さあて、今夜の天気はどうだろう。皆既月食を始まりから終わりまで、好条件で観測できるチャンスなのだけれども…

トップの写真は、昨夜の10時半頃に撮影した、月面の写真。ニコン P900の光学ズームを通り越して、デジタルズームが効くところまで望遠を伸ばしたので、100倍くらいになっているだろうか。クレーターが、ボコボコとよく見えている。

昨夜は、満月の1日前だったのである。だから、全体像を見れば、まだ真円でないことが分かる。向かって左側がやや欠けているのだ。下の写真でも、闇とのきわの部分にクレーターが浮かんでいるのが見て取れる。

そうなのだ、本日はいよいよ、皆既月食なのである。天気予報では、何ともまあ微妙な感じだけれども、昨夜くらいには晴れていて欲しいものだと切に願う。
昨夜は、午後10時以前は幾分雲が出ていた。仕事からの帰りがけに、肉眼でその様子を眺め、こうして雲間からの月も良いものだ。風情がある。さて、月食の観測にはどうだろう、などと考えていたのだ。その後、すっかり雲が消えた。それが、上の写真である。

そんなわけで、昨夜は、実にクリアに月が撮れる程の夜空になった。手持ち撮影でここまでズームして撮れるニコン P900も、本当に素晴らしいカメラである。今晩も、活躍の機会がどうか与えられんことを…。


さて、ここ最近は色々なことを書いていて、最近撮影したジェット旅客機の写真をすっかり載せそびれていた。ここに、幾つかを掲載してみたい、と思う。

上の写真は、10日ほど前の夕方に撮影。夕陽を受けて機体が煌めいている写真になったので、あとでP900内蔵のクロスフィルター加工を使って、キラキラを強調してみた。エンジンの辺りに光芒がひとつ見られるのは、そのためである。

これは、ハワイアン航空のエアバスA330。ホノルル発ソウル行き。下の写真は、リアルタイム航空機情報アプリ「フライトレーダー24」より(以下同じ)。尾翼の辺りに濃い塗装がある。上の写真でも、ほんのりと見て取れるだろう。

次の写真も同じ日の同じような時刻に撮った。同様に、機体が夕陽を受けている。こちらの方が煌めきが多かったようで、クロスフィルター加工が、やや大袈裟になってしまった。とても派手であるw

こちらは、コリアンエアーのボーイング747。所謂ジャンボジェットだ。エンジン4発が見える。上と同じく、ホノルル発ソウル行きだ。成田発でもそうなのだけれども、ソウル行きの便は何故、2~3機がこうして連続して飛ぶのだろうか?素朴な疑問…。

上の2枚は、たまたま機体が夕陽でキラキラしていたので、クロスフィルター加工でいじってみた写真だ。其々が異なった結果になったのが興味深い。また、同様の機会があったら試してみよう、と思う。

下の写真は、打って変わって、数日前の日中に撮った写真である。良く晴れた青空に、機体がまるで魚のように白く浮かんでいる。以前も書いたけれども、僕はつい、こういった写真で釜揚げしらすを想起してしまうのだ…。

こちらは、東行きの便で、ソウル発、LA行き。シンガポール航空のボーイング777だ。垂直尾翼の塗装が特徴的だけれども、上の写真でも、その一部分であるオレンジ色の線が見えると思う。

青空に機体が泰然と飛ぶ様子は、久し振りに撮ることが出来たと思う。肉眼では殆ど白い点のようにしか見えないものが、こうして超望遠でズームすることによって、ここまで明確に見えてくるのだ。
こういった撮影中、僕は一瞬、被写体のジェット機と共に飛んでいるような気分に陥ることがある。浮遊感を感じ、足元がゾクッとする。撮り終えた写真を眺めていても、その感覚が蘇る。

僕にとっては、航空機の写真を撮る醍醐味は、まさにそこにあると言ってもいい。謂わば、自分が飛べるのである。または、飛んだような気分になる、と言うべきか。実は、高いところは怖いのだけれども…。
でも、夢の中でも、自分自身が空中を飛んだり浮かんだりする場面は、とてもよく出てくる。そういった願望が、きっと潜在的にあるのだろう。多分、撮影時も、それが引き出されているのだ。不思議なものである…。

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