ラスベガス写真館…(昼の部・その3~夜の部へ)

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空港からバスでラスベガスに到着した我々一行は、ホテルに荷物を置くと、めいめいが散策へと繰り出したのである。僕も、同僚とふたりで、大通り(ラスベガス・ブルバード・サウス)に沿って真っ直ぐに歩いて行った。途中に、ブロンズマンがいて…という、その辺りまでが、前回のお話。

5月だということもあるけれども、気候はそれほど暑くはなかった。むしろ、過ごしやすい陽気だ。実に良い時期を選んで連れて来てくれたものだ…と、これは米国旅行を通じてずっと感じていることである。

大通りも北の方まで来ると、ホテルを出たときにはまだ高かった陽が、早くも傾きかけていた。通りを行き交う車は、スモールランプを点灯させている。
余りにも楽しい時間は、過ぎ去るのもまた早い。西日で陰影をより増した建造物の数々もまた、ひとつひとつ写真に収めていく。

ファッションショーと言う名のショッピングモールである。大きな帽子を斜めに被ったような、コラムのトップが、文字通りファッショナブルだ。その向こうには、前々回にも写真を載せた、ウィンというホテルの曲線美溢れる建物が、寄り添うように肩を覗かせている。

壮麗な建造物を、引きの構図で撮るのも良い。そうすれば、ダイナミックな画が出来るだろう。しかし、ラスベガスでは、それらに誂えられたディテールもまた、欠くことの出来ない被写体だ。細部には魂が宿っているかのようだ。眼を光らせて、じっとこちらを見つめている。

さて、陽も殆ど暮れなんとする頃に、我々は空腹を覚えた。それも、そうだろう。歩き通しだったのである。
何を食べようか?という話になり、やはりこんな所で敢えて和食というのも乙なものではないか…という結論になった。しかし、そんなに都合よく和食屋が、ラスベガスで見つかるのだろうか。

それが、あったのである。「浜田」という。そんな如何にも家庭的な食堂という風情の店を、大通りからちょっと小道に入ったところで見つけることが出来た。
大衆的な品揃えのメニューは、しかし、お値段がやや高いようにも感じられた。その中で、僕はトンカツ定食を、同僚はサンマ定食を選んだのだ。懐かしい、日本の味である。少々高価であっても、これは嬉しい食事となった。

このように、何故か、トンカツも2枚、サンマも2匹である。いずれも、一食がまるでふたり分であるかのようなヴォリュームだ。きっと、米国人の胃袋に合わせているのだろう、と理解した。おかげで、すっかり満腹である。

我々がせっせと舌鼓を打ち鳴らしているそのまにまに、ラスベガスは刻々と夜の姿へと変貌していった。食堂を出て、景色が余りにも一変した様を見た僕は、思わず驚嘆したのである。これは、何と綺麗な変化なのだろう、と。(夜の部へ、つづく…)

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