『あらためて、戦争神経症について考える』横湯園子さんの講演会に行ってきました

9条地球憲章の会 第16回公開研究会に参加させていただきました

昨年(2018年)10月末に『元米兵が語る戦場の悲惨さ』〜ぼくたちが見た戦場のリアル〜の講演会に参加した際に、戦争から帰還した多くの兵士たちが自殺をしたり、うつ病、薬物中毒、仲間内の殺人などを犯したりと、精神に異常をきたした事例をお聞きました。

今まで普通に暮らしていた一般市民が戦争となり、相手国のなんの罪もない人々を殺すことになる。
そのときの光景がフラッシュバックされて精神的な限界に達し精神活動が解体していく。

戦争は人を壊す

戦地から無事に帰還しても、生き残ってしまったという自責の念に囚われて、心身ともに病んでいってしまう。

『戦争神経症』、日本では1945年まで”戦時神経症”の名前を採用。
国立国際医療研究センター国府台病院に”元将校病棟”があったといいます。

NHKで放送されたという『隠された日本兵士のトラウマ〜陸軍病院8002人の病棟日誌〜』のビデオで”臓躁病(ぞうそうびょう)”の元兵士の症状見て驚愕しました。

手足がバタバタと痙攣していて、その動きが止まらない症状。
人間がこんな風になってしまうなんて、神経症という概念が覆され、まさに悪魔が乗り移ったかのような動きに目が点になっていました。

なんて、恐ろしい。
戦争に駆り出された挙げ句、やっとのことで内地に戻ってこれたと思ったら精神病棟に入れられ、恐ろしい『戦争神経症』に苦しむなんて。

戦争は人を壊す

そのうえ、日本人の精神力を強調する軍には『戦争神経症』は一人もいないと誇ったそう。
病院に保管してある8002人分のカルテを焼却しろとの命令が。。。
が、カルテをドラム缶に入れて土に埋め、現在では千葉県東金にある浅井病院に保管されているそうです。

いろいろと調べていくうちに、『戦争神経症』を発症したのは中国河北省に送られ『八路軍』と戦った兵士が多かったようです。
夜、突然に奇襲された記憶や、『八路軍』の兵士は軍服を着ていなかったことから、一般市民との見分けがつかず、誰それ構わずに幼い子供まで殺してしまった記憶がフラッシュバックしてしまったこともあるでしょう。

戦争、一体どこまで人間を壊せば気が済むの???

横湯先生のお話はまたの機会に書いてみたいと思います。

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