久し振りに月の写真を撮ったような気がする。そうそう、昨夜は中秋の名月だったのだ…

月や夜空の写真を撮影するのは、かなり久し振りだった。ここのところ、天気のすぐれない夜がずっと続いていたからである。例えば、日中はそこそこの晴れだったとしても、夜は曇天になるという日が多かった。

ところが、先達ての土曜日は、日が落ちた後も、雲がそれほど多くはならなかったのだ。全くないわけではなかったのだけれども、明るい星はどうにかみられる程度である。
このひ、土曜日は十三夜の月だった。羊雲のような高積雲が時折、月を隠している。その月あかりは、雲の中で朱くまたは蒼く乱反射する。それが、トップの写真。

また、その遥か右手には、火星が雲間から覗いていた。それが、上の写真。実は撮影当初、この火星が月の真上に見えていたのである。それから暫くすると、今度は月の左側に見えたのだ。

あれおかしいな…と思って、もう一度よーく見直すと、月の右側にあるのが確認できたのである。それ以降はもう、位置に変化がなかった。あの、上や左に見えていた(ような気がする)のは、何だったのだろう?
先日の投稿にも書いたように、土曜日は弓道教室に行った日である。その疲れが出て、晩になってから、そのような幻を見たのだろうか?それとも、航空機かISSの光跡でも見ていたのだろうか。はてさて…。

望遠でこの月を撮った写真は、上と下の2枚。それぞれ、下の方や上の方に雲が掛かっている。それでも、クレーターが確認できるくらいには撮影できた。ニコン P900は、実に頼もしくも使えるヤツであるw

さて、月曜日(つまり、昨夜)は、中秋の名月。土曜日時点の天気予報では、どうも曇りになりそうだった。でも、せめてこの日の夜くらいには見えて欲しいものだと思ていたのだった…。


さて、日が改まって、月曜日。当日になっても、晩の天気は曇りの予報。もし月が隠れていては、中秋の名月が鑑賞できない。困ったことである…そのようなことを考えながら、この日の仕事に出かけた。(祝日でも、塾は営業中なのだw)

ところが、授業が全て終わって建物の外に出てみると、雲の向こうに、暈を纏った煌々たる月明かりを認めることが出来たのである。まあ丁度、このページの上から2枚目の写真のような状態の月だった。
また、暫くすると、雲が流れて月そのものをはっきりと見ることが出来ることもあった。これは、期待できそうである。でも、このときから帰宅するまで、数十分はかかってしまう。その時点まで、雲がこれ以上増えなければ良いのだけれども…。

そして、上空の名月と雲の様子を見遣りながら、自転車に乗って急ぎ帰宅した。普段は、家に帰ってからすぐにやることと言えば、勿論、入浴である。僕は、いつも午前4時に起床して朝の仕事に出掛ける。その一日の汗をまずは流すのだ。
しかし、この日ばかりは、いの一番にニコン P900を取り出して撮影を開始した。雲の状態が刻一刻と変化するので、この先どうなるのか分からない。従って、撮れるときに撮っておこうと考えたのである。

雲の動きは千変万化。西から東へとゆっくりながらも確実に流転していた。ベランダに三脚を据えた当時はまだ見えていなかった月も、徐々に姿を現しはじめたのである。その場面が上の写真。

ときには、上の様に半分近くの月面を確認できることもあった。なかなか良いぞ。もっと雲が流れてくれれば、全部見ることができる。僕は、南天を注視しながらじっと待った…。

いよいよ、灰色の雲の障壁に打ち勝って、月がその全貌を現し始めたのである。待った甲斐があるというものだ…と言いつつ、10分も経っていなかったのかも知れないけれども。

…というわけで、上の写真が、今年の中秋の名月。十五夜の月である。ちなみに、うちのうさぎは、この日、餅をついたわけでも、月を見ながら跳ねたわけでもなく、ただケージの中でジッとしておりましたw

あとは、草むらで摘んだススキを入れてもう一枚。この2本だけでは、数が足りなかったかなあw 加えて、月とススキの間の距離というか、遠近感が全く異なるので、一緒に写すのは難しかった…。何枚か撮り直したうちの一枚。

そんなわけで、今年の中秋の名月、如何だったでしょうか?また来年も、天候などに恵まれれば、撮影に挑戦したいと思っています…。

……
今回の投稿文作成中のBGMは、これ。マーティン・デニーです。YMOの「ファイヤークラッカー」の作曲者として有名かも。下のCDでも、マーティン・デニーの「ファイヤークラッカー」を聴くことが出来ます。あと、「スキヤキ」(つまり「上を向いて歩こう」)のカバーも収録。他は、初期YMOのオリエンタル風味の楽曲が多い様に思います。ただ、サウンドはシンセではなく、民族音楽の楽器も幾つか織り交ぜた、アコースティックなもの。テンポもゆったりとしていて、リラックスして聴くことが出来ます…。

『ベリー・ベスト・オブ・マーティン・デニー』
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