米軍がアフガニスタンからの撤退を完了/菅首相の新型コロナ対策で見えたこと 官邸主導内政で空回り

米軍がアフガニスタンからの撤退を完了


<(CNN) 米中央軍のマッケンジー司令官は米東部時間30日(日本時間31日)、米軍がアフガニスタンからの撤退を完了したと発表した。>
<同氏はまた、米国は外交上の退避作戦を継続するとも説明。「軍事上の退避は完了したが、さらなる米国市民と資格のあるアフガニスタン人で出国を望む人々を確保する外交上の作戦は続く」と語った。>
米軍、アフガン撤収完了 米史上最長の戦争終結

<[ワシントン 30日 ロイター] – 米軍は30日、アフガニスタンからの撤収が完了したと発表した。これにより、2001年の同時多発攻撃をきっかけに始まった約20年に及ぶ米史上最長の戦争が終結した。>
<中東の衛生テレビ、アルジャジーラが30日伝えたところによると、イスラム主義組織タリバンの報道官は、最後の米兵がカブール空港から撤収し、アフガニスタンは完全な独立を手に入れたと表明した。>
<共和党のベン・サス上院議員は米軍撤退は「国辱」で、バイデン大統領の「臆病と無能さの結果」だと批判。「大統領は米国人を置き去りにするという道義的に許されない決定を行った。自ら名誉を傷つけた」と強調した。>
<米国や北大西洋条約機構(NATO)同盟国は、タリバンが想定を超える速さで実権を握ったことを受けて撤退加速を強いられた。現地には西側諸国に協力してきた数千人のアフガン人が残されている。>

アメリカ軍は撤退したけれど、民間のアメリカ人や協力したアフガニスタン人はそのままということだ。
これからもアフガニスタンからの出国が続くのだろう。
タリバンは国際的に政府として認められるまでは強硬なことはしないだろう。
で、結局日本は自衛隊を派遣して何人出国させたの?

菅首相の新型コロナ対策で見えたこと 官邸主導内政で空回り 東大・牧原出教授


<菅義偉政権の新型コロナウイルス対策が、振るわない。感染者は全国で爆発的に増えるが、有効な方策が打てずにあえいでいる。一体、どうしてか。「第2次安倍晋三政権から続く『官邸主導』型の政治が、根詰まりを起こしている。政治スタイルの課題が、菅政権で一気に噴出した」と指摘するのは、行政学が専門の東京大教授・牧原出さん(53)だ。その意味するところは--。>
<「官僚主導の時代なら族議員が活躍したでしょうね。新型コロナの感染症対策なら、厚生省(当時)の官僚が関心のある族議員に現場のいろいろな意見を持ち込んで、政策に反映させようと動いたでしょう。でも集権型の今の官邸主導の政権では、族議員の意見など反映されません。全部シャットアウトしていった上に、官邸に感染症対策に詳しい政治家もいないからワクチン一辺倒になってしまう」>
<官邸主導型の政治の特徴は、内閣機能を強化し、首相とその補佐集団がスピーディーな政策決定をすることである。第2次安倍政権時代(2012~20年)は、その強力なリーダーシップで次々と政策を打ち出した。「アベノミクス」と銘打たれた経済政策と、安全保障関連法を成立させるなどの外交政策が、その典型だ。「安倍1強」とも言われた政権について、官邸主導型の政治スタイルが完成し、政治改革の一つの到達点と称されることもあった。>
<「安倍首相は官僚主導の政治ではできない思い切った政策を取った。政治主導の成果といって間違いない」と牧原さんは評価する一方で、「それが有効だったのは、外交と経済に限られていた」とも指摘する。>
<「安倍政権時代には見過ごされていましたが、地方創生や1億総活躍、西日本豪雨災害など内政の問題は、かけ声は勇ましいものの有効な政策を取れていませんでした。住民の意向を丁寧にくみ取り、地方自治体との連携が求められる内政の問題は、トップダウンの官邸主導型の政治とは、相性が悪いんです」>
<「外交は政治家同士の交渉術だし、経済は詰まるところお金の問題です。でも内政の問題である新型コロナは、外交や経済のように交渉や金銭では解決しない。にもかかわらず、同じ官邸主導のトップダウンで打開しようとするから失敗する。7年半に及んだ(第2次)安倍政権で見過ごされていた問題が、菅首相になって浮かび上がったのです」と牧原さんは話す。>

安倍前首相が新型コロナウイルスや自らの問題と一緒に政権を放り投げして、菅さんが引き継いだが行き詰ってしまった。
安倍さんは自分の得意な外交は積極的だったが、他は担がれていた感がある。
菅さんは一人で決めてしまうように見える。
国のリーダーとして向いているのだろうか。
自民党の総裁選挙においても岸田さんが党三役の在職期間の制限を訴えれば、二階幹事長を交代させるなど、党内抗争においては上手いかもしれない。
また、携帯電話の料金値下げやカーボンニュートラルについては積極的だがあまり後先を考えてないような気がする。
新型コロナウイルスもワクチン接種数を増やすだけの一本槍。
支える人たちに恵まれないのか、話を聞かないのか。

ネットニュースでは総裁選不出馬も流れてきた。
それならば菅さんを見直してもよいのだが。

【備忘録】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(30日午後7時時点) 死者450万人に


<【8月30日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間30日午後7時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は450万620人に増加した。

これまでに世界で少なくとも2億1634万4180人の感染が確認された。大半はすでに回復したが、一部の人々にはその後も数週間、場合によっては数か月にわたり症状が残っている。

この統計は、各国の保健当局が発表した日計に基づいたもので、他の統計機関が行った集計見直しに伴う死者数の大幅な増加分は含まれていない。世界保健機関(WHO)の推計によると、新型コロナウイルス感染症により直接または間接的に生じた超過死亡を含めると、死者数の総計は公式統計の2~3倍に上る可能性がある。

多くの国では検査体制が強化されたが、軽症や無症状の人の多くは検査を受けず、感染に気付かないままとなっている。

29日には世界全体で新たに6952人の死亡と44万6872人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのはロシアの792人。次いでイラン(669人)、インドネシア(568人)となっている。

最も被害が大きい米国では、これまでに63万7539人が死亡、3879万8963人が感染した。

次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は57万9308人、感染者数は2074万1815人。以降はインド(死者43万8210人、感染者3273万7939人)、メキシコ(死者25万8165人、感染者333万5700人)、ペルー(死者19万8167人、感染者214万8419人)となっている。

人口10万人当たりの死者数が最も多いのはペルーの601人。次いでハンガリー(311人)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(298人)、チェコ(284人)、北マケドニア(282人)、モンテネグロ(273人)となっている。

地域別の死者数は、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が143万6155人(感染4315万8763人)、欧州が124万6809人(感染6289万6600人)、アジアが77万5755人(感染4995万1809人)、米国・カナダが66万4439人(感染4028万8517人)、アフリカが19万4830人(感染774万8732人)、中東が18万936人(感染1218万1513人)、オセアニアが1696人(感染11万8249人)となっている。

各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。>

PAGE TOP