米下院、ウイグル強制労働防止法案を可決/中国のCO2排出量、2060年までに実質ゼロに/英首相、冬の新型ウイルス対策を発表

米下院、ウイグル強制労働防止法案を可決


<【9月23日 AFP】米下院は22日、中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)からの輸入を禁止する法案を賛成406反対3の圧倒的賛成多数で可決した。成立するには上院での可決も必要。>

民主党が多数を占める下院で可決した法案は、大統領選挙目当てではない。
バイデンさんが当選しても、中国の人権問題については突っついていくのだ。
中国は内政問題で突っぱねるだけだが、この戦いは大統領選挙後も続くだろう。

中国のCO2排出量、2060年までに実質ゼロに 習主席が表明


<中国の習近平国家主席は22日、二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに減少に転じさせ、2060年までにCO2排出量と除去量を差し引きゼロにするカーボンニュートラルを目指すと表明した。
習主席はこの日、国連総会の一般討論でビデオ演説を行った。
中国は世界最大のCO2排出国で、世界全体の排出量の28%を占めている。>
<国連総会の公式翻訳によると、習氏は「我々はCO2排出量を2030年までに減少に転じさせ、2060年までにカーボンニュートラルを目指す」と述べた。>

気候変動問題に消極的なトランプ大統領への当てつけだろう。
中国の二酸化炭素の排出量は世界で一番多く、それが今の半分になるだけでも効果は大きい。
要は時間の問題だ。
石炭や石油を使った火力発電を止めて原子力発電に替えるだけで簡単に減らすことができるが、ゼロとなると”?”だ。
ただし、原子力発電には放射線リスクがある。
一旦、事故が発生すると、黄砂に混じって日本へ飛んでくる。
具体的にどのように減らすか注目していかなければならない。

英首相、冬の新型ウイルス対策を発表 「自制心と決意」求める


<イギリスのボリス・ジョンソン首相は22日、新たな新型コロナウイルス対策を発表した。イングランドでは飲食店の閉店時間が早められるほか、在宅勤務が推奨される。
ジョンソン首相は、一連の施策は最長で6カ月続くと述べる一方、従わない人が多ければさらに厳しい施策を講じると警告した。
テレビ演説でジョンソン首相は、「自制心と決意」を持って対策を守るよう国民に要請。これまでも多くの市民がルールを守ってきたが、「違反者も非常に多かった」と語った。>

<ジョンソン首相はこの日、新しい施策は「力強いが適切なもの」だと説明した。
「こうした施策は必要ない、それぞれがリスクを負えば良いと言う人には、あなたのリスクはあなただけのものではないと言いたい」
「あなたのちょっとしたせきが誰かの死につながる。これがCOVID-19の残酷な現実だ」>

イギリスでは今、感染者が急増している。
自覚症状がなく、知らずに他人に感染させ、死に至らす可能性があるのが新型コロナウイルスである、という考えだ。

<ジョンソン首相は、国民の自由を奪うことには「精神的にも気が進まない」と述べた上で、「ここで対策を取らなければ、さらに厳しい制限が必要になる危険性がある」と説明した。
また、人々がルールに従わなければ、警察官の増派や、場合によっては軍隊の支援をあおぐことになると述べた。
「これらの簡単なルールにみんなで従えば、この冬を乗り越えられるだろう。ここから先、困難な数カ月が待っていることは間違いない。COVID-19との闘いもまだ終わっていない」
「今こそ自制心と決意、連帯を持って、この困難を乗り越えるべきだ」>

自由主義の国として国民の自由を制限することはしたくないのだが、野党もこれらの政策を支持している。
今は戦時下だという認識なのだ。

さて、秋の連休で人手が増えた日本。
2週間後の感染者数はどうなっているだろう。
病院が重症者を受けいることができる状態ならば、死者もそれほど増えないだろう。
しかし、感染者が大幅に増え、医療機関から患者が溢れたら、締め付けざれるを得なくなる。
すると、今度は経済的に立ち行かなくなり、自殺者も増える可能性が高い。
一体、どう対処すれば良いのか。
正解がまだ見えない。
本当に運頼みだ。

【備忘録】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(22日午後8時時点) 死者96.5万人に


<【9月23日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間22日午後8時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は96万5760人に増加した。

中国で昨年12月末に新型ウイルスが最初に発生して以降、これまでに196の国・地域で少なくとも3137万4240人の感染が確認され、少なくとも2133万8900人が回復した。

この統計は、各地のAFP支局が各国当局から収集したデータと世界保健機関(WHO)からの情報に基づいたもので、実際の感染者はこれよりも多いとみられる。多くの国では、症状がある人や重症患者にのみ検査を実施している。

21日には世界全体で新たに4188人の死亡と26万5437人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのはインドの1053人。次いでアルゼンチン(429人)、ブラジル(377人)となっている。

最も被害が大きい米国では、これまでに19万9890人が死亡、685万8130人が感染し、少なくとも261万5949人が回復した。

次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は13万7272人、感染者数は455万8068人。以降はインド(死者8万8935人、感染者556万2663人)、メキシコ(死者7万3697人、感染者70万580人)、英国(死者4万1788人、感染者39万8625人)となっている。

人口10万人当たりの死者数が最も多いのはペルーの95人。次いでベルギー(86人)、スペイン(66人)、ボリビア(66人)、ブラジル(65人)となっている。

香港とマカオ(Macau)を除く中国本土で発表された死者数は4634人、感染者数は8万5297人、回復者数は8万497人。

地域別の死者数は、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が32万5373人(感染880万1752人)、欧州が22万6237人(感染493万4210人)、米国・カナダが20万9148人(感染700万2792人)、アジアが12万7220人(感染736万6056人)、中東が4万2781人(感染182万2812人)、アフリカが3万4076人(感染141万5448人)、オセアニアが925人(感染3万1179人)となっている。

各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。>

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