シンポジウム「『忖度』が奪う表現の自由」に参加してきました

一般社団法人日本ペンクラブ主催で文京シビックセンター・小ホールにて行われました

教育現場も行政も、政府に批判的な言論や表現については自主規制して会場を貸さない、後援しない、掲載は不許可にするという事態が広がっています。
こういう状況についてどう考え、どう対処すべきか。わずかな抗議にも行政が怯えて言論規制や萎縮に走ってしまう事態について、事例に即して考え議論したいと思います。

という内容のお知らせの記事をみて、最近気になっていることだったので、ちょっと参加してみようということで行ってきました。

パネラーは、吉岡忍日本ペンクラブ会長と講演中止に追い込まれた経験のある上野千鶴子、香山リカ両氏に、さいたま「9条俳句」訴訟原告弁護団事務局長/弁護士の久保田和志さんでした。

香山リカさん、上野千鶴子先生の色々と大変だった事件のお話は、とても興味深く聞かさせていただきました。

行政や見えない抵抗勢力によって、講演会や講師を拒否されたりしたのは、危険分子を排除しようとする”嫌がらせ”にしか思えませんでした。

『行政の中立性・公正性』が問題になっている。

個人の自由な意見や行動が、行政の意に沿わないとそれらを排除しようとするのは、人権を無視していて、ちゃんとした理由をあげてくれなければ腑に落ちないに決まっています。

これからの時代、どんどんとそのような事例が多くなってくるかもしれません。

そうならないようにするためにも、上野千鶴子先生は、
「世間を味方につける」
「行政法のツールを徹底的に使って戦う」と、おっしゃっていました。

日本ペンクラブ主催のシンポジウムだったので、前会長の浅田次郎さんもいらしていました。

ペンで自由にモノが書けない時代になるのは絶対に困ります。
日本ペンクラブは表現の自由を守るための組織です。
初代会長は島崎藤村だったそうです。

久しぶりにシンポジウムというものに参加しましたが、とても懐かしい方にお会いすることができて、涙が出そうになりました。

行ってみようか、どうしようかと迷っていましたが、行ってみて本当に良かったです。

平日の夜に、これだけの人たちが、忖度が奪う「表現の自由」について感心があり、集っているんだなということが分かりましたし、その現場に居合わすことができて、良い刺激をいただくことができました。
色々な視点で、これからも見ていこうと思った次第です。

Praying for Time

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