「絵心よりむしろ詩心」。書家・水島二圭先生の『筆ぺん書画入門』なのだ…

トップの写真は、丁度1年前、夜間の降雪中に撮ったもの。ニコン P900でフラッシュを焚き、クロスフィルターを掛けた。

某SNSには、毎日のように、1年前の投稿が自動で表示される。その都度、フレンドたちにも見えるようにシェアをするのかどうかを訊いてくるのだ。
僕はこのお節介のような機能が余り好きではないw でも、最近は「嗚呼、去年はこんな写真を撮っていたんだ…」などと、すっかり失くしている過去の記憶を掘り起こすのに、多少役立っているように思う。

このトップの写真もそうだ。今日の今日に至るまで、全く忘れていたのであるw そう言われてみれば、撮ったような気もするなあ…という程度なのだ。
それで、きっとこのブログにも載せたに違いない。そう考えて、1年前のきょうの投稿を見ると、トップにも中面にも、このキラキラ写真は使われていなかった。

おかしいな、どうしてだろう?と思いつつ投稿文を読むと、この写真の説明が書いてある。どうやら、誤って別の写真を載せていたようである。
何と、1年間ものあいだ、その日の分のトップの写真を間違えていたのだ…。これは大変失礼いたしました。今はもう、直してあります。…というわけで、お詫びも兼ねて、ここに再掲載いたしたく思います…。

それにしても、昨年の投稿を見るにつけ、ここでは例え15cmくらいだったとは言え、よく雪が降ったものだなあ、と感じるのである。一方で、今年は目下のところ、全く降る気配がないのだ。
今冬も、一度くらいは雪の結晶などの写真を撮ってみたいのだけれども、ひょっとすると叶わないかも知れない。まあ、自然現象なのだから、それはそれで構わないだろう…。


さて、きのうときょうは、塾の仕事の方が休みなので、午後からはじっと家で過ごしている。でも、何もしていないわけではない。

国立大学の二次試験に向けて、リビングのテーブルでせっせと勉強している息子の横で(息子はいつも何故か、自分の机では勉強しないのだ)、僕はiPad miniを使い、ネットで大学の情報を調べている。
例えば、大学のウェブサイトに行って、募集要項を改めて読み返してみる。今は大抵、どの大学も紙の書類ではなく、ネット出願に切り替わってしまった。それに合わせて、要項などもネット上で閲覧するようになっているのだ。

息子はあした、数日振りに登校し、担任の先生との面談を行う。高校の方にはきっと、センター試験の自己採点に基づく合否判定結果が届いているのだろう、と思う。それを見ながら、最終的にどの大学に出願するのかを相談するのである。
それから、僕がネット出願の手続きなどをやってやろうと考えている。検定料がクレジットカードで決済できるのも便利だ。大学受験も、もう殆どネット通販感覚なのである。時代は変わったものだなあ…と思う。


さてさて、そんなこんなで大学受験のことを準備しつつ、読書もした。今週は、土曜日も仕事が入っているので、こうした平日休みのうちに、図書館で借りた本のページを進めておくのである。
幾つか読んでいるもののうち、ひとつふたつをご紹介したいと思う。下の写真は、水島圭一さんという方が書いた、『筆ぺん書画入門』という本の表紙である。

この「水島圭一」という著者名を見て、あれ何処かで見たような…と思う方も(特に、勝谷誠彦ファンの中に)おられるだろう、と思う。さて、誰なのでしょうか?

実はこの方、勝谷誠彦氏が兵庫知事選挙に出馬した際、スタッフTシャツの「義」という揮毫や「明るく楽しい兵庫県」というスローガンを書かれた、書家の水島二圭氏その人なのである。
『筆ぺん書画入門』の「水島圭一」という著者名は本名で、「二圭」は書家として活動されるときの雅号なのだろう。いずれにせよ、これは書家・水島二圭先生の貴重な著書なのである。


(先達て購入した、「明るく楽しい兵庫県」のタオルの写真を再掲載)

僕は、有料配信メール『勝谷誠彦たちのxxな日々。』に最近しばしば掲載されている(本日付にも掲載されていた)水島二圭先生のコラムのファンになった。非常に理知的で尚且つ、温かみのある明快な文章に惹かれたのである。
そして、図書館で本を探してみたところ、このようにして著書を見つけることが出来た、という訳なのだ。発行は、2003年。今から16年ほど前の本である。

表紙の上の方に載せられている惹句を見ると、なるほど水島二圭先生らしい書体だなあ、という気がするのだ。何というか、何処となく丸っこくて可愛らしいような、と言ったらいいだろうか。
この本は、タイトル通り、筆ぺんを使って、書と絵の両方を気軽に楽しんで書いてみよう、という趣旨の入門書である。文字を書くときの線の引き方から始まって、絵を描くときの形の取り方や描き方などなど、作例を交えて丁寧に説明されている。

上の写真は、裏表紙を撮ったもの。書画は、こういった年賀状や暑中見舞いにも応用できるのである。散歩の途中や旅先で景色などをその場で描くのも良いと思う。いずれも、とても風流だ。
僕も、ニコン P900で写真を撮るのも良いけれども、こうやって気軽にペンを手に取ってサッと何か描けたらなあ…などと、絵心がないながらも、そう考えるのである。

そうそう、絵心と言えば、この『筆ぺん書画入門』の中には、書画作品を作るにあたって、次のような言葉が書かれていた。

もし「絵を上手に描く能力」を絵心というならば、絵心はまったくいりません。大切なことは「感じる心」です。絵心よりむしろ詩心といってよいかも知れません。

そうなのだ、絵心がなくても大丈夫。大事なのはやはり、詩心や感性なのであろう。いつまでも、こころとあたまを柔軟に保っていたいものだと、いつもそう思っている…。

……
もうひとつ読んでいるのは、下の本です。森博嗣氏の近著。様々な雑誌や紙面などへ寄稿された文章や、色々な小説のあとがきなど、謂わば短文集のような書籍。どれも、2ページ〜数ページ程の長さなので、空いた時間に小まめに読み進めることが出来ます。且つ、其々の文章に、森エッセンスが凝縮されているという読み応え。良いですなあ…。

森博嗣 著『森には森の風が吹く』
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