うさぎの上にうさぎを乗せてみる。と言っても、本物のうさぎではないのだ(笑)…

また夢を見た。近頃は、エアーベッドで就寝する際、タオルケット一枚だけではなく、その上に毛布を掛けている。すると、丁度よく温かくて、ぐっすりと眠れるのである。夢をよく見るのは、その為もあるのだろう。

僕が勤務している塾では、まあどこでもそうなのだろうけれども、受験説明会というものを定期的に行なっている。昨今の高校受験の情勢や今後の指導方針などを、塾の代表者や上役が親御さん方にお伝えするのである。
ここからは、夢の中で見た話。今年も広いホールを借り切って、受験説明会を開催している。ひと通りの説明は殆ど済んだ。普段ならば、ここで会はお開きとなるところだけれども、今年は「夢の企画」がある。(夢の中だけに…w)

当塾の先生に何でも訊いてみようー、という質疑応答の時間である。いつもは、質疑応答の時間は特段設けず、会の終了後に個別に質問に来て頂く形式を取っている。
そのようにして、質問を受けた先生はその親御さんと話をする。そうでない先生たちは、会場の撤収作業を進めるのである。広げたテーブルの片付けやパンフレット類の箱詰めなど、やるべきことは多い。

さて、そんなわけで、今回は説明会の中に質疑応答の時間を設定した。しかし…である。この企画、予定調和というのか、質問者が数名、既に決まっており、質問内容とその回答まで事前に文書化されていた。
つまり、質問者の親御さんとは前もって話を合わせてあり、回答者となる数名の先生方には台本として、こういった内容を答えておけば良いというカンペまで手渡されていた。そのメンバーには、何と僕も含まれていたのである…。(カンペを見て初めて知った)

質問者は誰なのだろう…と説明会の最中にそのカンペを読んでみると、中3男子T君のお母さんであった。T君は僕のことを痛く気に入っているらしく、高校に上がってからも僕から英語を是非教わりたい、と何度も言ってきてくれている。
そのようなT君のお母さんならば、余り変な質問を投げかけて来ることはないだろう。そう考えつつカンペを見た。すると、学校から帰宅してもTVを観たりスマホを弄ったり、なかなか勉強に手をつけません等等と書いてある。

嗚呼なるほどよくあるお悩みですな…と思いながら、更に下の方に目をやると、回答例まで書いてあった。これではまるで国会の答弁か何かのようだw これを読みながら答えれば良いということである。
そうこうする内に、質疑応答の順番が次々に回る。どの回答者の先生も、マイクを前に、紙を手にしながら話していた。予定通りに進んでいるようだ。僕は安心した…。

最後に、僕の番となった。「では、次の質問です。担当の先生、どうぞ」と声が掛かり、僕は前に出た。眼前に広がる多くの座席の中程から、ひとりの女性が立ち上がる。T君のお母さんなのだろう。
「今回このような場を設けて頂けまして、私は以前からお訊きしたいと思っていたことを質問いたします」と、随分改まった調子の声が聞こえて来る。僕は、一度カンペの方に落とした視線を戻して、前方を再び見遣った。

…何だか、台詞の内容が違うぞ。そう思いつつ、記憶と照合する。一切、一致しない…。僕は、ひんやりと緊張を感じ、その場で聞こえて来る話の内容を咀嚼しながら、頭の中で回答を次々に生成していった。こうなったら、もう出たとこ勝負である。
「…ということで、先生のお考えは如何でしょうか?」漸く、T君のお母さんのお話は終わった。何故か、僕のときだけ全くカンペ通りではなかったのである。僕は、ふうと小さく溜息をつき、質問に対する回答を話し始める…ここでハッと目が覚めた。


上にふたつ挟んだ写真は、ミッフィーの小さな人形とうさぎを一緒に撮ったもの。娘が最近、何処かで買って来たのである。ミッフィーは、絵本などでお馴染みのうさぎのキャラクターだ。
普通のミッフィーは、服を着て二足で立っているものなのだけれども、これは着衣がなく四つん這いの形をしているのだ。ちょっと珍しいのでは、と思う。

こうして、うちのうさぎと並べると、娘は「うわあ、ホントのうさぎみたいー」と言う。でもこれは、ミッフィーに言っているのではなく、うさぎに対して言っているのだそうだ。何だか不思議なものである…w

うさぎの頭の上に乗せてみた。実はこれ、ミッフィーの下半身部分を、うさぎの耳に挟んでいるのだ。そうしないと、コロコロと転がって落ちてしまう。うさぎの頭頂部は、どうやら平らではないようである…。

「ん?」という感じで、うさぎが斜め上を見た。ミッフィーもそれに合わせて、斜め上に視線をやっているように見えるw これは面白い。今後も何か、面白い取り合わせや構図を考えて写真を撮ってみようと思う。

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最近、図書館で借りて特に面白かったのが、この本。読み終わらないうちに返却期限となり返してしまったので、また順番待ちとなった。でも、相当数の予約が既に入っているようだから、買った方が早いのかも。内容は、『サピエンス全史』と同じような系統の人類史。ただ、この本では、発掘された骨などを検証して人類の進化や発達の過程を辿る、という体裁になっている。その点では、より実証的な内容と言えるのかも。『サピエンス全史』の大ヒットの影響か、最近はこのようなジャンルの書籍が多く刊行されているように思う。僕は、例えば、人間は本当に神の被造物か否か、といったテーマに興味があるので(僕はまあ、否の方)、人類史の研究が進むのは大いに歓迎したい立場なのである。この分野では、手に取ってみたい本が他にもまだまだあり、僕にとっては結構面白いことになって来ているのだ。

更科功 著『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか』 (NHK出版新書)
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