ブッシュ元大統領が最期に聴いた音楽と、勝谷誠彦ショップから届いた商品と…

きのうの朝は、早朝の仕事の帰りに結構な雨に降られて、ずぶ濡れになった。前の夜に寝る前、雨雲レーダーのアプリを見忘れたのである。余りにも忙しくて、ついうっかりしていた。その罰が、これなのである…。

加えて、前回の投稿に書いたように、息子の自転車修理が、パンクのそれはいつも通り上手くいったけれども、ブレーキがどうにも直らない。
秋のつるべ落としが早すぎて、手元が真っ暗になってしまい見えなくなった、と言うこともある。まあ、この自転車は、息子が彼此もう5〜6年も乗ったので、ここらで買い替え時なのかも知れない。

そんな訳で、平日午後からの休みは、どうにもこうにも忙しくなってしまうので、本当は余り好きではない。働きに出ている方が余程楽なくらいだと思う。
でも、こうして家の用事も逐一片付けていかないと、どんどん山積していってしまう。家庭とは、大変な場所であるw でも、この地球上の生物として、こういったことは当然の務めなのだから、生きている以上は仕方がないのだ…。

トップの写真は、きのうの午前中の雨の滴りを撮った。僅かな雫の中に、この世界の一端が凝縮され光っている。きっと本当は、この世とは斯様に小さなものなのだろう。


先達て亡くなった、米国のブッシュ元大統領が、死の直前に「きよしこの夜」を聴いたという記事をネットニュースで読んだ。元大統領は、その曲を聴きながら歌うように口を動かし、それから数時間後に息を引き取ったのだそうだ。


(出典:HUFFPOST

先達て書いたように、僕のねこも身罷る3日前、寝たきりの状態になったときに、讃美歌のフルート演奏をずっと聴いていた。かみさんがCDをかけてくれたのだ。
ちいーは、まだ元気だった頃、僕がFM放送でクラシックなどを流していると、スピーカーの前に座って一緒に聴くことがよくあった。音楽が好きだったのだろう。だから、薄れゆく意識の中でも、安らぎのある曲を聴かせてやろうとしたのである。

それと、このブッシュ元大統領のエピソードで思い出すのは、作曲家の武満徹が亡くなる数日前の出来事だ。
武満徹は生前、作曲の仕事の前にバッハの「マタイ受難曲」をよく聴いていたという(一説には、ピアノで弾いていたとも)。終生、こよなく敬愛した曲だったのである。

それが、病床に臥した死の数日前、雪が深く見舞客の途切れた日に、NHKでたまたま全曲が放送されたことがあった。
武満徹はベッドの中でじっと耳を傾け、「マタイは心が洗われるね」と言い遺したのだという。これは、天が武満徹に与えた最後の恩寵だったのだろうと思う。

きっと、このように、最期の瞬間まで人に寄り添うことが出来る事物とは結局、音楽しかないのではないか…。そんな気もする。
僕も何か、「昏睡状態に陥ったときには、このCDをずっとかけていてください」というリストでも作っておこうか…。

例えば、挙げるとキリがないけれども、バッハ、モーツァルト、チャイコフスキー、ラフマニノフ…あと、坂本龍一と色々な映画音楽やゲーム音楽(それから僕が嘗て作った曲もw)などなど。
武満徹にとっての「マタイ受難曲」のように、この上なく好きな音楽を聴いてから終わりのない眠りに就くというのは、ひょっとすると最高の世の去り方なのかも知れないと思うのだ。


さてさて、本日は、ある物が届いた。送り主は、このカツブロを運営している世論社である。ちなみに、僕はいまだにこの社名を「せろんしゃ」と読む癖がある。正しくは、「よろんしゃ」なのだろうと思う。

先達ての投稿で、「勝谷誠彦ショップ」にて買い物をした、と書いた。その商品が届いたのだ。勝谷誠彦氏逝去に伴って、きっと最近は色々とお忙しかったのだろう、注文から1週間程かかった。


(出典:「勝谷誠彦ショップ」)

商品は、郵便のクリックポストという発送方法で送られて来た。僕は、このクリックポストを、オークションで落札した品物が送られて来たときにしか見たことがなかったので、今回はやや新鮮な思いでこの宛名ラベルを見たのである…。

封筒の裏には、下のようなお詫びのステッカーが貼られていた。いやあ、こちらこそ、かえって済みません。お忙しいときに注文してしまって…。でも、ちょっと思い出になりそうな品物が欲しかったもので。

封を開けてみると、そこには鮮やかな青色(水色?)のスポーツタオルが入っていた。この、意匠を凝らした独特の書体が僕は気に入っていて、このタオルを選んだという理由もあるのだ。

僕は、兵庫県の出身ではないけれども、いとこがこの地で生まれ育っている。子供の頃には、新幹線に乗って遊びに行ったことがあった。そんな訳で、色々な思い出が、兵庫県にはあるのだ…。

さて、このタオルを何に使うのか?実は、枕のカバーにしようと考えていたのだ。元々、別のタオルを掛けていたのだけれども、ちいーの埋葬に使ってしまった。
そこで、この勝谷誠彦タオルを、新しい枕カバーにしようというわけだ。実際に掛けてみると、おおっ、サイズも丁度良い。ぴったりであるw

実際には、文字が擦れて消えてしまわないよう、裏表を反対にして使うと思う。さあ、このタオルで良い夢が見られそうである。勝谷さんが出てきたりしてw もしそうなったら、このブログでまた「夢の話」として書いてみたいと思う…。

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先日、NHK-FMで、グノーのオラトリオ『死と生』が一曲だけ流れていました。それが、結構良い曲だったのです。何というか、それは静謐で清らかな曲調。心が洗われる思いがするような…。NHKは何故か、定期的に(?)グノーを取り上げている気がします。まあ、クラシックの作曲家の中ではマイナーな方だとは思う。でも、実に良い曲が多いのです。
この、オラトリオ『死と生』は、全曲版のCDがたったひとつしかリリースされていません。フルオケ+合唱団+パイプオルガンといった大編成が必要な上、演奏時間が2時間半以上もかかるために、殆ど演奏の機会がないのだそう。何とも、良い音楽が勿体ない…。
このCD(2枚組)も、あるネットショップに注文しておいたところ、本日届きました。今回のこの投稿を書きながら、早速聴きました。それでも、まだ全体の半分。なかなかの大曲で、ときにヴェルディの『レクイエム』を彷彿とさせ得る、凄い音楽ですね…。

「オラトリオ『死と生』 ミシェル・プラッソン & トゥールーズ・キャピトール管弦楽団、オルフェオン・ドノスティアラ」(2CD)
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