航空機位置表示サイト・アプリのflightradar24が、実に面白いのだ…

先達ての投稿でも紹介した、航空機の位置を地図上でリアルタイム表示してくれるサイト「flightradar24(フライトレーダー24)」がすこぶる面白い。ちなみに、アプリ版もある。

トップの写真は、アプリ版で地図の縮尺を変えて、アジアを広く表示してみたところ。本日の午前中にスクリーンショットを撮った。これだけ膨大な数の航空機が、一度に各地の上空を飛行しているのだ。
変な言い方かも知れないけれども、僕はこれを見て、つい蟻の行列を思い出してしまった。まあ、地球規模で考えれば、人間の存在は蟻の様に小さなものなのかも知れない。そんなことを如実に物語っているのだろうか。

また、この地図の表示は、各航空機が航路をきちんと守って飛行していることを意味している。それぞれ同じ航路を飛んでいるので、行列の様になるのだ。パイロットなど航空関係者の皆さんのご苦労には頭が下がる思いである。

そんなわけで、このフライトレーダー24をじっと眺めていると、色々なことが分かって実に面白い。今朝方も、都内でヘリコプターが旋回飛行しているのを観察できた。首都高の谷町ジャンクション付近である。

左側に表示されるデーターを見ると、羽田空港を飛び立った、エアバス社製のヘリらしい。地図上の黄緑色の曲線が、飛行の軌跡である。ジャンクションの上をグルグル回っているのが見て取れる。何のためか?
実は、本日早朝に、このジャンクション付近で、ダンプカーが首都高の側壁に衝突し横転する、という死亡事故が起きたのだそうだ。ヘリは恐らく、その事故を受けての、マスコミの取材用なのだろう。この後、このヘリは羽田空港に戻ったのである。

こんな風にして、このサイトでは旅客機のみならず、ヘリコプターや、セスナなどの軽飛行機の情報まで表示してくれる。画面左側には、上のスクリーンショットの様な発着地や機種だけでなく、飛行高度や速度など様々な情報も見ることが出来るのだ。

さて、このサイトを見ていると、自分の家がある地域上空をいま何が飛行しているのか、または、何が近付きつつあるのか、ということも分かる。このリアルタイム性というのが、実に正確なのである。
僕は、自宅上空でゴーというジェット機の飛行音が聞こえたら、このアプリを開いて確認することがある。もし何か珍しいものであれば、ニコン P900で撮影を試みるためだ。

そして、刻一刻と、うちのベランダがある南側の空にその機体が現れるのを待つのだけれども、その航空機が丁度南中すると、フライトレーダー24の地図上でも、機体のアイコンが真南の位置に表示されているのだ。表示タイミングに遅延がないのである。
一体どの様な仕組みで、フライトレーダー24はこのような正確で詳しい表示を行なっているのか、僕にはまだよく分からないけれども、全世界の上空を飛行中の凡ゆる航空機を捉えてリアルタイム表示してくれるのだから、恐れ入るシステムである。
ひょっとして、各地の航空管制の情報を集めて引っくるめているのだろうか?機会があれば、是非この表示の仕組みを調べてみたいと思う。

本日の午前は、ジェット機をひとつ追いかけて撮影することが出来た。ボーイングの737である。双発の中型機で、成田から広島に向かう途中だ。「フライトレーダー24」では、下のようなデーターが表示されている。

尾翼のあたりが緑色に塗装されている機体らしい。地上から望遠で撮影して、そこまで見ることが出来るだろうか。試してみた。

まずは、殆どズームしていない状態で撮影。撮影中のおぼろな記憶だけれども(何しろ、機体を追いかけることに意識が集中しているもので…以下同様)、せいぜい50~100mm程度の望遠だったと思う。

飛行機雲が見て取れる。機体は白い点のようで、形は殆ど分からない。
余りに晴れ渡った日は、陽射しが強くて空が眩しいので、このように飛行機雲が出ていないと、機体を見つけるのが、僕にとってはかなり難しい。しかも、この飛行機雲、南中を過ぎた位置にならないと何故かよく見えないのである…。

徐々にズームを上げて撮影を続けた。上の写真では、うーん、200~300mmくらいだろうか?

機体を見失わないように、せっせと追いかけながら撮る。それはまるで、シューティングゲームのプレイのようでもある。まさに、狙い撃ちだ。

P900では、ファインダー内に表示されるズームのインジケーターが、2000mm相当までは白く、それを超えると、一旦青色の表示になる。更に、4000mm相当を超えると、黄色になるのだ。
上の、いちばんズームされた写真を撮ったときには、黄色のインジケーターが見えていたので、約5000mm相当で機体を撮ることが出来たのではないか、と思う。僕にとっては、初めてのことである。

デジタルズームがかかっているため、画質が少々荒くなっているけれども、機体の後ろの方がほんのりと黄緑色に染まっているのが分かると思う。これは、「フライトレーダー24」で表示された機体の写真と同じ塗装である。

そんなわけで、「フライトレーダー24」で航空機の情報を得て、ニコン P900の望遠で機体の写真を撮るという試み、今日のところは成功したようである。何か面白い機会があれば、また挑戦してみたい。

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