【時事ネタ】泊まってなくても金払え

おう、いつの間にやら、気がつけばお盆も過ぎてますよ。コミケが終わった!

というわけで、日中はともかく、朝晩はなんとなく過ごしやすくなってきた気がしますがどうでしょう。

いや、今までが今までな猛暑だから、というのうはさておいて。

ちなみに、ワタクシの自宅界隈では、夜になると鈴虫っぽい音色が聞こえるようになったり、夕方あたりに赤とんぼが舞い始めるようになりました。まさに晩夏。

 

そんな那珂、ついったらーで気になる記事がRTされていたので、ちょいとツッコんでみたいと思います。

 

・泊まってないのに高額請求!? 旅行サイトの落とし穴 体験記

https://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20180820-00093848/

 

よーするに、上智大学のキョージュ殿(以下、あまりにこの人物が頭の悪いことを言うてるので、キョージュ殿と表記します)が、宿泊してないのにお金取られた! と、ゴネてるわけですが。

よく記事を読んでみると、もともと予約ミスをしているのはキョージュ殿だし、

支払ったのはキャンセル料であって、あたかもまるまる宿泊料金を取られたかのように思わせるタイトル如何なものか、と思うのですがどうでしょう。

 

更に、意図的なのか単にキョージュ殿のの文章力があまりに乏しいのか、

全体的な流れがわかりにくいので、そのあたりを整理しつつ、ツッコませていただきたいと思います。

 

とりあえず、大まかな流れは、以下の通りなかんじです。違ってたらスマヌ。

つかこのキョージュ殿、言葉を曖昧に使う上、後出しで事実を書いてくるので、よく読まないと本筋を見失ってしまうのよね。

「体験記」としてはおもしろいかもしれんけど、悪文の典型例だと思うので、よいこのみんなはまねしないように!

 

1)キョージュ殿が、エクスペディアを使って、ホテル ルートイン釜石に、8月16日の宿泊予約を入れた。

→ i)予約の際、エクスペディアにアカウントを作成しての予約と、「ゲスト」としての予約を行った。

2)その予約のうち、学生12人分の予約に関しては、キョージュ殿がキャンセルした。

(理由:学生が、宿泊先は自分で予約する、と言ったため)

→ i)キョージュ殿が行ったキャンセルは、エクスペディアで作成したアカウントで行った。

(「そう言って私は自分のPCで自分のログインIDで確認した」とあるので、少なくとも、キョージュ殿がエクスペディアに正規のアカウントを持っており、そこから予約・キャンセルを行った、と判断)

3)8月16日当日、ホテル ルートイン釜石側からキョージュ殿に連絡があり、ホテルに向かった。

(「「ホテルルートイン釜石」からの連絡を知って」という記述があるのでそう判断。実はここ、ちょっと重要な部分でもある)

4)チェックイン時、キョージュ殿名義での予約が複数あることを、ホテル ルートイン釜石側から告げられる。

→ i)それに対して、キョージュ殿は、「そんなはずない。すべて学生たちの分はキャンセルしたはず・・・」とホテル側に告げる。

→ ii)キョージュ殿の言葉に対し、ホテル側は「フロントの女性も「PCでそうなっているなら何かの間違いだと思います。もう問題ありません」と言ってくれた。」と答えた。

(個人的に、一番オカシイと思う部分がここ。理由は後述)

5)「「解決ですね?」と聞くと、フロント女性は微笑んでくれた。」

6)キョージュ殿のスマホに、8月19日に、ホテル ルートイン釜石より着信あり。20日に、キョージュ殿が連絡を入れる。

7)ホテル ルートイン釜石からの着信の内容は、「13人分決済されることになっているのでエクスペディアに念のため確認してほしい」というもの。

8)キョージュ殿が、ホテル側(以下、めんどくさいのでホテル側と表記する)に、支払いの判断は誰が行うのか、と確認したところ、ホテル側が、エクスペディア側だと答えた。

