トイドローンは、凧のようなものだなあ。糸ではなく、電波で繋がった凧なのだ…

トイドローン「TELLO」について、第3回目。(…前回の投稿は、こちら

先日は、自転車に乗って、広い原っぱまで飛ばしに行ってみた。狭小なるうちの庭では、風がちょっと吹こうものならば、何処かへ流されてしまいそうで怖いw 屋根にでも引っ掛かってしまったら、取るのが大変だ。
そんな訳で、原っぱの真ん中である。でも、草の上にTELLOを置くと、プロペラが回った際に葉っぱを巻き込んでしまう。マウスパッドでも持って来て下に敷いた方が良いかも、と思った。次からは、そうしよう…。

そういえば、その前に家でやっておいたことがあった。ファームウェアのアップデートである。純正の操縦アプリで確認したところ、アップデートが出来るようだったのでやっておいたのだ。
これによって幾つかの仕様や機能が追加されたようだ。そのひとつが、高さ制限の緩和である。旧いバージョンでは高度10mまでで制限されていたものが、新バージョンでは30mまで可能となったのだ。

実は、社外アプリを利用すれば、これまでも30mの高さまで上げることは可能だったようである。それが、純正アプリでも実現できるようになったということなのだ。
それにしても、これは結構凄いことだと思う。うちの庭で10m程の高さに上げただけで、足下がゾクゾクしてしまったというのに、その3倍の30mだなんて…。マイTELLOをまるで宇宙に放り投げるような気分であるw

さて、取り敢えずは、最大高度を15mに設定してみた。まずは、半分で様子見だ。小心者で、どうもスイマセン…。画面のスロットルを上にあげると、TELLOはその場でどんどん上昇した。
画面に小さく表示された高度計は、ガソリンスタンドで給油をしているときのように、数字を目まぐるしく回転させる。頭上で聞こえる「ブーーーン」という独特の飛行音が、徐々に遠ざかっていく。

高度10mを超えたときに撮ったのが、上の写真である。多分、13〜14mくらいだろう。何故ならば、この辺りを限度として、「Wi-Fiが弱くなってきました」という旨のアラートが出始めたのだ。
それでも構わず上にあげ続けて15mまで行くと、コントロールが効かなくなるときがあった。画面の操作に関わらず、上空でホバリングしたままとなるのだ。嗚呼、バッテリーが切れるまでこのままかなあ…と、暫し上空を見上げたものだった。

少し経つと、Wi-Fiの状態が好転したのか、操作を受け付けるようになる。その瞬間に、スロットルを下げて、TELLOを一気に下降させるのだ。この間の数分、やはり足下はゾクゾクしているのであるw
そんな小さな冒険(?)をしながら、僕はTELLOを飛ばした。次は、ビデオ撮影である。やはり、高度10mを超えたところではどのような動画が撮影できるのか確かめてみたかったのだ。

上は、その動画から切り出したスクリーンショット。隣のグラウンドが写っている。画質は、静止画のときと比べると、如何にも低い。ビットレートをオートにした撮影なので、Wi-Fiの電波が弱くなるにつれて画質が下がっていった結果だろうと思う。
実際に、この動画を後で観たところ、ブロックノイズやコマ落ちが幾つも発生していたのだ。ちなみに、TELLOはカメラで捉えた画像をWi-Fiでアプリに送って、アプリ側がそれを記録するようになっている。

従って、Wi-Fiの電波強度が畢竟、動画の画質を左右すると言っても良いだろう。それを考えると、やはりWi-Fiの中継器は、撮影のためにも、操縦のためにも必要であろうかと思う。目に見えぬ凧の糸のようなものなのだ。
そのようなことがよく確認できた飛行であった。あとは、ニコン P900でTELLOの動画撮影をしたり、操縦の練習をしたり。バッテリー2個分で、約30分弱の飛行を消化した。

下は、その際にP900で撮影した動画である。離陸した後、宙返りを披露しているのだ。TELLOが飛行中の、この独特の和音を奏でたプロペラ音が僕は結構お気に入り。低域が不足しているけれども、やや現代音楽的なハーモニーに聞こえる。

いま改めて観ると、TELLOがバックして飛んで宙返りしていることに気づいたw ミッフィーがあっちを向いているからだ。なお、この宙返りはワンタッチで出来る技なので、決して難しくはない。TELLOならば、誰にでも出来るのですw

では、次回は、TELLO用の別売りプロペラガードについてなど。もう、トップに写真を載せてしまったけれどもw (次回に、つづく)
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