ニコン P900をこんな風に使って写真を撮っているのだ…

トップの写真は、こたつから頭を出して寝ている、うちのねこ。息子が撮った。

ねこは、こうして自分から顔を出す、というよりは、時々人間の誰かが引っ張り出してやることの方が多い。こたつの中で頭を温めすぎると、うちのねこはどうも、怒りっぽくなるようである。よって、頭寒足熱のために、こうしてやるのだw


さて、ニコン COOLPIX P900を買って以来、このブログの投稿でもよく取り上げるようになった。月の写真やら、航空機の写真やら。自作のフィルターやら、買って取り付けたものやら。
僕は、以前にも書いたように、これまであらゆる種類の電気製品に興味を持ってきた。オーディオビジュアル機器や、コンピューター、電子楽器、自動車の電装部品などなど。

でも、カメラは、元来が電気製品ではなかったというせいもあるのだろう、特に大きな関心はなかったのである。でも、ビデオカメラは1台買ったことがあったし、フィルム式やデジタルのコンパクトカメラは、貰ったものも含めて3台所有してきた。
しかしながら、それらは、日常の中で洗濯機や冷蔵庫を使うような感覚であって、特に面白いと思って使っていたわけではなかった。でも、イメージ通りの写真が撮れたときには嬉しかったものである。


(もう1台は見つからなかったので、取り敢えず3台だけでパチリ)

そこにきて、このP900である。何と言うべきか、僕がこれまでに使ってきたカメラとは、全く違うものを持っている、という気がする。とにかく、使う気にさせるカメラ、と言ったら良いのか、どうなのか。
僕は、どんな道具でも機材でも、僕の中にあるであろう創造性を掻き立ててくれるのかどうか、という点を重視する。自分自身の人生観として、常に創造的かつ生産的でありたい、と考えているからだ。

つまり、ただエネルギーや時間や労力を消費させるだけの存在は、僕にとって大きな意味はない。しかし、要らない、とまでは言わない。そんな物も生活には必要だろう。例えば、洗濯機から創造性は殆ど掻き立てられないけれども、生活には不可欠である、のように。
上で述べた、僕がこれまで所有してきたカメラは、そのような、生活の中の一部分であった。まあ、実用的ではあったのだ。でも、創造的ではなかった。良いも悪いもなく、只それだけのことである。

翻って、P900は、実に創造的なカメラであると思う。…と言うよりは、それなりの性能を持ったカメラというものは、皆そうなのであろう。僕が今まで、全く気付いて来なかったのだ。
でも、気付いて良かった、とは思う。これで、確実に人生がもう少しだけ楽しいものになった。太宰治が、贈られた浴衣を見て、もう少し生きてみようと思った、というのに何処か似ているのかも…(苦笑。

振り返って見ると、コンピューターには、そういったものが多かったように思う。
例えば、高校に上がったときに初めて買って貰ったパソコンである、NECのPC-8801mkIISRとか、大学生のときに夏休み1ヶ月アルバイトして買った、SHARPのX68000とか、20代のときに仕事でも家でも使っていたAppleのMacintoshとか。
それらのコンピューターによって、僕の中にある何ものかが触発伸張され、もっとクリエイティブになろうという気にさせて貰った。…貰ったというよりも、意識してそうなっていった、ということなのかも知れないけれども。

P900も、僕の中の何かを触発させるものを持っているように思われる。上に挙げたコンピューターもそうだったのだけれども、どうやら極端なスペックが、時として僕と呼応することがあるようなのだ。
PC-88SRの世界初搭載だったFM音源とか、X68kの開き直ったようなw無二のホビー向けスペックとか、Macのやけに人間的だったGUIとか。P900では、この2000mm相当という、これまた世界唯一と謳われている超望遠性能だろうか。

そういった極端なものが、僕を刺激するのである。僕は、それを使いこなそうとして、自分の中を掘り起こしていく。そして、もっと創造的になろうとする。その繰り返し…。


さて、僕はニコン P900を入手してすぐは、月面を撮影するために、このカメラに最初から装備されている「月モード」というものを使っていた。ニコンのサイトや数多のレビューサイトなどで大々的に取り上げられている機能のひとつである。
しかしながら、僕は、P900を使い始めて数日で、この「月モード」を使わなくなってしまった。取っ掛かりとしては非常に良いモードではあるのだけれども、不便な点が幾つかあったのだ。

いちばん大きな点は、必ず2秒のセルフタイマーがかかってしまう、ということである。多分、三脚使用が前提の設定なのだろう。でも、僕は手持ちで撮るw そのため、撮影の都度、セルフタイマーを切る手続きをしなければならない。
あと、P900には、「ズームメモリー」という、2000mmまでの長いズーム位置を幾つかの段階で小刻みに一時停止設定できる機能がある。これが、「月モード」では何故か使うことが出来ない。




(僕は「ズームメモリー」を今はこのように設定している)

この「ズームメモリー」、何気ないようでいて、非常に便利な機能である。僕は、あとで撮った写真を見ながら、これは何mmの望遠で撮ったのだなあ、などと振り返ることがあるからだ。
これがなければ、例えば300mmではなくて、咄嗟に320mmなどというような、やや中途半端なズーム位置で撮ることになってしまう。しかも、撮影時には、そのことに気付くことが出来ないのだ。

この「ズームメモリー」ひとつとっても、極端な超望遠性能をもつP900の、使う楽しさというものを実によく引き出してくれるのである。もしなかったら、撮影の度にストレスが溜まっていただろうw

…そんなわけで、紙幅がやや尽きてきた。ひょっとすると、P900のユーザーの方や、これから使ってみようかな、と思っていらっしゃる方が、検索などを通じてこのブログに来られるかも知れない。これからも、P900については、折にふれ書いていこうと思っている。

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