9)キョージュ殿が、エクスペディアに連絡。カスタマー担当が対応。

10)エクスペディア・カスタマー担当(このあたりの表記が曖昧なので詳細は不明。話の流れでワタクシが判断)がホテル側に連絡。1時間後、エクスペディア・カスタマー担当からキョージュ殿に連絡。

11)「出た結論が「すでに料金はカード決済で引き落としになっている。ルートイン側が判断したことです」という。」

(個人的にオカシイところその2。理由は後述)

→ i)この時点で、キョージュ殿が、エクスペディアに、正規IDとは別に、ゲストIDでログインしていたことが判明。

(個人的には、ここもオカシイと思うのだけどまぁそれは)

→ ii)更に、「さらにその際にスマホで自分のメールアドレスを入力した際にアルファベットが間違っていたため、メールが届かず、そのまま失念してしまったらしい。」ことも判明。

12)

「こんなことがあっていいのだろうか?」
そう思った。

 

13)「納得できない」と、エクスペディア・カスタマー担当にクレーム。

14)エクスペディア・カスタマー担当が、ホテル側に、再度交渉。

15)ホテル代の50%は、2-3週間後に返金されることになった。

16)しかし、キョージュ殿は更に「泊まっていない13人分なのでそれでもなかなかの出費ではある。なんとかならないものなのかと電話で懇願した。」

17)

「ルールですからっ!」
ホテルルートイン釜石の女性は電話口で冷たく言い放った。

 

……以上、キョージュ殿と各担当者のやり取りの流れである。

長いわ。

つか、「ここは記事を引用しないと曖昧になる」というあたりを詳しく引用したので、こんなかんじになってしまいました。

まぁ、まとめると、「チェックイン前(1)~2))」「チェックイン当日(3)~5))」「チェックイン後(6)以下)」になると思うのですが。

無理やり3行にまとめると、

 

間違って予約しちゃったので

その予約、ナシね!

あ、もちろんキャンセル料とかもナシで4649!

 

まぁ控えめに言うてもクズですな。

しかも、当日でっせ? キャンセルしてくれって言うたの。しかも、フロントで。

よくホテル側がキレなかったと思うですよ。ワタクシは。

 

このキョージュ殿の言うてることが、どれだけクズな発言であるかは、

例えば、飲食で考えてもらえれば、わかりやすいかもしれません。

 

飲み会当日、お店に行ったら、倍の人数分の料理が用意されてました。

こちらは、その半分しか人がいないので、人数分しか支払いません。

なんとかしてネ!

 

これ、飲み会の当日に言うたら、店側としてどうでしょうかね。

しかも、ホテルのサイトを見るに、全室数120前後のご様子。

ホテル ルートイン釜石(公式サイト)

  https://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index_hotel_id_619

 

いくら繁忙期とはいえ、全客室数の1割にアナあけられた日にゃあ、そらホテル側も何某かを請求しないとイカんでしょ。上への報告もあることですし。

(全客室数:120室前後として、キョージュ殿の引率生徒が12名と換算)

 

とか言いながら。

個人的には、チェックイン時のホテルの対応ものすごくオカシイと思うのですけどね。

 

幸い、ワタクシの相方が、小なりとはいえ宿泊施設に勤務しているので、

いざチェックインの時になって、「ワシ、こんな予約入れてない!(または、今回のように、「その予約はキャンセルした」とか)」言い出すお客さんは、たまにいらっしゃるのだそうです。

しかし、その時の対応としては、

 1)お客様が所持しているバウチャー(予約証明書)を確認する。

 2)「その予約はキャンセルした」というのであれば、キャンセル画面などを表示してもらう。

宿泊予約には、それぞれ固有の予約番号が割り振られているので、まずはそれを確認し、どの予約がキャンセルされたのか等を、ホテル側は必ず確認します。

今回の場合だと、チェックイン時、その場でキョージュ殿は自分のPCを使って予約確認を行っているので、

その画面を(もちろん、キョージュ殿が許可すれば)、その場で確認すれば、少なくとも予約のキャンセル云々に関する行き違いは、解消されるハズです。

 

