素晴らしき3気筒ツーサイクルエンジン

長かった、と言うよりもちんたら作業を続けてたマッハのエンジンが完了した。
思えば購入時に100キロ走ってオイル潤滑系統に不具合を発見。オイルポンプ
から圧送されたオイルがクランクベアリング、クランクピン、大端部ベアリング
を原液のまま潤滑するのだが、所々、エアが混入してパイプが縞々模様になってしまう。
 
 最初に疑ったのが定番のオイルポンプ。ebayでポンプを購入、分解洗浄、ゴムパーツで入手可能な物は交換し、
ポンプは問題ない状態にして試すも同じ症状。次に疑ったのがオイルパイプ。パイプの継ぎ目からエアが混入したかと思い、継ぎ目をエポキシ樹脂で固めて対処。考えてみたが、内側から圧力がかかるので漏れ出す事はあっても流入は無いと判断。じゃあ、問題は何だ?エンジンをかけながら考えること小一時間、ふと問題の個所を見てみると何とエアーがぷくぷくと左シリンダーオイル孔から出ている!なんでだ?
知り合い、ショップに聞きまくるがこんな症状は見たことないとの返事ばかり。
考えてもしょうがないので、エンジンを降ろし、組みなおす事数回。今度はエンジン後部のブリーザーホースから
ミッションオイルがドバドバ漏れてくるではないか。
ここで仮説が。クランクケースの合わせ面が狂っているのではないか。そこから排気が漏れ、前回は左シリンダー
孔から、今回はミッションブリーザーホースから出たのではないのかと。
で、さっそく某国内オークションでクランクケースを購入すること2回。いずれも外れを引いてしまった。
こういうビンテージバイクの中古パーツは信頼できる知り合いから買わなくてはいけないことを高い授業料を
払って学んだ。
知り合いの単車はみな人気のある国内仕様。私が持っているのは海外仕様で、ケース、オイル潤滑方式も微妙に
違う。
国内オークションは諦めてebayで程度の良いのを探す事数か月、清水寺から飛び降りる覚悟でポチっと。
一週間でアメリカから届いたケースは状態も良く、どうやらアタリみたいだった。
そして昨日に至ること3年。2か月あれば出来ることを3年もかかった。原因を突き止めるまで時間がかかったのと、
自宅裏のガレージ建設とかが有ってしょうがなかったという言い訳で自分を納得させている情けない週末メカニック
であった。

で、次はブレーキをダブルディスク化して少しは止まる単車にしよう。ダブルにしたからって効きが2倍に
なるわけでは無い。1.25倍位らしい。ブレーキは大切だ。

さあ、3本のマフラーから煙もくもくさせながら伊豆スカでも行こうかと思ったらフロントフォークからオイル滲み
が。
まだまだ快適に走るのはもう少し先になりそうだ。

 
 ちなみに地下ガレージでツーストロークエンジンをかけるとこうなります。
 
 煙が目に沁みます。そして匂いが上に行き、居住空間を漂い、奥さんにこっぴどく怒られます。

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