広大な畑の前で、夕暮れと富士山を撮ったのだ…(その2)

広大な畑の前で、夕暮れと富士山を撮ったのだ…の巻である。前回の、門井慶喜さんが『銀河鉄道の父』で直木賞を受賞した件を一旦挟んで、今回が、その2。後編にあたる。

僕は、ニコン P900の「トワイライト撮影モード」をもっと試してみるべく、富士山のよく見えるポイントへと出かけて行った。夕暮れの写真を撮るのだ。

そこでは、まず西に沈む太陽を撮影。「夕焼け撮影モード」も使ってみたけれども、まあ、いつものPモードと大差が無いように感じられた。ただ、トワイライト撮影モードと比較すれば、あきらかに異なる点がある。
例えば、夕焼け撮影モードは、赤やオレンジ色などの暖色系を強調する傾向があるようだ。でも、Pモードでも、その辺りはカメラが自動的に調整してくれるのだろう、両者の明確な違いが(僕の試した限りでは)分かりにくいというわけ。

一方で、トワイライト撮影モードは、青系から赤系まで満遍なく色味をカバーして、特にグラデーションが分かりやすく出るよう最適化されていると感じられる。
これが、同じ景色をPモードで撮影すると、特に青系の色が十分に出てくれない。何というか、灰色がかったような、くすんだ色になってしまうのだ。

その違いについては、先達ての投稿に載せた比較で一目瞭然だろう、と思う。トワイライト撮影モードは、実に上手くプログラミングされたモードなのだ。
トップの写真は、今回、広大な畑の前で、トワイライト撮影モードを使って、広角で撮ったもの。地上の真ん中に、小さく富士山が写っている。これもまた、グラデーションがとても綺麗に出てくれた。

上のように、この日はラッキーなことに、日没後には雲が殆ど流れて消えてくれたのである。お陰で、冬の日の澄み切った夕暮れの空を撮ることが出来た。
その直前の、日没時には少々のすじ雲が出ていたのだ。でも、それは決して邪魔になることなく、撮影の際には、富士山と共に被写体の一部となってくれた。

上の写真は、確かPモードで撮った。日没直後くらいに、何百mmかのズームを効かせたのだ。すじ雲が、ちょっと斜めだけれども、富士山のちょうど良い背景になっている。

そして、モードを切り替え、且つもっとズームを効かせて撮ったのが、下の写真。オート撮影モードだったろうと思う。これは文字通り自動的に、カメラの好きなように撮ってしまったようだw

何と、夕暮れの写真なのに、殆ど白いw これは、撮影後にすぐ表示されるプレビューを見て、僕も驚いた。こんなことが出来るんだー、と思ったのである。
雲の間に、ほんのりとピンク色のようなベージュのような色彩が残っている。これが、夕焼けの色の名残なのだろう。あと、よく見ると、富士山が紺色だ。だから、確かにこれは、カラー写真なのである。モノクロで撮ったわけではないw

まあ、見ようによっては、富士山の背景の雲が、まるで雲海のようでもる。その海原の前に、威風堂々たる姿で鎮座する霊峰…。富士の荘厳なさまがよく出ていて、僕のお気に入りの一枚である。

再び、Pモードに切り替え、思いっきり望遠をかけて、富士山の頂上付近を撮った。今度は、普通に夕焼けの色が出ている。真っ赤な背景に、黒いシルエット。雲が殆ど流れた頃合だ。

このようにして、今回は、トワイライト撮影モードも堪能し、他の撮影モードも色々と試してみることが出来た。わざわざ遠くまで、再び出かけて行った甲斐があったというものである…。

また、前回と今回の夕暮れ富士山撮影では、以前も紹介した、互換品のバッテリーをふたつ持参して行った。だから、以前よく起きていた、もう少し撮りたいのにバッテリー切れ…という事態にならずに済んだのである。
充電器も付いて、約1500円という安価なセットだけれども、有ると無いとでは、やはり大違いだ。その互換バッテリーのセットについては、後日改めてレビューしてみたいと思う。

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下が、その互換バッテリーのセット。カメラに付属していた純正バッテリーも含めれば、3つ携行することになり、僕としては、かなり安心なのです。これで、だいぶ撮影に専念できたなあw

「DSTE® アクセサリーキット Nikon EN-EL23 互換
カメラ バッテリー 2個+充電器キット
対応機種 Coolpix P600 P610 S810C P900 P900S」
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