僕は英語が苦手だった…(1)

僕は、語学の学習が好きだ。
英語を小中学生に教えている、ということは先達ての投稿に書いた。きっかけは、日本語教育の資格試験に合格したことだった。そこで、日本語教師にはならずに、英語教師になったというわけだ。

英語は元々、大学での専攻だった。英文科に在籍していたのだ。
では何故、英文科に進んだのか、というと実は、それまでは英語があまり得意でもなく、好きな方でもなかったのである。何故だったのだろう。その辺りを振り返ってみたいと思う…。

僕は、中学の時には、どちらかといえば理系アタマで、理科や数学が得意だった。あと、社会科の係だったので、授業準備の手伝いや予習などをせっせとやっていたために、社会科の成績も良かった。そんなところである。
一方、英語は、嫌な教科のひとつだった。担当は、H先生という、実にヒステリックなオールドミスの(…語弊のある表現だったらゴメンナサイ…当時の言い方ですので…)教師だった。剣道をやっていたとかで、声も大きかった。背は小さかったけれども。

(僕が通った中学校。昨年撮影)

当時、僕が生まれ育った地域では、小中高いずれにおいても、在校中はクラス替えなど行わないというのが普通だった。
もし、次年度はクラス替えだ、などという噂が年度末に立とうものならば、一体誰のせいだ、と問題児のあぶり出しが生徒間で巻き起こったものである。そのくらいに稀有なことだった。
だから、クラスの担任や教科担当の先生も、そのまま毎年持ち上がるのが常だった。H先生も、とうとう中学3年間、僕のクラスを担当し続けたのである。まるで、針のむしろのようなものだった。

一方、自宅学習では、教育社の『トレーニングペーパー』という自習誌を毎月利用していた。『トレーニングペーパー』は、1日の分量が1教科あたり6~8ページもあったのだ。
英語と数学を定期購読していたのだけれども、そのふたつをこなすと、毎晩その勉強だけで1時間半くらいかかった。大変だったけれども、良い勉強にはなっていたと思う。

後に(大人になってからである)、中国語を独習しようと考えたときにも、『トレーニングペーパー 中国語』を見つけ出して、中学時分よろしく毎晩せっせと学習に励んだものだw

中学のときの僕の英語学習は、そんな感じだったのだ。学校ではH先生のヒステリーに戦々恐々とし、自宅学習でどうにか人並みの学力を維持していたのである。

上にも述べたように、理科や数学が得意だったので、高校入試では理数を最大の得点源にして、市内の有力進学校へ進むことが出来た。
思えば、この「理数を得点源にする」という手は、僕の息子も高校入試のときに使った手である。実に、親子とはよく似ているものだなあ、と感じてしまう…。

さて、高校に入学してみると、担任は英語の先生だった。この先生は、中学のときのH先生とは、正反対のタイプだったのである…。(つづく)

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『トレーニングペーパー 中国語』は、10年以上前に新装版が出ましたが、そちらも今や稀少になってきています。ガッツリ勉強したい方にオススメ。ご興味のある方は是非どうぞ。全2巻。

『新装版 トレーニングペーパー 中国語 教養課程 文法中心学習1』
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