お呼びでない(2017.4.8掲載予定)原稿〜誤報に朝日も産経も無い / ローランド創業者が死去

先週、産経新聞が掲載した記事を、総理が翌日に国会で取り上げて民進党が抗議したということを書いたところ、さすがにお叱りのメールを複数いただきました。中には、辻元さんが森友学校建設地を撮影している写真を添付して、「この画像もガセなんですね」と送ってこられた方もいらっしゃいましたが、それは関係ない写真です。でも、ここが注意が必要なところなんだと思います。
産経新聞の石橋文登政治部長の記事(Web版)には、この辻元さんの写真が掲載されていますが、「3つの疑惑」として挙げられているのは、「幼稚園侵入」「作業員派遣」「14億値引き」です。ところが石橋部長の記事には、ただのイメージ写真が掲載されているので、この記事がデマだと言うと、「では、この写真もデマなのか」と思ってしまう人がいるわけです。
辻元さんの背景にいろんな疑惑があり、彼女のことを嫌っている人が多いのは承知しています。私も好きなタイプではないので、彼女が批判されようが嫌われようが、特に擁護しようとは思いませんが、デマだとされている3つの件と、この写真は関係ありません。
朝日新聞の誤報・虚報は多く、内容も酷いので叩かれていますが、産経新聞も誤報・虚報はあり、「産経新聞 誤報」で検索してもたくさん出てきます。私は、まだメディア業界のことについて全く知らなかった2001年に、そのとき知り合った読売新聞出身のジャーナリストが立ち上げたネットメディアを手伝いました。そのメインの記事が朝日新聞の虚報でした。朝日であれ、読売であれ、産経であれ、毎日であれ、デマ記事を流したらきっちり批判されるべきです。

そんな森友学園問題は、まだ新事実が出てきてくすぶっていますが、永田町の関心は「共謀罪」に移ってきているようです。やはり強すぎてメディアまで押さえられる政権は強いということでしょうか。共謀罪は、反対する方も感情的にならず、議論を尽くしてもらいたいと思います。どうも見ていると、与党側はとっとと通したいように見えるし、野党側は国防の観点を超えて、とにかく反対するところから始まっているように見えます。これでは議論になりません。

4月1日の朝に、ローランド創業者の梯郁太郎氏が亡くなりました。梯さんは世界の電子楽器の歴史を作った人で、日本人で唯一、個人としてテクニカル・グラミー・アワードを受賞したことでもニュースになりました。私の人生を変えてくれた人でもあります。
エピソードも山のようにあります。自伝も出ているのですが、とりあえず、自分との思い出を書きおこうと思いました。
「さようなら梯郁太郎さん」
https://blog.voicejapan.jp/archives/5037.html
晩年は、自ら創業して世界的企業となっているローランドを飛び出して、新しい会社を起こすなど、最期まで波乱万丈の人でした。その梯さんが、ローランドを創業するときに作ったスローガンがあります。これは新しい会社にもそのまま引き継がれたようです。今でも十分通用しますし、私の中にはまだ染み付いているので、ここでみなさまに紹介したいと思います。

– 創造の喜びを世界にひろめよう
– BIGGESTよりBESTになろう
– 共感を呼ぶ企業にしよう

安らかにお眠りください。

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