坂本龍一『async』のレコード、やっと来た…

先日、Amazonから、坂本龍一の『async』のLPレコードが届いた。

本当は、国内盤よりだいぶ廉価(半額くらい)の輸入盤を先月に予約しておいたのだけれども、もう3回も入荷遅れメールが来ていたのだ。
1回のメールにつき、1週間から10日くらい出荷が遅れる、という内容が書いてある。それが3回も来たのだから、併せて約1ヶ月の遅れだ。人参を目の前にぶら下げられた馬ではないのだからw、流石にもう待ってはいられない。意を決して、キャンセルした。

しかし、僕には代わりがあった。そのときたまたま目にしていた、『async』の国内盤のアウトレット品だ。輸入盤を買うよりは高くついたけれども、国内盤を普通に買うよりは少し安上がりだった。まあ折衷案みたいなものであるw

それが、先日、届いたという訳だ。アウトレットといっても、外装のシュリンクラップが破けてしまっただけのものらしい。その代わりに、透明の大きなビニール袋に入れられていて、その袋には「検品済み」というステッカーが貼ってあった。レコードのジャケットも、中身のレコード2枚も、新品同様に綺麗なものだった。

あと、僕は、この『async』のレコードを買うにあたって、事前に新調しておいたものがある。レコードプレーヤーを繋ぐ、フォノイコライザー(フォノプリアンプ)という機器である。BehringerのPP400という。

これも、ネットで新古品を安く買った。以前の投稿で書いたように、今まではレコードプレーヤーを、中学生のときに買って貰ったラジカセのphono端子に繋いで使っていたのだ。
しかし、何せ旧いラジカセである。内蔵フォノイコライザーの性能は、きっとそれほど高くはないだろう、ということと、接続端子の内部で接触不良を起こして、片方しか鳴らなくなることが時折あるのだ(…そんな時は、ちょっと叩くと直るw)。多分、はんだ割れを起こしているのだと思うのだけれども、分解すると元に戻せなくなりそうな箇所なので、自力の修理を躊躇っている。

そんな訳で、安心して『async』を聴くために、フォノイコライザーを新しく買っておいたのである。

さて、早速レコードを聴いてみると、坂本龍一曰く「SN/M」(サウンド×ノイズ/ミュージック、の意味)の、渾然一体としている音響が、アナログレコードのマスタリングにとてもよく合っていて、実に心地良い。やはり、これは名盤。今や、坂本龍一の最高傑作であろう。

ちなみに、坂本龍一のレーベル「commmons」では、CD作品をレコードで発売する際には、一定のポリシーに基づいてマスタリングを行うことが表明されている。(例えば、こちらのサイト
つまり、CDの音そのままでレコード化するのではなく、レコードの性質に合うように最適化しておきますよ、ということだ。これはきっと、レコード会社はどこでもやっている作業であろう、とは思う。ただ、commmonsは、それがとても上手いのだ。
逆に、このマスタリングが下手だった、という事例を、全く別のレコード会社の別の作品で、僕は聴いたことがある。しかも、坂本龍一が関係した作品で。それについては、また後日の投稿にて…。

さて、先週僕は、青山のワタリウム美術館へ行って、5.1ch版『async』を堪能してきた。(それについての投稿は、こちら
流石、本式サラウンドの『async』は凄いなあ…良いなあ…としみじみ感じていたら、今週なんと、坂本龍一が、5.1ch版『async』を今年中に出そうと思う…ということを、ファンからのリクエストに答えるかたちで、コメントしていたのである。
これは朗報だ。レコードに続いて、そちらも買ってしまいそうだ、いやはや…。実に、楽しみである。(下の写真をご参照。文字が小さいけれども、右の方に、坂本龍一からのコメントが書いてある)

出典:http://www.skmtcommmons.com/quest/news2/detail.php?id=1001358#detail

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『音楽図鑑』に続いて、80年代の坂本龍一で、もうひとつ傑作と言えるのは、この『未来派野郎』だと思う。僕は、はじめにレコードで買って、数年後CDも買った。レコードの方は、まだ実家にある筈。今度、探してこよう…。

坂本龍一『未来派野郎』(CD)
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