そして、ここが肝心なところですが、予約がキャンセルされている・されていないにかかわらず、お客様本人が「その予約はキャンセル扱いしていい(またはして欲しい)」と言ってきた時点で、じゃあこの予約どうしましょう、という話になります。

 

要するに、

 ホテル「エクスペディアからの予約がありますよ?」

 キョージュ「えー?その予約、キャンセルしたつもりなんやけどなぁ。どないかならん?」

…というようなやりとりが発生するハズなのです。

 

少なくとも、

フロントの女性も「PCでそうなっているなら何かの間違いだと思います。もう問題ありません」と言ってくれた。

なんて、お客さんの言い分を鵜呑みにして、エクスペディアの予約管理画面も開かず、口頭で、即座に、「問題ありません」なんていうホテルスタッフは、なんつーかホテルスタッフとして失格レベルの話じゃあありません。シベリア送りだコノヤロウ。

ホテル側に落ち度があるとするならば、唯一このあたりでしょうか。

もちろん、このやりとりが本当ならば、という条件付きですけどね。

 

次。

チェックアウト後、8月19日にホテル側から連絡があった、とのことですが。

ホテル側からの連絡内容がよくわかりません。その後のやり取りもよーわからんのですが、まずはここ。

 

「13人分決済されることになっているのでエクスペディアに念のため確認してほしい」

 

という要請が、ホテル側からキョージュ殿にあった、ということですが。

何を確認するの?

最大限、好意的に補うならば、前半部分は、

「(予約を入れたけれど宿泊していない分の宿泊料)13人分決済されることになっているので」

でいいと思うのですが、後半部分の、

「エクスペディアに念のため確認して欲しい」

という要請はなんなのか。

話の流れから考えると、「13人分決済されるけど、キョージュ殿はそれでええの?」という、ホテル側からの指摘だと思うのですが、

それならば、エクスペディアに「確認」というよりは、「決済の扱いについて、エクスペディアと相談してくれ」という流れになると思うのですがどうでしょう。

このあたり、ホテル側からの言い方がマズかったのかもしれませんが、この記事の事実関係がよくわからなくなっている原因の1つでもあると思うのですよ。

 

つか、それ以前に、キョージュ殿はエクスペディアからの予約でホテルに宿泊しているのだから、相談すべき宿泊料は、13人分じゃなくて12人分(引率生徒の人数分)だと思うのですガ。

更にいうと、キョージュ殿は宿泊しているのだから、タイトルの「泊まってないのに」ってのはウソじゃよね? ミスリードじゃないの?

こーいうのを「フェイク記事」っていうんじゃろうかね。

 

まぁ、それはさておき。

11)の、

出た結論が「すでに料金はカード決済で引き落としになっている。ルートイン側が判断したことです」という。

これ、エクスペディアの担当者が本当に言ったのなら、結構な問題になるぞ。

 

そもそも、エクスペディアは事前決済が前提なので(だから、ゲスト予約でも、メールアドレスと一緒にクレジットカードの番号を入力させる)、宿泊料を引き落とすかどうかの判断は、ホテル側で行えないのですが(可能かどうか、ということね)

それを、「ルートイン側が判断したこと」と、エクスペディア側が言うということは、ヘタしたらトラブルの原因をホテル側になすりつけようとしていると判断されかねないんじゃなかろうか。

そもそも、宿泊料の決済の順番を考えてもらったらわかりやすいと思いますが、

 

1)事前決済(宿泊客のカード使用状況に、宿泊料が追加される)。

2)実際にホテルに宿泊。

3)締め日を区切りにして、エクスペディア側が、宿泊情報を元に、ホテルごとに宿泊料金の総合計を計算する。

4)入金予定日に、エクスペディアが、宿泊料金の総合計から、手数料をマイナスした金額を、ホテル側の口座に振り込む。

(実際には、4)の前に、宿泊レポートがホテル側に送られてきて、それをホテル側が承認する、という手順が発生します)

