休みを利用して、山を3つ登ったのだ。次は、景信山へ…(その2)

高尾山の山頂から、隣の小仏城山を登り、次は景信山を目指す山登り。全体では、これが7回目になると思う。案外と長いシリーズになってしまったw でも、お付き合いいただければ幸いです…。(投稿の一覧は、こちら

さて、この景信山の山登りは、高尾山の6号路や小仏城山の登山道におけるそれらと比べて、なかなか辛いものであった。高尾山のときには、周囲に多くの登山客がいて、その人たちと足並みを合わせながら登ることが出来たのである。
ときには、他の人々を観察して楽しみ、またときにはペースメーカーのようにして歩調を揃える。たとえ友人や家族でなくとも、周りにそういった存在があるというのは、良いものである、と思う。

小仏城山でも、人数はめっきりと減ったけれども、1〜2人は、そういった人たちがいた。あるときは、僕の後になり、その内に僕を追い越して行く。僕もまた、前にいた他の人に追いついて行く。
しかしながら、景信山の登山道では、少なくとも、僕と同じ方向に向かって歩いている人は、ついぞ見かけなかったのだ。孤独な戦いである。反対向きに、つまり小仏城山へ向かって歩いている人とは、何人かすれ違ったのだけれども。

もしかすると、景信山は、高尾山や小仏城山と比べて、余程にマイナーな山なのだろうか?…と言うか、ただ単に、高尾山から小仏城山を経由して景信山まで足を延ばそうという奇特な(?)人が少ない、ということなのかも知れない…。
そのようなことを考えつつ、木の根や礫の露出した土や泥の登山道を歩いた。泥濘が滑りやすいことがあるので、注意を要する。トレッキングシューズを履いていて良かったと思う。さっき、サンダル履きの人とすれ違ったけれども、大丈夫だろうか?

繁みの間から、遠方の風景を眺めることが出来た。かなり遠くに広がる街並みだ。八王子市の市街地だろうか?ニコン P900で、ズームして撮った。

上の風景の右側には、高速道路が見えた。これも、随分遠くにあるように思えたけれども、下山後、あの道の下を通って帰ったので、実はほんの数km先の景色だったのかも知れないとも思う。更に、ズームしてみる。

上の写真の真ん中にカーブして見えるのは、どうやら中央自動車道のようだ。小仏トンネル付近だろう。僕も、松本の方に行くときには、よく利用する道路である。目一杯までズームしてみると、道路上の車輌がよく見えた。

左側の道路の上には、「八王子 新宿」と書かれた緑色の標識があるので、こちらが上り線だ。従って、右側の道路は下り線である。この日は、まだお盆前。しかしながら、もうUターンラッシュが始まっていた、というわけだ。
まあ、こんな風にして、P900を望遠鏡がわりにしながら、暫し足を止めて、景色を楽しんだ。遠くをじっと見ていると、思わずそちらの方へ吸い込まれそうになる。夢の中であれば、このままふわりと浮かび、飛んで行ってしまうことだろう…。

少し歩みを進めると、上のような案内標識があった。景信山の山頂まで、あと200mだ。遂に、あと少しで、3つ目を制覇である…。周囲の鳥や蝉の賑やかな鳴き声を聞きながら、最後の登坂路をいそいそと登った…。

上の写真は、景信山の山頂からの眺め。手前に見える山は、小仏城山だ。例の、大きなアンテナが見て取れる。時刻は、午後3時15分。小仏城山の山頂から、丁度1時間だった。
写真で見る限りでは、小仏城山の山頂からの眺めと大して違わないように見える。でも、実際はだいぶ違う。やはり、こちらの方が標高が高いせいなのだろうか、景色が実に雄大なのである。

この山頂の周囲は柵で囲まれ、テーブルやベンチが多数置いてある。つまり、足場としては実に安定している場所なのだけれども、僕は足下がゾクゾクするような感覚を味わっていた。
例えるならば、東京タワーなどの展望台に立ったときのような感じである。床はしっかりと足元に敷き詰められているのに、何故か不安定な感触を持つ。雲の上を歩いているような…と言うべきか。(歩いたことはないけれども)

さて、雄大な景色を暫し堪能した後、ふと我にかえり、ビールのことが頭に浮かんだ。高尾山の山頂で買って飲んだ、あのスーパードライ。また味あわせてはくれぬか?と、テーブルやベンチの向こうを見遣ると…。

むむむ…これは、まるで人気(ひとけ)がない。小仏城山の山頂と全く同じ雰囲気である。つまり、お茶屋さんは、ここでもお休みだったのだ。何とまあ、ここまで喉の乾きも物ともせずに頑張って来たのに…。
でも、この山頂には僕以外、登山客が誰もいないのである。確かにこれでは、商売にならないのだろう。やはり、高尾山と違って、小仏城山も景信山も、マイナーな山なのである。こんなに景色は良い場所なのだけれども…。

ここでも、僕は結局、すっかり温くなったポカリスエットと水で喉を潤した。こうなったら、下界で絶対に、冷たいものを買って飲むぞ、と下山への意気込み(?)に変えたのである。
下山には1時間くらいかかるだろう。そうすれば、多少は遅くなっても、午後5時までには山を出ることが出来る。これは、当初の予定通りだ。

僕は、ガラガラのもぬけの殻となっている、お茶屋さんの建物の前を通りながら、右奥の方にある下りの尾根道へと向かって行った。建物の中には、学校の児童生徒向けと思われる看板を掲げたものもあった。ここは、遠足でも利用される山なのだろうか。

こちらの尾根道から下山すると高尾駅に向かうバスの停留所に出られる、とガイドブックには書いてあった。上の写真のように、板張りの階段となっていたので、僕はつい、嗚呼こんなに整備された道で帰ることが出来るんだ、と内心で喜んだのである。
しかし、この階段は、途中までであった。すぐ下に、トイレが設置されていたのだ。それ以降は、景信山の登りのときと同様、土と泥の道となったのである。

山というものは、登るときよりも、むしろ下山のときの方が注意を要する、とはよく言われることだ。足元が不安定になるからだ。僕は、登りのときに拾った杖代わりの枝を頼りに、なるべく注意深く下りて行くことにした。
そんなときに、ふと頭上にあるものが現れたのだ。これがまた、しつこい奴で、幾ら追い払っても僕についてくる。この存在が、下山時の大いなる障害となったのであった。そんなわけで、次回につづく…。

……
まだまだ暑い日が続いています。今週一杯は、酷暑の日々でしょうか?僕は、夜遅く仕事から帰ってきた後、ビール系飲料で喉を潤すのが、近頃の日課のひとつになっています。今は、このホワイトベルグを愛飲しています。苦味が少なく、スッキリとした味わい。フルーティなのですが、クセがなく飲み飽きません。箱買いをしたので、1ヶ月近く、これを楽しむことが出来そうです…。

「サッポロ ホワイトベルグ 350ml×24本」
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