香港に「国家安全法」導入/新型コロナウイルス治療は分からないことだらけ

中国全人代、香港への「国家安全法」導入を採択


<【5月28日 AFP】中国の全国人民代表大会(全人代、NPC、国会に相当)は28日、香港に「国家安全法」を導入する方針を採択した。同法をめぐっては、香港の自治を損なうとの批判が出ている。>
<国家安全法の制定をめぐっては、外国政府や投資家、香港民主派から、1997年に英国から返還された際に中国が香港に確約した自由を奪おうとしているとの非難の声が上がっている。>

金融センターとしての役割が上海に移り、香港に気をつかう必要がなくなったのだろうか。
金持ちは他の国にも拠点をもっているので気遣う必要がない。
今の台湾の動きが事を急がしたのだろうか。

当惑する医師たち 新型コロナウイルス治療の最前線で


<新型ウイルスに感染したほとんどの人は軽症で済む。まったく無症状の人もいる。しかし、重症化して危篤になる大勢の患者にとって、COVID-19は恐ろしく複雑な病気だ。>
<重症化する患者の体内でこのウイルスは、激しい炎症を起こし、たくさんの血栓を作り、複数の臓器を攻撃し、生命を脅かす症状のカスケード(症状の連鎖)を全身で引き起こす。>
<医師は「酸素飽和度」というものを計る。つまり、赤血球中のヘモグロビンのうち、酸素と結合して酸素を運んでいるヘモグロビンの割合のことだ。診療中の患者について医師は通常、90%以上の酸素飽和度を維持しようとする。しかし、COVID-19患者の場合、80%かそれよりもっと低いレベルまで下がってしまうことがある。>
<COVID-19では、ほかに類を見ないほどの炎症が肺に起きる。それゆえにこれはまったく未知の病だと、誰もが同意している。血管の膜に炎症が起きれば、血栓ができやすくなる。そして、COVID-19の重症患者の血液は、とんでもないほど粘度が上がり、どろどろになっている。>
<血栓ができると、心臓や脳などの臓器に血液が正常に行き渡らなくなり、COVID-19の重症患者に心臓発作や脳梗塞が起きる確率が大いに上がってしまう。>
<こうした様々な要素が合わさることで、COVID-19は症状の変化がきわめて予測しにくい病気になっている。専門家が「多臓器系疾患」と呼ぶものだ。そのせいで、個々の患者にとって最適な治療法が非常に分かりにくく、現状では現場の医師にこうすべしと言える標準治療のマニュアルがない。>
<特に有力視されている説のひとつは、「ACE-2」というたんぱく質に注目している。「アンギオテンシン転換酵素(ACE)2」は、いろいろな種類の細胞の表面にあり、血圧の制御を助ける。新型コロナウイルスはこのACE-2に結合し、健康な細胞に侵入する。遺伝的に体内のACE-2受容体が特に多い人は、その分だけCOVID-19が体内に侵入しやすく、重症化しやすいという可能性もある。>

結局、まだ疾病のシステムが明白になっていないのだ。
遺伝的な話を取り違えると人種差別にもつながる。
感染してなぜ無症状か、軽症か、重症化するか、等々まだまだ分からないことだらけなのだ。

【備忘録】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(28日午前4時時点) 死者35.2万人に


<【5月28日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間28日午前4時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は35万2494人に増加した。

中国で昨年12月末に新型ウイルスが最初に発生して以降、これまでに196の国・地域で計563万8190人余りの感染が確認され、少なくとも223万6200人が回復した。

この統計は、各地のAFP支局が各国当局から収集したデータと世界保健機関(WHO)からの情報に基づいたもので、実際の感染者はこれよりも多いとみられる。多くの国では、症状がある人や重症患者にのみ検査を実施している。

27日午前4時以降、新たに4728人の死亡と9万5883人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのは米国(1140人)。次いでブラジルの1039人、メキシコ(501人)となっている。

最も被害が大きい米国では、これまでに9万9724人が死亡、169万1342人が感染し、少なくとも38万4902人が回復した。

次いで被害が大きい国は英国で、死者数は3万7460人、感染者数は26万7240人。以降はイタリア(死者3万3072人、感染者23万1139人)、フランス(死者2万8596人、感染者18万2913人)、スペイン(死者2万7118人、感染者23万6769人)となっている。

人口10万人当たりの死者数が最も多いのはベルギーの81人。次いでスペイン(58人)、イタリア(55人)、英国(55人)、フランス(44人)となっている。

香港とマカオ(Macau)を除く中国本土で発表された死者数は4634人、感染者数は8万2993人、回復者数は7万8280人。

地域別の死者数は、欧州が17万4745人(感染207万3964人)、米国・カナダが10万6553人(感染177万8824人)、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が4万3556人(感染80万9124人)、アジアが1万4816人(感染47万9310人)、中東が9056人(感染36万6949人)、アフリカが3637人(感染12万1522人)、オセアニアが131人(感染8497人)となっている。

各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。>

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