毎日の雲の変化が楽しい季節となってきた。雲はときに、薄月の良い脇役ともなるのだ…

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先達ての土曜日は、息子を高校まで車で送って行った。自転車のブレーキが不調だったからである。
どうも、ブレーキワイヤーが外れそうに見えるのだ。前回の投稿にも書いた通り、もうそろそろ替え時なのだろう。かみさんとも話して、近いうちに新しい自転車を買うことにした。

息子を乗せて車を運転をしながらNHK-FMを聴いた。そこでは、ピーター・バラカン氏がずっとジョン・レノンの音楽をかけていた。そうか、命日だったのだ。
「きょうは最後の土曜授業」だと息子は言う。そのせいなのかどうなのか、学校そばの畦道みたいな所には、車が何台も到着していて、それぞれ制服姿の子供をひとりずつ下ろしていた。うちと同じようなことをしているお宅が多かったというわけである。

その中には、黒いポルシェも停まっていた。車種は、マカンだ。おお、この高校にはポルシェに乗るご家庭の子女もいたのか、と今更ながら少々驚く。そのとき、僕が息子に「あれはポルシェだよ」と教えてやると、「ポルシェって何?」と言う。
息子は2〜3歳くらいの頃、僕がミニカーの車種を教えてやるとひとつひとつ覚えたものだった。「これは、ぽんてぃあっく」とか「ぴらーなぁ」とか言って。それが今や、ポルシェも分からなくなってしまったとは。いやはや…。

家と学校を往復する道には、自転車に乗った同じ高校の生徒も多数見かけた。息子がこの道を走るのはあと何回あるだろう。20回か、それとも30回だろうか?
1月になったら自主学習の日が多くなるので、登校の機会が減る。10kg近く詰め込んだバッグを持って3年間、片道数十分の距離を毎朝よく通ったものだと思う。

トップの写真は、そんな土曜日の空模様を撮った。これは層積雲だろうか、中下層の雲が疎らだけれども厚い。最近は、天候によって毎朝、雲の様子が異なっている。これは、そんなひとつの風景だ…。


さて、上と下の写真は、翌日つまり日曜日の空。日の出の時刻から約30分後に撮影。
東の空では、中下層の雲に、巻層雲のような筋状の雲が横切っていた。それらが黄色の陽の光に炙られ、複雑な陰影を醸す。

これがそのまま南西の方角でも見られて、高く青い空を背景に、水彩画を思わせる灰色の淡いコントラストの模様を作り出していた。
これもまた、秋冬の空に広がる景色のひとつなのだろうと感じる。この日の気温は、今季でいちばん下がったようだった。


そして、日曜日の夜の月…と言っても、月齢がたったの2しかない。写真に撮るには(少なくとも僕にとっては)ギリギリだろうと思う。月の形が、実に細ーいのである。しかも、仰角高度が結構低いのだ。

日没後、公園の外の草叢に三脚を立てて陣取った。西の方角が割と開けていたからだ。ちょっと、電線が邪魔だったけれども…。上の写真の下の方、電線に被るようにして月がちょこんと写っているのがお分かり頂けるだろうか。

今回は、ニコン P900の通常のプログラムオートと、トワイライト撮影モードの2種類を使って撮影した。上やこの下の写真のように、空が青っぽく撮れている方が、後者で撮影したものである。

月の右下に、寄り添うようにして光っている小さな星は、土星。この日は、これも同じ構図に写るように撮る、というのを狙っていたのだ。西に雲が多かったけれども、運良く丁度、雲が切れてくれて助かった。
ちなみに、今回は寒くて手が悴(かじか)んでしまったので、土星の輪を写すところまでは挑戦せず…。でもまあ、月と雲が一緒にいると、何処となく風情が感じられる気もする。このように、雲は実に良い脇役なのだ。

上の写真で、月が抱え込むようにして写っている陰のようなものは、地球照という現象。
太陽の光を地球が月に向けて反射させ、その光がこうして地球上で再び見えているというわけだ。このくらいの月齢だと、上手くすると写すことが出来るのである。この写真の中でもまた、雲がゆらりとして、良い味を出していると思う…。

この日曜日は、朝から夕方まで薄雲が空全体に広がった一日であった。日中もそうだったのである。しかし、そのお陰で、太陽の光が良い具合に遮られて、上空を通過するジェット機が色々と上手く撮影出来た日でもあった。それについては、また投稿を改めたいと思う。

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図書館で借りて、週末に読んだ本の中の一冊が、これ。音楽之友社のレコード・アカデミー賞の50周年を記念して、第1回から2012年度の第50回まで振り返ったムックです。単に賞の履歴としてだけでなく、ここ50年間のクラシック音楽界の歴史としても読むことが出来て、とても面白いです。2010年度には、大賞ではなかったけれども、テオドール・クルレンツィスが早くも初受賞しているのもまた、結構興味深い。図書館で借りたとき、モーリス・ラヴェルの管弦楽作品集(アンドレ・クリュイタンス指揮)のCDが付録として付いていました。

『ONTOMO MOOK 創設50周年記念 レコード・アカデミー賞のすべて』
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