安康と安寧な日々

うまし国そ あきつしま 大和の国は

「大和の国は、」で始まる、舒明天皇の万葉集第一期の歌ですね。

「ほんま、美しい国やで、日本は!」という国見の歌というのは、目の前の状況を詠っているというより、「こうなるんや!」という呪術的というか、もっと簡単な国家的ポジティブシンキングな歌なんだと思います。

「美しい国」とかで揶揄されたり、古語を歌詞に入れたら、非難されたりとか、ちょっと悲しいです。件のミュージシャンの歌聞きました。プチ古典好きのオッサンとしましては、なんか古文の使い方が気になるのですが、そこは、まあ、若さゆえ…。

最近、そこそこの地震が各地に発生してます。自然のこととはいえ、国の安康と社会の安寧を祈ってもらいたい。

ところで、本日は、旧暦の5月5日、端午の節句です。中国の端午の節句の故事で有名なのは、やはり屈原ですね。国の行く末を憂いて入水した屈原を慕った日です。で遺体を魚に食べられないように川に投げ入れたのが粽(ちまき)で、遺体捜索用の船が龍船ドラゴンボートですね。いや、屈原じゃなくて春秋時代の伍子胥や!という話もあるし、そもそも五って縁起が悪い!とかいう話もあります。

日本人的には、どこにお祝いする要素があるんや、と思いますが、お祝いしてます。

普通にお祝いする際の「おめでとう!」は中国では「快楽!」です。

「あけましておめでとう」は「新年快楽!」だし、「お誕生日おめでとう」は「生日快楽!」だし。

めくるめく快楽…

が、こういう”お祝い”と言うにはなんだか微妙な由来の時は「安康」を使うようですね。

端午安康!

というのが、本日の挨拶です。

”静かなお祝い””平和の願い”、いいですね。

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