 

……と、いう手順になります。

ということは、お客様側から見たら、宿泊料金が引き落とされている(正確には、カード利用状況に、ホテルの宿泊料金が記載されている)ように見えても、

ホテル側には、実際に宿泊料金の振込はされていない、ということになります(入金日前なら)。

つまり、宿泊料金の引き落としに関しては、ホテル側まったく関係ナッシング、ということになりますね。

大丈夫か、エクスペディア。

 

で、

このあとのやりとりは、もうなんつーかムチャクチャ

ちょいと長めに引用するけど、

 なぜならホテルには宿泊客の名前の情報があるはずだ。それが2重になっていたのに、チェックインの時まで気がつかなかったのか。チェックイン時に「あなた様のお名前で予約が他にもあります」というのではなく、前日にも言ってくれるのが「客への親切」というのものではないのか。ホテルにも落ち度があるのではないのか。納得できない、と電話口で言うと、エクスペディアの担当の女性はまたもやホテル ルートイン釜石と交渉してくれた

どうよ、この言いがかり

つかこれ、典型的なヤクザのアヤつけだと思うんじゃが。

「こちらも悪いけど、キミにも落ち度があったんじゃないかネ」というて「客への親切」を強要する。

挙句の果てに、

 そうして待つこと小一時間。結果的に私は50%のホテル代は2-3週間後に戻ってくることになった。泊まっていない13人分なのでそれでもなかなかの出費ではある。なんとかならないものなのかと電話で懇願した。

「ルールですから!」

ホテルルートイン釜石の女性は電話口で冷たく言い放った。

返金されない50%のホテル代は、おそらくキャンセル料だと思われます。

そこまでホテル側が譲歩しているにもかかわらず、「なんとかならないものか」と「懇願」する。

言葉を曖昧にしてますが、わかりやすく言うと「タダにせぇや」と言うてるってことでしょ?

(つか、エクスペディア担当者とホテル側担当者がやりとりしてたハズなのに、いつの間にか、キョージュ殿とホテル側が直接やり取りしてるんですガ)

 

更に、

 エクスペディアのキャンセル料の契約ルールを詳しく読めば確かにそういったことが書いてある。

……と、自分で書いているにもかかわらず、ですよ。

 

これを「クズ」と言わずして、なんと言うのか。

 

マイルドな表現が他にあるなら、ワタクシに教えてクレムリン。

 

つか、そもそも、金勘定については、判断ルールを決めて、それを厳格に適用することって、客商売の基本中の基本、だと思ってたのですが。

こと金、現金が絡んでくることに、個人の判断が入り込む余地があると、

「あの時はあぁしてくれた!」とか「あの人にはこうしたのに!」って事案が必ず発生すると思うのですけどね。

 

てなわけで、疲れた。

 

もともと、頭の悪いことを書いてるオッサンがおったので、

どこがどう頭が悪いのか、事細かにツッコんでやろう、と思って書き始めた当該記事ですガ。

まだまだツッコミどころ満載なので、あとは皆様におまかせします。

記事の後段、キョージュ殿の提唱する「教訓」とか、ツッコミどころしかないノデ。

如何に「モンスタークレーマー」が、自覚なく、自分が正しいことを言っていると思い込んでいるのかがよくわかると思います。

アレですよ。風俗にいって、ヤったあと、風俗嬢に説教するオッサンというか。

 

最後に、キョージュ殿は、

 私自身は、この名前がつくものをもう今後2度と使うことはないだろう。

心配しなくとも、アナタの名前は、ルートイングループで共有されてると思いますよ。

宿泊拒否はないと思うけど(そんなことをしたらホテル側が悪人になってしまうし)

スタッフルームで、スタッフ一同に苦笑いされるくらいは、覚悟なさったほうがよろしいかと思うクマよ。

まぁ、その程度、キョージュ殿にとってはヘでもないだろうけどね!