見事にタイミング良く雲が引き、皆既月食が見えた。勿論、写真に撮ったのだ…(その1)

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前回の投稿にも書いたけれども、当日の夜の天候だけが、気がかりであったのだ。2018年1月31日の晩の、皆既月食である。この日の予報は、晴れのち曇りであった。

確かに、夕方は曇っていた。僕は、いざという時にいつでも撮れるよう、仕事場の塾にニコン P900を携行して行った。お陰で、バッグがふたつとなり大荷物である…。
いく道すがら、どんよりとした空を恨めしく思った。こちらは、こんなに用意をしているのだ。少々の見返りは与えてくれても良いではないか。せめて、雲間から見せてはくれぬか、と。

夕方、塾で少々の雑用をこなした。英語の授業を行うまでの、約1時間半である。そのあと、さあ教室へ移ろうか、と外に出るや、僕は目を見張った。な、何と、雲がすっかり引いて、満月が煌々と現れていたのである。何という恵みだろう!
思わず(小声で)歓声を上げてしまった。早速、バッグからP900を取り出し、撮影場所を探す。街中なので、所謂光害が多い。それを避けて、まず月食前の満月を撮影したのが、トップの写真。欠けるところのない、パーフェクトな月に見える。

これが、この後に数時間に渡る天体ショーを見せてくれるのだ。始まりは、午後9時の十数分前。僕は、授業が9時まである。初めの方だけ見ることが出来ない。まあ、それは仕方がないだろう…。頭と尻尾は、くれてやれなのである。
下は、道路標識の上に、その満月を置いて撮った写真。ちょっとした、戯れである。撮影時に数度ほど斜めになってしまったので、あとで角度補正をしたら、下の方がちょっと切れてしまった…。

こんな風にして、今回の皆既月食では、数多の写真を撮った。どうやら、全部で250枚を超えていたようだ。当初は、自作天体望遠鏡にiPad mini2を取り付けて、そちらでも動画撮影なども行うつもりだった。
でも、結果的には、P900で撮るだけで十分だったのである。とてもとても、もうひとつの撮影機材のお世話をしている暇も余力もなかったのだ。P900を手に、観て撮って…これで僕は、今回の皆既月食を存分に楽しむことが出来た。

そんな訳ですので、何回かに分けて、セレクトした皆既月食の写真を載せていってみたいと思います。P900で動画も少々撮りましたので、載せるかもしれません。どうぞ、お付き合いください…。


さて、授業後、僕は生徒たちとビルの外に出た。帰宅するためである。早速、夜空を見上げると、月食の開始からまだ15分ほどだというのに、もうだいぶ欠けていたのだ。
歩道を歩きながら、P900を取り出す。横断歩道の手前で立ち止まり、その場でまず一枚撮った。僕と歩いていた生徒のH君と一緒に、その写真をプレビューする。おお、結構綺麗に撮れますねえ…とH君は論評するw

月食のときは、上の写真のように、薄っすらと消えゆくかの如く欠けてゆく。平時の満ち欠けは、影とのきわに、クレーターがボコボコと目立って見えるものだけれども、月食ではそのような見え方にはならないのである。
この、薄っすらとした様子がまた、月面の見せる幽玄というものである。昔の人々は、これを不吉であると感じたのだろうか?そうなのかも知れない…。

僕は、一刻でも早く帰宅すべく、歩を進める。しかし、見上げる度に、影に侵食されて月の形が変わっていく。その都度、足を止め、一枚もう一枚と撮る。なかなか前に進まないw

上の写真は、帰る途中に、幹線道路の街路樹の枝に構図を取ったもの。これも、桜の木なのだろうか?うちのベランダから、昇ったばかりの月や太陽を撮る際に、僕は桜の木の枝でこの構図をよく使う。

このようにして何枚か撮っていると、そのうちに欲が出てくるのである。撮影モードを変えてみよう、という欲求である。はい、例の如く、トワイライト撮影モードに変えてみましたw

この時もまだ、帰宅途中。家には着いていない。まだこのくらい月面が残っていると、カメラのAFやAEは被写体を補足しやすいのだろう、素直に撮らせてくれる。トワイライトで撮っても、ズームが良く効いている。実に、僕好みの写真だw

こうして、月の色をちょっと変えて遊びながら撮ったりもした。実際には、もっと白っぽい月だったのである。赤銅色になるには、まだまだ早い頃合いだ。
そして、月は、見る見るうちに、残りが少なってくる。まるで、導火線がジリジリと短くなるようだ。子供の頃に遊んだ爆竹の、火がついた導火線を思い出す。さあ、あともう少し、という感覚…。

こうして、最後の光が絶え、月は闇に飲み込まれてゆくのだ。しかし、全く姿を消すわけではない。赤黒く変色して、今や雲ひとつない虚空に、暫し漂う…。赤銅色の時は近い。

この時点で、午後10時すこし前。僕は、既に帰宅した。普段は、これから風呂に入り、夕食にありつくのである。でも、この日ばかりは、全て後回し。部屋を素通りして、そのままベランダへ直行だ。

再び夜空を見上げると、月食中の月は、すっかりと赤銅色に染まっていた。僕は、トワイライト撮影モードを解除し、通常の撮影モードに一旦戻す。赤いものをそのまま赤く撮るためである。

まず手始めにシャッターを切る。どうも、上手く撮れない。被写体がかなり暗くなったので、シャッター時間が長い。どうしてもブレる。AFやAEのかかり方も、さっきまでとは異なっていた。カメラ内部でウインウインと逡巡するような音がする。

これは、手強い相手のようである。ズーミング・コンパクトカメラにはキツい撮影になりそうだ…。しかし、そこを、何とか撮った。(その2に、つづく)

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