ラスベガス、光眩ゆき、夢の国…(夜の部・その1)

夕食を食べ終わった我々は、再び散策へと繰り出した。もう、あたりはすっかり夜だ。

雲ひとつなかった青空にそびえる、数々の建造物もまた、陽の光を浴びて眩しかった。しかし、夜のラスベガスは、それ以上の姿なのである。色とりどりの人工的な光に彩られ、目が眩みそうなくらいだ。

大通りには、実にたくさんの人たちが行き来していた。やはり皆、夜のこの景色を楽しむために出て来たのだろう。歩道は、日中よりも混雑して、場所によっては、なかなか前に進まない程である。

同僚と一緒に、僕は、昼の間に歩いたルートをまた進んでいくことにした。全く異なる姿に変貌したこの街を、再び観て、写真に収めるためである。このようにして、ラスベガスは、ひとつの景色が2度楽しめるという仕様(?)になっているのだ。

夜の街だからといって、大通りの治安が心配だということは全くなかった。めいめいが、周囲の光景をただ楽しむことにのみ、専念しているかのようだ。夜もまた、ここは本当に夢の国なのである。実に、光眩ゆき、夢の国だ。

僕たちが夕食を食べたのは、日本風の食堂だったけれども、それとは別に、五重の塔のような建物も、大通りにはあった。ラスベガスは、ちょっとした日本ブームだったのだろうか?それとも、日本的なカルチャーが、ここまでよく浸透してきたと考えた方が良いだろうか。

しかし、下層に龍の装飾があるのが、やや気になる…。アジアのテイストをどこか、混淆してしまったみたいである。

こうして、夜景をただ眺めて楽しむだけが、夜のラスベガスの過ごし方ではない。

幾つかのホテルは、宿泊客や道行く人々に観て楽しんでもらうために、なんと敷地内でショーを行なっているのだ。例えば、人工池を利用した大規模な噴水などである。
そんな、サービス精神溢れる仕掛けもまた、数多の観光客を大いに楽しませてくれる。歩道から観ることが出来るので、勿論、料金はかからない。

僕は、これだけ多くの景色を心ゆくまで楽しみながらも、ラスベガスで使った金銭は、殆ど食事代だけであった。先達ても書いたように、カジノでは1セントたりとも使わなかったのである。

もう、ホテルには戻らずに、このまま夜が明けるまで歩き通していたいくらいだった。実際に、そうやって外で夜を明かす人も、ここでは多いだろうと思う。観ても観きれない、楽しんでも楽しみきれない…ここは、そんな街である。(つづく…)

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