オーストリア、ワクチン未接種者を外出禁止に 欧州初/NZマオリ、反ワクチン派の「ハカ」利用に抗議/保護か伐採か共生か 欧州最大の原生林めぐる対立 ポーランド

オーストリア、ワクチン未接種者を外出禁止に 欧州初


<【11月15日 AFP】オーストリアは15日から、新型コロナウイルスのワクチン未接種者を対象とした外出禁止措置を実施する。同国では1日当たりの新規感染者数が先週、過去最高を記録。今回の措置は、欧州連合(EU)では初めての試みとなる。
人口約900万人のオーストリアのワクチン接種率は約65%と、EU平均の67%を下回っている。>
<オーストリアの外出禁止措置は、12歳以上のワクチン未接種者や新型コロナから最近回復したことを証明できない人が対象。生活必需品の買い出しや運動、通院を除き外出は禁止される。>
<違反者には500ユーロ(約6万5000円)の罰金が科される。ワクチン接種証明の提示を拒んだり、感染からの回復を証明できなかったりした場合、罰金が3倍になる可能性がある。>

これは、ワクチン未接種者への差別問題だと揉める話だ。
12歳以上ならば、未接種者は学校へ行けない。
未接種者は仕事に出かけることが出来ない。
どうしてもワクチンを打てない人もいるだろうが、その人も感染するかもしれないということで外出できないのだろうか。
それだけ、オーストリア政府、いや医療体制が追い込まれているのだ。
この強引な手法は日本で可能にするため、国会で検討すべきではなかったのか。
ワクチン接種が増えて、感染者が減っているが、これからお正月休みで人の移動が増えたり、外国からの入国が緩和されたりすると感染者が増える可能性がある。
最悪を考えて対策を検討するのが常道だが、強制することに対する覚悟が政治家にないのが残念だ。

NZマオリ、反ワクチン派の「ハカ」利用に抗議


<【11月15日 AFP】ニュージーランドの先住民マオリ(Maori)のナティ・トア(Ngati Toa)族が、新型コロナウイルスワクチン反対派の人々に対し、抗議デモでマオリ伝統の戦いの舞「ハカ(Haka)」を踊らないよう強く求めている。>
<ニュージーランドでは最近、新型コロナ対策の規制に抗議するデモで、参加者がハカの中でも最もよく知られている「カ・マテ(Ka Mate)」を踊る姿が見られる。カ・マテは、2014年にニュージーランド議会で成立した法律で、ナティ・トア族に帰属権があると定められている。>
足を踏み鳴らし、目を大きく見開いて踊るカ・マテは、1820年にナティ・トア族の首長テ・ラウパラハ(Te Rauparaha)が、敵対部族の追撃を逃れることに成功した際に作った。ニュージーランドの文化に深く根付いており、結婚式や葬儀など重要な行事で披露されることも多い。>
<ナティ・トア族はこれまでにも、ハカの商業化や風刺、儀式の軽視に抗議してきた。>
<ナティ・トア族のヘルムート・モドリック(Helmut Modlik)代表は、社会全体の利益よりも個人の考えを優先させていると、ワクチン反対派を非難。「ナティ・トア族は、ワクチンが新型コロナウイルスから身を守るために利用できる最善策だとはっきり認識している」と述べた。

民族に帰属する文化を本来の意味とは異なるところで政治利用する。
もちろん盛り上がる踊りであるので反対運動で使いたいのは分からないではないが、
民族へのリスペクトがない。日本でもオールブラックスのハカは有名だ。
それゆえ知らずに利用することは止めなければ。

保護か伐採か共生か 欧州最大の原生林めぐる対立 ポーランド


<【11月15日 AFP】ポーランドとベラルーシの国境沿いに広がるビャウォビエジャ(Bialowieza)の森は、欧州に現存する最大規模の原生林だ。生物多様性の宝庫であり、二酸化炭素の巨大な吸収源でもある。
この森をめぐり、保護を訴える環境保護活動家、伐採を進めたい政府森林当局、そして森で暮らす地元住民が三つどもえの形で互いに反発している。>
<広さ1500平方キロの森の42%はポーランド側に広がっている。その3分の1は国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録された区域を含む保護区となっているが、それ以外は国の森林当局の管理下にあり、伐採の対象となっている。>
<森林当局は2016年、害虫の拡散を防ぐ目的で大規模な伐採プロジェクトを開始し、環境保護活動家と欧州連合(EU)が激しく反発。欧州司法裁判所(ECJ)はポーランドが環境法に違反しているとの判断を下し、政府は2018年に伐採を中止した。>
<他方で、地域共同体のハイヌフカ(Hajnowka)に暮らす多くの人々は、森の保護範囲拡大に反対している。
約3000人が暮らすこのコミュニティーの首長は「対象範囲が広がると、キノコ狩りやベリー摘みができなくなる。暖をとるためのまきも確保できなくなる」と反対の理由を述べた。>

共生は、法律で厳格にできないもんだと思う。
森の中を間伐しないと森が弱くなってしまう。
異常気象で木々が倒れ、災害が生じる可能性がある。
誰も立ち入らなければ、放っておいても良いが、人が暮らす以上処理が必要だ。
法律をどこで線引きするか難しい問題だ。

ところで日本は山に木々が生えているため、手入れを怠ったため、土砂崩れなどが起こる。
とは言え、どこでも電気やガスなどのエネルギー源を手に入れられると生活をするため間伐をする必要がなくなる。
公共事業として間伐を行なえば失業者対策になる。
生活のため稼ぐために都会にいる必要がないように政策を立案できないものか。

【備忘録】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(14日午後8時時点) 死者509.4万人に


<【11月14日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間14日午後8時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は509万4101人に増加した。

これまでに世界で少なくとも2億5286万4960人の感染が確認された。大半はすでに回復したが、一部の人々にはその後も数週間、場合によっては数か月にわたり症状が残っている。

この統計は、各国の保健当局が発表した日計に基づいたもので、他の統計機関が行った集計見直しに伴う死者数の大幅な増加分は含まれていない。世界保健機関(WHO)の推計によると、新型コロナウイルス感染症により直接または間接的に生じた超過死亡を含めると、死者数の総計は公式統計の2~3倍に上る可能性がある。

多くの国では検査体制が強化されたが、軽症や無症状の人の多くは検査を受けず、感染に気付かないままとなっている。

13日には世界全体で新たに7908人の死亡と47万2528人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのは米国の1240人。次いでロシア(1219人)、ブラジル(731人)となっている。

最も被害が大きい米国では、これまでに76万2972人が死亡、4705万1430人が感染した。

次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は61万1222人、感染者数は2195万3838人。以降はインド(死者46万3530人、感染者3443万7307人)、メキシコ(死者29万1089人、感染者384万4791人)、ロシア(死者25万5386人、感染者907万674人)となっている。

人口10万人当たりの死者数が最も多いのはペルーの608人。次いでブルガリア(376人)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(365人)、北マケドニア(351人)、モンテネグロ(350人)、ハンガリー(330人)、チェコ(294人)となっている。

地域別の死者数は、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が153万406人(感染4627万6783人)、欧州が145万3054人(感染7836万1727人)、アジアが88万3199人(感染5646万5562人)、米国・カナダが79万2288人(感染4879万7575人)、アフリカが22万517人(感染855万9709人)、中東が21万1613人(感染1412万415人)、オセアニアが3024人(感染28万3189人)となっている。

各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。>

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