など空爆で壊されていて脅威ではなかった。
現地の人たちが持っていた武器を回収する作業をしていた。

イラクの人が持っていた古い武器を見たとき、『メイドイン・アメリカ』と書かれていた。
なんともいえない気持ちになった。
レーガン政権、80年代にイラクに沢山の武器を売っていたため。

米軍は占領軍であり、解放軍ではない。

米兵はイラクについて無知であった。

米軍はやりたい放題。銃も使い放題。交通も守らない。人種差別もあった。拷問もあった。
上官は、「目の前に子どもがいても止まるな」と言っていた。

親からそのような育て方をされていないので、現地ではやるせない気持ちでいっぱいだった。

退役後、一般社会に戻るのが難しかった。
大学に入り、歴史の勉強をするうちにアメリカは帝国なのだと思った。
アメリカは戦争中毒であり、全く平和についての勉強をしていない。なぜなら、ずっと戦争をしているからだ。

「アメリカの動き、行動が世界中に迷惑をかけている。」
この言葉を聞いたとき、なんともいえない気持ちになりました。

反戦を訴えたのは退役した軍人さんたちだった。
帰還兵のアーティストも多くなってきている。

ネイサン・ルイスさんも1918〜2018年の100年分の軍服を使ったアート作品を作っています。
布をすいて紙を作り、その紙に反戦を訴える絵を書いています。

どのようにして戦争はいけないことなのかを教えるには、「戦闘機はいくらかというところからでもいいのではないか」と。「大金を払ってまで戦争をしなくてはいけないの?」と。

アメリカに帰り、日本の動き(運動)をしていることを伝えたいと熱く語ってくださいました。

講演会のあと、デモ行進にも参加させていただきました。

自衛隊の前では、元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒さんの訴え。
自衛隊の中でもエリートなレンジャー隊員だった井筒さんの自衛隊に向かって訴える姿に感動いたしました。

そして、横須賀基地前での、マイク・ヘイスティさんとネイサン・ルイスさんの抗議には身体の内側から何かが湧き上がる感じがしていました。

  

兵士だった人が、戦争の悲惨さを体験し、今こうして日本の基地にいる軍人たちに訴えてくれているのですから。
軍人をやめたいと思っている人も多いとのことです。

軍人をアンケートした時、入隊動機の4割が「旅、世界を見る」だったそうです。

上手い話で「世界を見てみよう」と、勧誘されたかもしれませんし。

伝わっていることを願います。

ベトナム戦争とイラク戦争にそれぞれ従軍した元米兵二人が、都内で記者会見や講演をし、戦場の実態を語った。「日本は憲法九条を変えれば軍事化にブレーキが利かなくなり、米軍の指揮下に組み込まれた戦争で、他国住民の虐殺に加担もしかねない」と警鐘も鳴らした。
東京新聞より

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