意外なところから見つかった、僕の懐かしいレコードたち…

先達て書いたように、高速回転の故障を起こした、DIATONE製レコードプレーヤーを、僕は自力で修理し、再び平和なレコードライフを送ろうとしていた。

しかしまだ、ひとつ気がかりがあったのだ。
それは、実家からこちらへ持ってきた筈のレコードが、さっぱり見当たらないということである。もう何か月も、天井裏の収納を探し続けてきた。
ずっと以前、賃貸のマンションからいま住んでいる家に引っ越してきた際には、確かにそれらのレコードは、大量の荷物の中に含まれていたのだ。例えば、要らないものと一緒に捨ててしまった、などということは断じてない。

ところが、ある日のことである。外出のために着ていく服を探そうと思い、リビングのクローゼットの奥に腕を伸ばしてまさぐっていたら、ちょっと厚手のビニールの感触があった。LPレコードを入れておくような、大きめのビニール袋の手触りを、指先に感じたのである。
まさか!と思い、そのビニール袋が纏めて入っている紙袋を、バリバリと強引に引っ張り出してみたら、果たして、その中に入っていたのは、僕が探していたレコードたちであった。やっと見つかったのである。

僕はすっかり、天井裏に仕舞ってあるのかと思っていて、ずっとそちらの方を探してきたのに、実に灯台下暗しだった訳だ。
まさか、いつも目の前にある、そのクローゼットの奥だったとは…。そうとは知られずに、レコードたちは、ここにこうして長年隠されていたのであった。まあ、この世の中、大体そんなものである。探し物はいつも、何でこんな所に、という場所から見つかるものだ。

見つかったレコードの枚数は、僕が思っていたよりも幾分少なかった。(上の写真は、今回見つかったレコードのうち、LPと12インチシングル。4枚だけだ)
多分、坂本龍一のアルバムなど、上京してからCDで買い直したものは、まだ実家に置きっぱなしなのであろう。それらはいつかまた、帰省した折にでも、こちらに持って来ることにしようか…。

だから、見つかったのは、むしろシングルレコードの方が多い。CDで買い直さなかったからだ。下の写真は、それらシングルレコードの一部である。

その他にも、上の写真には写っていないけれども、かみさんのレコードも、一緒にたくさん出てきた。ユーミンとか、ピンクレディーとか、カルチャークラブとか、子供向けの色々なソノシートとか。

シングルレコードを入れてあるビニール袋が何とも懐かしい。松本のレコード店の名前が印刷されているのだ。「nakagawa(ナカガワ)」と「らいおんどう(ライオン堂)」だ。
確かナカガワは、松本駅前のイトーヨーカドーの中に店があっただろうか。ライオン堂は、その駅前にも店舗を構えていたし、国道19号線沿いにもあった。いずれのレコード店も、もう店舗はなくなってしまっただろう。僕にとっては、思い出深い店ばかりなのだけれども…。

ああ、やっと、探し物がひとつ見つかって、ひと安心(?)なのである。僕の物持ちが良すぎるのかどうなのか、この家からは実に様々なものが掘り出されてくる。僕自身が、もうすっかり憶えていないような、意外なところから…。

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一時期オフコースをよく聴いていたことがあるので、このアルバムのLP盤も、まだ実家にある筈だと思う。確か、4人になってからの初アルバムだ。何とも懐かしい…。

オフコース『The Best Year of My Life』(CD)
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