憲政記念館の帰りには、国会前庭を歩く。あと、週末の夜には、木星や月も撮ったのだ…

前回の投稿で、勝谷誠彦氏の講演を聞くために、国会議事堂まえにある憲政記念館へ行ってきたことを書いた。その帰り道には、議事堂前の銀杏並木で花や月の写真を撮って歩いた。

それから、日比谷公園の方へ向かった。JR有楽町駅で電車に乗って帰るためだ。その道すがら、日比谷公園ほどの大きさではないけれども、樹木の多い場所の中を通った。国会前庭である。
トップの写真は、その国会前庭の木々の向こうに見えた月を撮ったもの。このときの月は、ほぼ天頂にあったので、このように枝葉に囲まれた中を見上げるようにして目にすることが出来た。

この前庭では、至る所で小鳥の囀りがよく聞こえる。僕は、ニコン P900をズームの状態にしたまま、枝の中を探る。すると、一羽のシジュウカラと思われる鳥を撮影できたのである。

遥か上の方で、元気よく鳴く。枝は風に吹かれ、しばしば揺れた。その度に、写真はブレたように写ってしまう。そこを何とか撮った…。

地上では、何羽かのムクドリたちが遊んでいた。歩いたり、少し飛んだりしながら、互いにじゃれている。ちなみに、この側のベンチには、膝枕をしてもらっている若いアベックがいたw

さて、少し期待して行ってみた日比谷公園だけれども、人は実に沢山いた。でも、目当てにしていた野鳥は、ハトやスズメばかりで、特に目新しいものはいなかったのだ。むしろ、こちらの国会前庭の方が写真になったくらいなのである。


この日の夜は、前回も書いたように、勤務先の塾で会議があった。夜更けに行うのは恒例である。帰宅は、午前0時半くらい。それから一休みした後で、僕はP900と三脚をベランダに出した。
木星を撮ろうと考えたのである。この日は、随分と疲れた気がするのだけれども、気が張ってしまって、まだ眠いという感じがしてこない。暫くの間、星でも観ようとしたのだ。

まず、ズームを目一杯にして、木星とガリレオ衛星を撮った。このとき、木星はほぼ南中。仰角高度も、十分にあった。そのせいか、先達てはなかなか見えてくれなかったガリレオ衛星がよく観測できたのである。

前々回の撮影でガリレオ衛星が上手く写ってくれなかったのは、地上からの所謂光害のせいだったのだろうか、という気がしてきた。つまり、仰角高度が低いときには、街灯など地上の光の影響でかなり見えにくくなるのだ。
今後、ガリレオ衛星を撮影するときには、木星が十分に昇ってから狙うことにしようと思う。下のスクリーンショットは、撮影と同時刻のガリレオ衛星の位置シミュレーション。僕の写真と同じように、木星の左側に4つとも、ややジグザグ状に並んでいる。

そして、P900のタイムラプス撮影を利用して、木星の日周運動を撮った。これは、いつものように150分かかるので、ベランダでカメラを三脚に据えたまま就寝したのである。

丁度、南中から、西方へ傾くところ。従って、写真では光跡が右下がりに写っている。仰角高度が高めだったお陰で、この写真も地上からの光の影響が少なく撮ることが出来た。


それから、翌日は午後7時前に、月を撮った。最近は、夜に曇ることが多く、月を観測できる機会も限られている。しかし、この日曜日は、日没後も快晴のままで、絶好のチャンスとなった。

実際に、ベランダに出て見上げてみると、半月になる前くらいの月齢ながら、実に眩しくよく輝いている。これは良い写真になりそうだ、と思い、P900を三脚に据えた。

やはり、とても良く見えるだけでなく、何より良く写るのだ。快晴で且つ風もなく、多分空気も比較的清浄だったのだろう。週末に良いチャンスが恵まれたものである。
上の写真は、2000mm相当のズームで撮ったもの。倍率は83倍。iPad miniのSnapseedで色味などを調整済み。クレーターを際立たせたのである。

あと、下の3枚は、そのままP900のプレビュー画面上で拡大して切り出した写真。内蔵のデジタルズームで月を撮影するよりも、今回はこちらの方がクリアな拡大写真になったのだ。
多分、それ程までに、この晩の月は鮮明に撮ることが出来た、ということなのだろう。4000mm相当以上の超望遠で撮影すると、ごく僅かな振動などの影響で写真が不鮮明になることがある。それならばむしろ、2000mm相当で撮った写真をあとで拡大した方が良いというわけだ。

下の写真は、月を露出オーバー気味にして、地球照を撮った。つまり、月の陰の部分の写真である。このようにして、この日は月面の撮影を堪能することが出来た。

しかし、夜更けから徐々に雲が出てきてしまう。そのために、この後の夜明け前に(午前3時頃から)極大する筈の、こと座流星群は観測することが出来なかった。折角、いつもより早起きをしたのに…なのである(苦笑。


(午前3時頃、ほぼ天頂に雲間から覗くこと座のベガ。この直後、一面曇天と化したのだ…)

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