会うは別れのはじめなのか。平日の休みに、ラフマニノフを聴く…

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9月は、木曜日に休みを入れることにしている。塾の仕事の方である。

朝の仕事は、そんな木曜日でも、相変わらず行っているのだ。今朝は、僕とペアで仕事をすることの多いWさんが、「俺、今月いっぱいで辞めることにしたんだよね」と突然言い出したので、大変に驚いた。もう10年以上も、この仕事を続けている人だった。
Wさんは、彼此5年くらい前に、僕がこの朝の仕事を始めたときに、やり方を親切に色々と教えてくれた人でもある。昼間は、ビルの壁紙貼りなど、内装の仕事をしているそうだ。但し、親方から仕事が回ってきた時だけだそうなので、毎日ではないらしい。

それで、徐々に生活が困窮してきたというか、本人曰く「生活を立て直さなきゃいけない」ので、この朝の仕事を辞めるのだそうである。きっと、別のフルタイムの仕事を見つけたのだろう。
この朝の仕事は、始めてからすぐに辞めていく人も多い(理由は、やっぱり早起きできないから等)けれども、Wさんのように、ある程度の年数を勤めてから辞めていく人も少なからずいる。

その理由は、昼間の仕事の転勤(引っ越しが伴うから)だったり、転職だったりするのだ。つまり、新しい仕事では、それまで以上にガッツリ昼間に働かなければならなくなるので、朝も働く余裕が無くなるのだろう、と思う。
Wさんは、僕の家と同じ方角に住んでいるので、帰り道も殆ど一緒だ。こちらが電動アシスト自転車で颯爽と(時速25kmくらい)で走っていると、125ccのスクーターで後ろからスーッと追い抜いていくのであるw

そのときは必ず、ヘルメットを被った頭を前に傾け、会釈してくれる。礼儀正しく、職人風の、実に気っ風の良い人だ。いつも当然の如くいた人が、ある日から居なくなるというのは、何とも寂しい気がする。今朝は、急にそのような「辞める」という話になって、ビックリしたのだった。


そんなわけで、本日の昼間は、塾の仕事の予定が入っていないこともあって、のんびりと過ごすことにした。トップの写真は、ワインを出してきたところだ。暑かったので、氷を浮かべた。ねこがテーブルの下で見張っているw

ラジオをつけたら、NHK-FMで時あたかも、ラフマニノフの交響曲第2番が流れていた。指揮は、ゲルギエフである。僕にとっては、初めて聴く、ゲルギエフ指揮のラフ2だった。

僕は最近、ラフマニノフの交響曲第2番といえば、プレヴィン指揮のものをよく聴いている。YouTubeで、プレヴィンがN響を振っている第3楽章を見て、これは良いと思い、図書館でCDを借りてみたのがきっかけだ。(CDでは、ロンドン交響楽団の演奏)

風にレースのカーテンがふわりとなびくような、ゆったりとした揺らめきのある演奏である。情感を刺激し、陶酔感のようなものが伴う。僕は、この曲の、このような演奏が大好きだ。ラフマニノフは、厳つそうな面持ちをしているけれども、神経症を患っていたことがあるくらいなので、実のところ情緒的な人物だったのだろう、という気がする。

ゲルギエフのそれは、今日聴いた限りでは、各パートの演奏がクッキリと際立っているような、理性的な演奏だったように思う。特に、テンポ感が時折、僕の持っているものと異なっている部分があったのが、聴いていて少し気になった。多分、僕はプレヴィン指揮の演奏を聴きすぎたのだろう…。

NHK-FMのこの番組は、来週に再放送されるので、もし忘れなければ、ゲルギエフ指揮のラフマニノフ交響曲第2番をまた聴いてみようと思う。そこで何か新たな印象が得られるかも知れない。

さて、今日は、『この世界の片隅に』のBlu-rayが届いた。今夜、僕の部屋のサラウンドシステムで、皆と鑑賞することになるだろう。これは、かみさんへの、少し遅れてやって来た誕生日プレゼントなのである。

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プレヴィン指揮のラフマニノフ交響曲第2番については、以前こちらの投稿でも触れました。この曲の後に続くヴォカリーズも、陶酔感に拍車をかけます。やはり、これは名演奏ですね…。

『ラフマニノフ交響曲第2番/他』
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