夢を見た。それから交通事故も見た。夜に月も見た。十三夜の月を撮ったのだ…

夢を見た…。遊びに出掛ける夢だった。何処かに、ちびまる子ちゃんのテーマパークが出来たので、観に行ったのである。

一緒に行ったのは、かみさんと子供たち、それと僕の弟だ。入場してまずはじめは、息子や弟が興味ありそうな所へと向かった。何と、初音ミクのアトラクションがあるというのである。はて、何故だろうか?
まあ、何にせよ、中へと入ってみる。するとそこはまだ、開発中の場所であった。スタッフがあーでもないこーでもないと議論をしながら、初音ミクに関する大掛かりなゲームを制作しているところだった。僕たちは、それを見学する。

スタッフのある人物が、「こうした方が良いでしょう」と言って、キーボードをカチャカチャと打つ。プログラミングをしているのである。目の前には、壁一面の大きなモニターがあった。鮮やかな緑色の文字が写し出される。
「はい。では、マレーシアの○○さんに訊いてみます」と言った。海外スタッフの意見を請うのである。すると、画面の端には、かの国の僕の友人である、Yさんが映った。Yさんは、「OK。では走らせてみましょう」と言う。

その初音ミクのプログラムを走らせる。アトラクションの内部では、大音響でヒップホップが流れてきた。画面には、そのサウンドの波形がリアルタイムで表示されていく。そこに、横向きで歩く初音ミクの姿が大きく被っていった。
ヒップホップに合せて、初音ミクが歌う。ラップ調である。なかなか面白い曲だな…と僕は思った。初音ミクにラップをやらせる、というのがまず良い。画面上の様々なエフェクトも、キラキラと派手で綺麗だった。

僕たちは、そのアトラクションを出た。次に行こう、というわけである。しかし、肝心のちびまる子ちゃんのアトラクションは、満員で長蛇の列だ。お父さんやお姉ちゃんのアトラクションも、かなり混んでいる…。
僕たちは、ベンチが設営された休憩所で少し休むことにした。ここにも、多くの人が集まっている。その間に、僕は何処か空いているアトラクションはないものか…と探しに出た。

すると、たまちゃんの部屋というアトラクションに空きがあった。受付中だったのである。僕は窓口の人に声を掛け、支払い用としてSuicaを差し出した。周囲は、やはり沢山の人で賑わっている。
窓口の人が僕に何かを言うけれども、よく聞き取れない。周りがうるさいのである。仕方がないので、「あー、それで良いです」と答えておいた。Suicaが返され、チケットのような紙片を貰った。

そこには、ペア券と書いてある。親や兄弟姉妹と一緒にご使用可能、とも印刷されていた。僕は、弟とこのアトラクションに入っても良いのだけれども、ひょっとすると、かみさんが行きたがるかも知れない。
窓口の人が奥の方へ行ってしまったので、僕はありったけの声で尋ねた。「かみさんにはー、使えないのですかあー」と。周囲の人たちが僕の声に驚き、一斉にこちらを見た。ちょっと恥ずかしい気がした…。

受付の女性は、はにかんだような作り笑顔を見せながら、「まあ…奥様を姉とか妹とか、そういうことにしておけば、入場できますので…」と言う。僕は、ああそうですか、なるほど、どうも有難う、と返事をしつつ急いで休憩所に戻った。
ベンチでは、かみさんと子供たちが座って飲み物を飲んでいる。弟は何処かへ行ったようだ。「アトラクションの券が取れたよ。たまちゃんの部屋だ」と僕は、ペア券を見せながら言った。「えー、たまちゃんなのー?」と娘がストローから口を離して、僕の方を見た…。


さて、今朝もいつものように、早朝の仕事へ行った。まだまだ暗い夜空を眺めると、オリオン座は、やや西方に傾いている。つい先達て、この時間には南東に見えていた筈なのだけれども、いつの間にか時節は巡っていたのである。
その代わりに、と言って良いものかどうか、東に一際明るく見えていたのは、金星である。明けの明星だ。それは、まるで太陽の斥候のようにして、夜の帳を鋭く切り裂いている。もう1時間も経つと辺りの雲は茜色に染まり、それから空は一気に明るくなるのである。

その仕事の帰り道、僕はクルマで走っていた。今朝は、冷え込みが厳しかったのと、電動アシスト自転車のバッテリー残量が足りなくなってきていたのを理由として、クルマで仕事に行った。
行きも帰りも、大きな坂道がある。上って下るのだ。自転車では、ここが結構キツい。何故か、行きよりも帰りの方が上るのが辛く感じる。角度が異なっているのだろうか?

今朝は、この大きな坂道の、反対方向側が渋滞していた。片道一車線の道に十数台が停まっている。一方で、こちら側は比較的すいていた。但し、坂道の上り始めなので、速度が自然に落ちるのである。
そんな坂道を上ろうとしたときだった。僕は車列の2台目。この前には、1300ccほどのワンボックスカーが、時速20kmくらいで走っていた。そのときだ…。

反対車線のクルマとクルマの間から、自転車がスッと飛び出して来たのである。白いママチャリだった。乗っていたのは、中学生くらいの男子、ジャージ姿。カゴにはスポーツバッグが入っていた。
僕の前の車は、それを避けようとしてか、左にハンドルを幾分切ったようであったが間に合わず、右前部が自転車の前輪に当たった。ガシンという音が聞こえ、ジャージの子は、やや仰向けになりながら、肩から地面に落ちた。

運転席からすぐに、眼鏡をかけた中年の男性が出て来た。サラリーマン風の格好である。ジャージの男子に、大丈夫?と声を掛けて、肩に手をやっているのが見えた。男子は、下を向いて頷いているようだった。
僕は、暫くの間、そこに停車していたけれども、反対車線が空いたのをきっかけに、事故現場を避けて走った。後ろが渋滞してきたのである。この後、救急車と警察が駆けつけたことだろうと思う。

もう彼此、この坂道を数年間、毎朝のように往復しているけれども、あのような事故を見たのは初めてである。従って、確率で言えば、数千分の一といったところだろうか。
まあ、クルマの側に注意義務があるのは大前提としても、車列の間から突然(何の確認もせずに)飛び出してくるのは、余りにも良くないことだと思う。あれでは、クルマが時速10kmで走っていたとしても、きっと接触しただろう。そのくらい急に、目の前から飛び出して来たのだ。

運転手の方には、その点で同情を申し上げる。ジャージの男子は、多分軽傷だと思うけれども、「嗚呼、二度とこんな風に飛び出してはいけないのだな」というように、ひとつ大きな勉強になっただろう。将来に渡って命拾いをしたのである。そう思うしかないのかも知れない…。


さて、昨夜は十三夜の月だった。満月の次に美しいと言われているのだそうだ。きっと、形良く、見所があるからなのだろうと思う。ちょっと潰れた感じが、可愛らしい。
夜半に、ニコン P900のズームを光学とデジタルで最大限まで上げて撮影してみた。これで、約330倍だ。勿論のことながら(?)、三脚なしの、手持ちで撮影。上と下の2枚の写真が、330倍である。その上の月全景は、約80倍。

クレーターがよく写った。月面の荒涼たる光景がよく見て取れる。流石に、冬が近づくと、これだけシーイングが良くなってくるのだなあ。この季節は、天体写真も楽しみなのである…。

……

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