坂本龍一の来年の映画と、時代に埋もれた天才作曲家・大澤壽人と…

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日曜日の朝は毎週、NHK-FMを聴いている。吹奏楽や現代音楽など、普段CDだけを聴いていたのでは、なかなかカバーしきれないようなジャンルの音楽番組があるからだ。

今朝8時過ぎからの『現代の音楽』という、西村朗氏が司会をする番組では、主に戦前活動していた大澤壽人を取り上げていた。最近、みすず書房から評伝が出版されるなど、再評価されてきている作曲家である。
トップの写真は、その本である。如何にもみすず書房らしい、質素だけれども目を惹くような、そんな装丁だ。何故か、みすず書房の本は、書店や図書館でその姿を一目見ただけで、それと判る。何処か、特徴的なのだろう。

大澤壽人に関して、僕は、ピアノ協奏曲3番『神風協奏曲』くらいは少し聴いたことがあったけれども、ある程度まとめてちゃんと聴くのは、今朝のこの番組が初めてだ。番組では、コントラバス協奏曲と、神風協奏曲(第1楽章)を取り上げていた。

大澤壽人が今に至るまでこうして埋もれてしまっていたのは、当時から日本国内では余り高く評価されていなかったためであったらしい。国外では、日本人として初めてボストン響を指揮するなど、活躍が目覚しかったのだけれども。

やはり、ちょっと早すぎた天才だったのだ。今朝の番組で聴いた限りでは、その音楽は、和声がやや現代的なときがあるけれども、メロディは比較的分かりやすい。ダイナミックかつ繊細な感じは、ラフマニノフ的な感じもする。(その点については、西村朗氏も指摘しておられた)
でも、戦前の日本人には少し理解しがたい、難しい音楽性だっただろう、と感じる。翻って、現代の我々にとっては、色々なところで既に馴染みのあるような和声であったり楽曲の構成であったりするので、もうそれほど戸惑うということもないだろう。

この『現代の音楽』では、来週もこの大澤壽人を取り上げる。曲目は、『交響曲第1番』だ。また、楽しみである。本も、読み進めておこう、と思う。


(NHKのサイト、『現代の音楽』のスクリーンショット)

さて、前回は投稿の後半で、坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』について触れた。舞台挨拶つきの上映初日に行ってきたのである。

その映画館では、ロビーの片隅に、この映画に関する何枚かのスチール写真などの展示がなされていた。その中に、坂本龍一の次回の映画、『async』のポスターも貼ってあったのである。来年もまた、坂本龍一の映画があるのだ。

上は、昨日、その映画館で貰ってきたチラシ。バッグの中に入れっ放しで、少しシワになってしまった。

勿論、『async』とは、坂本龍一の最新作のタイトルである。この映画は、今年4月にニューヨークで開催された、200人限定ライヴの模様を収録したもの。
最新作『async』の楽曲がメインだったので、かなり前衛的な内容の音楽会だっただろうと思う。ビョークも来ていた、と福岡伸一氏が話していたのを何かで聞いたことがある。然もありなん…だ。

昨日観たドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』の中でも、この音楽会の一部だけ観ることが出来た。これは、なかなか素晴らしい音響。映画館のサラウンドで『async』を聴けるのである。今から楽しみだ。
そして、また初日舞台挨拶に、坂本龍一ご本人がいらっしゃることを是非とも期待したい。この映画の監督も、『Ryuichi Sakamoto:CODA』と同じシブル監督である。また、おふたりのやりとりも聞いてみたいものだ、と思う。

この映画の公開は、上の写真にもあるように、1月27日の土曜日である。受験シーズンも押し迫って、仕事やら何やら忙しくなりそうな気がしないでもないけれども、万障繰り合わせて、どうにか駆けつけたい…。

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『神風協奏曲』が発表されたのは、1938年。そして、この「神風」とは、戦前に使われていた報道用の飛行機の名称。東京ロンドン間の飛行時間世界新記録を打ち立てるなど、当時の日本の勢いを象徴していたらしい。大澤壽人は、この新記録に刺激され、この協奏曲を作曲したようである。

大澤壽人 作曲『ピアノ協奏曲 第3番 変イ長調「神風協奏曲」/交響曲 第3番』
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