基礎研究なくして応用研究はない

熊本市議問題、英でも報道=「束縛社会」と批判


<【ロンドン時事】熊本市議会が喉あめをなめながら質問をした女性市議に退席を命じた問題を英メディアが相次ぎ報じている。保守系紙デーリー・テレグラフ(電子版)は1日、「柔軟性を欠いたエチケット、規則、上下関係でがんじがらめに束縛された社会に光が当たった」と伝え、市議会の対応に批判的だ。>
<英メディアは、緒方市議が昨年11月、子連れで議会に出ようとして退席を求められた一件も含めて報じており、「安倍晋三首相が『女性の活躍』を提唱しながら、職場の男女格差解消で日本が他の先進国に大きく立ち遅れていることは有名だ」(同紙)と論調は冷ややかだ。>

この件、飴をなめながら質問することは、事情はともかくマナーとしてダメだ。
しかし、議場から退席を命じるほどのことか。
この議員は以前にも退席を求められている。
熊本市議会が女性を配慮しないとみなされても仕方がない。
女性議員にもマナーの面で問題があったのかもしれない。
それにしても、あまりにも心が狭い対処である。
この議員を嫌っていたのだろうか。
その結果、海外メディアに報道され恥をさらす。
多様化に率先して対応しなければならない議会がこのざまとは、情けないの一言である。

ところで、議会で寝ている議員は退席を命じられないのか。
そちらの方が議会を冒涜している上、有権者を裏切っている。

ノーベル賞の本庶氏「基礎研究に支援を」一夜明け会見

ノーベル生理学・医学賞の受賞決定から一夜明けた本庶佑・京都大学特別教授(76)は2日午前、日本経済新聞社の単独インタビューに応じた。若手研究者の基礎研究を振興するため同大内に基金を立ち上げ、「ノーベル賞の賞金をそのファンドに入れる」との考えを明かした。本庶氏はそのうえで「賞金だけではファンドにするには金額が少ない。(が...

<会見では「自分が研究をしていたタイミングは日本の科学研究費が伸びる時期に合っていた。ずっと研究を支援されてきた」と話した。自身の成果について「基礎研究から応用につながることは決してまれではないことを実証できた」と評価。「基礎研究を体系的に長期的展望で支援し、若い人が人生をかけて取り組んでよかったと思えるような国になるべきだ」と強調した。>
<本庶氏は「生命科学に投資しない国は未来がない」とも指摘。>
<日本の科学技術政策について「立案段階で依然として昔の発想から抜けていない。今もうかる分野に資金を投じてもしかたがない」と論じた。>

本庶さん「未来への投資」 京大に若手支援の基金設立へ


<本庶さんは「サイエンスは未来への投資」と話した。>
<「若い生命科学の研究者が研究費に困っている。その人たちの給与と研究費をサポートできる仕組みをつくりたい」>
<「今、もうかっているところに投資するのは、後れをとる。(研究で得られた)『果実』は大学に返し、後進を育てることに使いたい」と述べ、基礎研究の重要性を強調した。>

昨夜の会見を見て受賞すべき人が選ばれたと感じた。
そもそも研究に失敗はつきものだ。
基礎研究なくして応用研究はない。
研究に対して費用対効果を求め過ぎではないか。
お金が無いならば、大学の数を減らせばよい。

分配する方も人材が必要だ。
そして、横から介入できない公平なシステムを構築せねば。

第4次改造内閣発足へ 初入閣12人

第4次安倍改造内閣が2日午後、発足した。文部科学相に柴山昌彦党総裁特別補佐、厚生労働相に根本匠元復興相を起用した。総裁選で安倍晋三首相(自民党総裁)と争った石破茂元幹事長が率いる石破派の山下貴司氏も初入閣させ、法相にあてた。首相は2日夜に首相官邸で開いた記者会見で「明日の時代を切り開くための全員野球内閣だ」と強調した。...

<安倍晋三首相(自民党総裁)は2日午後、第4次安倍政権発足後で初めての内閣改造を実施する。>

総裁選挙の論功行賞、派閥のバランス、入閣組の不満解消などを考慮して組閣したようだ。
主要閣僚はほとんど変更がない。
本質は変わらない。
国会できちんと答弁できる人、脛に傷が無い人を選んだと思う。
おのおのが事件ではなく、仕事でニュースになることを切に祈る。

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