高校の卒業式、そして国立大学の前期入試の合格発表。その結果は、さていかに…

もう、先週のことになるけれども、息子が学校から卒業アルバムを持ち帰って来た。卒業式はその翌日だけれども、その前に早々に配られたのだ。

息子は大の写真嫌いなのに、実に良い笑顔で写っていた。満面の笑みと言っても良いくらいだった。カメラマンの人が皆んなに面白いことばかり言って写してくれたのだのだそうだ。そういったことも、きっと撮影の技術の内なのだろうと思う。
あと、卒業アルバムには、息子の部活の最中の様子や教室でお弁当を食べているところの写真などなども載っていた。本人は、なるべく構図の中に入らないように避けていた、と言うのだけれども、結構写っているものだw

学校の教室では、もう大学(特に私大)が決まった人が何人もいて和気藹々としていたらしい。それで、国立大学が第一志望の息子は、どうも勉強のモチベーションが下がり気味になってしまったようだ。
だから、国立大学の前期入試以降、息子は勉強が余り捗っていない。しかし、そこが踏ん張りどころだ。受験とは畢竟、あとは精神力あるのみなのである…。

そして、数日後。息子の高校の卒業証書授与式、当日だ。つい先日、竣工したばかりの新体育館で挙行された。式典で使うのは、これが初めてなのだそうだ。

卒業生は、中高一貫部と高校部を合わせて、600名余り。司会の先生が、ひとりひとりの名を呼ぶ。その都度、卒業生が壇上に上がり、そこで校長先生から証書を受け取る。これだけで軽く1時間以上は掛かった。人数が多いと大変なことである…。
それから、各種表彰と祝辞答辞、校歌と学園歌の斉唱などなど。卒業式は、開始から2時間半余りで終わり、漸く卒業生の退場となるやに見えた。

すると突然、卒業生たちの「呼び掛け」がクラスごとに始まったのだ。例えば、「○○先生、大変お世話になりましたー」とか「お父さん、お母さん、ここまで育ててくれてどうも有難うー」とか、思い思いの台詞は様々である。
卒業生は皆んな、それらをひと通り言い終えてからの退場となった。壇上に着席していた先生方は、余りのことに笑顔になったり、顔をクシャクシャにして泣きそうになったり…。

ひょっとすると、これは卒業生たちが自主的に考えたサプライズだったのかも知れない。または、毎年恒例の伝統になっているのかも、とも思う。どちらなのかは、僕には分からない。
でも、最後の最後に、これはとても印象深い、心に残る仕掛けだったのは間違いないだろう。あるお母さん方が帰り掛けに、「ホントこの学校で良かったーって思わせて終わってくれたわね…」と囁き合っていたのが聞こえてきた。

そうなのだ。お仕舞いに、何か心をグッと鷲掴みに持っていかれたような感じだ…。うーん、やっぱりこの高校で良かったな、と僕も思う。出来れば、中学から6年間でも良かった。それは流石にもう遅いけれどもw
きっと、いつか息子の子供たちが、ここに通うことになるだろう。その頃には、この県でいちばんの私立中高になっているのかも知れない。将来もまた楽しみな学校なのである…。

そして、きょう。本日は、国立大学前期入試の合格発表の日。午後2時からだ。その時刻きっかりに早速、息子が先週受けた大学のサイトへ行ってみると…。

な、な、何と番号があったのだ。3倍くらいの倍率だった上に、本人は殆ど自信がないと言っていたのに…。例えば、入試科目の物理で、大問2のあそこを間違えたとか、大問3が丸々ダメだったとか。
それでも受かったのである…。まあ、大学受験では、「勝ちに不思議の勝ちあり」は、しばしば起きるものだw または、ちょっとした奇跡のようなものだったのかも知れないしw

結局、色々と紆余曲折を経て、当初志望していた都内の某国立大学は前期受験をやめて、代わりに僕の地元の某大学を受けた。そこならば、実家から通えるからだ。これには、きっと僕の父も母も大喜びだろう。
当の息子は、合格を知った後も実に淡々としている。もう受験勉強をしなくても良い、という安堵感の方が大きいのかも知れない。実に勉強の大変な高校だったのだ。そこで、3年間よく頑張ったと思う。やっぱり良い高校だったなあ、とつくづく思う…。

それにしても、何とか国立大学に入ってくれて、フトコロが助かりそうだ。多分、大学院修了までの長丁場になると思うからである。
今月や来月もまた、入学の関係(親同伴の説明会や入学式など)で実家の方に行くことになりそうだ。バタバタと忙しい日々が続くだろう。でも、何であれ、これはとても有難いことである…。

(トップの写真は、卒業式当日、息子の高校の校舎前に咲いていた梅の花。背景のガラス張りの青さと共に映えて、実に綺麗だった)
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