地球最接近の木星を撮った。星の撮影は、難しいけれども、それが興味深く楽しいのだ…

トップの写真は、うちのねこ。エアーベッドでお昼寝中である。

先日、僕がエアーベッドで眠っている最中、周囲で何かが歩く音が聞こえた。少し経ってから目を開けると、僕の左側にねこがエアーベッドの上に乗った状態で、お座りをしていたのだ。
それまで、うちのねこは、このエアーベッドに自分から近づくことはなかった。寄る年波のせいか、段差のあるところはやや苦手で、上り下りなどは億劫がることもある。

それにも関わらず、25cmの高さを自力で上って乗って来たというのはエライ。余程、エアーベッドの上で寝てみたかったのだろう、と僕はねこを布団の中へと招いた。ねこは潜って行って、喉をゴロゴロ鳴らしながら眠り出したのである。
そうなのだ。このエアーベッドは、実に良い睡眠を提供してくれる。僕にとっても、とても深く眠ることの出来る場所なのだ。ねこにも、いつの間にか、そのことが伝わっていたのだろうか?

僕は、それまでは、フローリングの床の上に、厚さ数cm程の畳風マットを敷き、更にその上に布団を敷いて眠っていた。この睡眠方法では、いつもあることに悩まされていた。
音である。床を伝わって、様々な音が、就寝中もずっと聞こえていたのだ。そのせいで、どうも眠りが浅くなりがちであった。変な時刻にふとしたことで、目が覚めてしまうこともあった。

例えば、階下の物音。ドアを開け閉めするような音や、水を流すときの音。あと、近隣の住宅の、エアコンの室外機。これが結構馬鹿にならない。周囲に何台もあるからだ。
夏も冬も皆さん、エアコンを一晩中点けっぱなしにするらしく、ブンブン、グオングオンというような回転音や振動音が、床伝いによく伝わって来る。横向きに寝ていると、どうしても片方の耳に聞こえて来てしまうのだ。

他には、何処のどんな装置から鳴らされているのかよく分らないような、不思議な共振音。ブーンというハム音のような雑音である。これについては、家の天井裏や床下を自分で探って音源を確認しようとしたけれども、正体は掴めなかった。
そういえば近隣に、エコナントカとかいう装置を戸外に設置しているお宅があるので、その作動音かとも思う。とにかく何であれ、凡ゆる音波は床の微振動へと転じて、複雑な波形となり、僕の耳の中へと毎夜侵入して来ていたのだ。

それが今や、エアーベッドのお陰で、殆ど聞こえなくなった。床に直接、耳をつけて寝るということがなくなったからであろう。あとは、エアーベッドの中の空気が上手い具合に音を遮断してくれているのかも知れない。
加えて、ホワンホワンとしたエアーの寝心地が眠気を誘う。空気の量に応じて、ベッドを自分の好みの固さに調整できるというのも好都合だ。程よく体が沈み、トップリと睡眠に没することが出来る。

勤務先のビンゴ大会で、偶然のようにして入手したエアーベッドだけれども、実に良いものを貰ったと喜んでいるw いや、毎年毎年、良いものを貰っているけれども、その中でこれは最高ではなかろうか…。


さて、昨夜は、木星の最接近の日であった。幸運にも、雲が殆どなく、星の見える夜になったのである。良かった、良かった。

仕事から帰り、夕食を食べたあと、観測と撮影に取り掛かった。先達て木星を撮影したときのカメラの設定を活かして、今回も縞模様が写るよう狙ってみた。
しかし、どうも、前回ほどには上手く撮れないのである。設定の微調整を繰り返すも、写真は余り変わり映えしない。まあ、大気の状態とか色々あるのでしょう。空は、斯様にして、実に生き物なのであるw

まあ、何とか縞模様が2本写った、という写真になった。最接近の日だからって、僕が過大な期待をしてしまったのかも知れない。ちなみに、大赤斑も撮りたかったのだけれども、この日は午前1時半頃からの出現なので、見送った。

それからついでに、ガリレオ衛星も狙って撮った。こちらは、4つの内のひとつが木星本体とほぼ被っているタイミングだったので、写真には3つしか写らず…。

下は、ガリレオ衛星の動きをシミュレートするサイトのスクリーンショット。僕が撮影したときと同時刻の様子である。右にふたつと、左に離れて暗くひとつ。ガニメデは木星本体とほぼ被って見えず、という状態だった。

撮影後、iPad miniのSnapseedで、2枚の写真をコンポジット(合成)してみた。木星本体を撮影するときには、暗めに撮るようカメラを設定し、その一方でガリレオ衛星を撮るときには、明るめに撮るよう設定しなければならない。
それら相反した写真同士は、こうして1枚にまとめることが出来る。やはりこうして見ても、木星の縞模様の写りがいまいちで、しかもガリレオ衛星も一個足りないので、どうも迫力不足の合成写真だなw

漆黒の闇夜に浮かぶ、木星とその衛星たち…。遠目で眺めれば、それなりの写真に見えてくるのでは?これに懲りず、週末の夜にまた、改めて撮影に挑戦してみよう、と思う。

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