お呼びでない(2017.4.1掲載予定)原稿〜スタンスが変わると景色が全く異なる

明日(2017.4.1)の「迂闊屋通信・お呼びでない」に掲載予定の原稿です。
メール発行直前に内容を見直すので、メールでの掲載内容は本文とは若干異なります。

結局、森友学園問題をゲップするくらい取り上げていますが、毎週話がアッチに行ったりコッチに来たりという感じで、まだまだ収まる気配がありません。しかし、国会での追求は進まず、マスコミも「お腹いっぱい」状態となってきているので、そろそろ収束するのかもしれません。

この問題を見ていて最近思うのは、これほど見る方向から違う景色になってしまうものもなかなか無いのではないか、ということです。私の通常の見方だと、どう見ても政府筋の言っていることに無理があり、大阪府なんかはメチャクチャではないかと思うのですが、政府側から見るとそうは見えないようです。

今週、辻元清美衆議院議員の疑惑が産経新聞に掲載されたことにより、それを安倍首相が取り上げ、民進党が抗議しました。その後、産経新聞が取り上げた件はデマであることがわかったわけですが、民進党の初動が本当に酷かったので、産経は政治部長名で抗議文を掲載することになりました。抗議文を読むと、結局自前で裏を取ったわけではなく、ネット情報をソースにしただけなのがわかり、そのためか「個々の案件でこれ以上反論しても仕方あるまい」と誤魔化してしまっています。書いていることは勇ましいのですが、中身が無い。恫喝ということで言えば、証人喚問のときの西田議員や下地議員などはまさに恫喝だと思うのですが、それには一切触れません。大丈夫なんでしょうか。

民進党の抗議に反論する-恫喝と圧力には屈しない 政治部長 石橋文登
http://www.sankei.com/premium/news/170331/prm1703310006-n1.html

私は辻元さんとは全く面識もなければ思い入れもないので、擁護する義理もありません。疑惑があるのであれば解明すれば良いというスタンスです。何かバックにいそうだという感じもありますし(ただの感覚です)、ネットで指摘されている国土交通副大臣のときの疑惑も、疑惑として指摘されれば説明すれば良いと思います。

最近、スタンスによる見方の違いが特に顕著になっていると思います。首相夫人付きの谷氏からのFAXも、2枚目をしっかり読むとちゃんと動いていると思うのですが、菅官房長官にかかると「ゼロ回答」となり、共産党が精査すると「満額回答」となります。実際はどっちなんだ?・・・今までは籠池理事長を応援したり、森友学園に関わっていた人が、手のひらを返したように無関係を装ったり批判を始めていることも、問題をわかりにくくしているのかもしれません。

3日ほど前から出回っている動画で、青山繁晴さんが醜態をさらしてしまったものがあります。以前は「塚本幼稚園がんばってください!」とカメラ目線でハッキリ応援していたものの、最近の動画では塚本幼稚園や森友学園は初めて聞いたと言っています。しかし、籠池理事長と一緒に撮った記念写真が拡散され、証人喚問のときに不自然に下を向いたままじっとしていた姿も動画で出回ってしまいました。夫婦で関係していた稲田さんも最初は知らないフリをしていましたし、安倍さんは最初は「応援してくれている」と言っていたのに、突然批判を始めました。昭恵さんにいたっては、とうとう行方をくらましてしまっているようです。

これでも、なんとか安倍首相、稲田防衛相、安倍昭恵さんらを擁護しようとするのであれば、やはり籠池理事長や谷夫人付きが悪いということにしてしまえば良い、ということなのでしょうか。財務省、大阪財務局、大阪府などは「忖度」したからしょうがない、ということになるのでしょうか。

結局は、「失くした」ことになっている資料が出てくるか、昭恵夫人や谷氏がハッキリと説明をしなければ、このまま無駄な時間を使い続けることになるのではないかと、半ばあきれています。しかし、資料が出てきても何があっても、最強の官房長官は「問題ない」「ご指摘には当たらない」と言い続けるのでしょう。

 

 

 

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