景色を一望できる、あの山を再訪。今度は、トイドローンを使った撮影なのだ…

週末の実家滞在、2日目である。(1日目についての投稿は、こちらと、こちら

今回のお出掛けには、いつものようにニコン P900を持参するだけでなく、トイドローンTELLOも持って行った。P900もTELLOも、本体のみならず、予備のバッテリーやら充電器やら周辺機器も色々と必須なので、結局のところ大荷物となったのである。
それでもまあ、どちらも持参して良かったと思っている。地上からの撮影にはP900を使い、上空から風景を撮る際にはTELLOを利用する。それから、いずれの写真も、iPad miniに取り込んでアプリでトリミングなどの加工を行う。そんな連携だ。

トップの写真は、この日の早朝に実家の車庫の屋根から、トイドローンTELLOを高度30mまで上昇させて撮影したもの。iPad miniの純正アプリで16:9のアスペクト比にトリミングした上、AdobeのLightroomで色味などを加工済み。
この写真では、遥か向こうに日本アルプスが聳え、地上には田んぼに水があることが見て取れる。家屋は朝陽を受けて長い影を伸ばしている。実に長閑な田園風景だ。

さて、息子はこの日もファストフード店で、午前中からアルバイト。いつもは自分の自転車で行くのだけれども、特別に僕が車で送ってやることにした。ついでに連れて行きたい場所があったからである。
4月に来た際、僕がひとりで行ってみた山だ。そこでは、この盆地を一望し、アルプスの雄大な山並みまで臨むことが出来る。特に、午前中の眺めが素晴らしい。(そのときの投稿は、こちら

そもそも、僕がトイドローンTELLOを買った目的のひとつが、この山からの風景の撮影に利用してみたい、ということもあったからだ。幸い、この日は早朝からほぼ無風といっても良い状態だった。ラッキーであるw
息子のバイト時刻より1時間以上の余裕をもって、母の車で出発。山の上の駐車場に停め、そこから少し歩く。良い陽気のせいか、この日は他にも来ている人たちが数名いた。林を散策しているようだった。

上の写真は、その山の頂上付近に立つ一本松。良い具合に「く」の字型に彎曲しているので、下界からも場所によっては見つけることが出来るくらいに特徴的。その左には、雄大な景色を眺める息子の姿がある。
息子は、ここに来て雄大な風景を目の当たりにしたとき、うわあ…と歓声を上げ、即座にスマホで写真を撮っていた。思った通りの反応であるw

僕が、「でもやっぱり写真だとどうしても、巨大なスケール感が伝わらないんだよ。この景色は実物に限るね」と言うも、息子はせっせと画面を操作し続けていた。友達に送って見せるためだろう。
さて、早速トイドローンTELLOを上げた。高度20mである。この場所でもほぼ無風だったけれども、万が一突風でもあるといけないので、30mまで上げるのは控えた。下の写真の真ん中、黒い点がTELLOである。

そして、3つに分けて、盆地を一望する写真を撮影。2枚目のいちばん下の部分には、芝生に座っている息子がちょこんと写り込んでいる。まだスマホを操作中なのであるw

下の世界では、田んぼに一面の水が張られているのが見て取れる。場所によっては白く、もしくは青っぽく陽の光を反射している。空模様をそのまま鏡のように映し出しているのだろうか。
惜しむらくは、この日はやや曇りがちで、特に山際の辺りがクリアでなかった。前回来たときのように、眩しいくらいの写真が良かったのだけれども。まあ、今後も再びここを訪れると思うので、そのときのお楽しみとしておこう…。

それから、一本松には蝉が何匹かいたようで、ギイギイという聞き慣れない鳴き声が聞こえた。そして、幹の下の方には、2〜3cm程の小さな抜け殻が幾つも見られたのである。下は、その内のひとつを撮影したもの。

あとで調べて分かったのだけれども、これは春蝉という、この時期に松の木で鳴く小型の蝉の一種なのだそうだ。場所によっては絶滅危惧種に指定されるようなレアな蝉らしい。珍しい蝉の鳴き声を聞くことが出来たのだなあ。録音しておけば良かったかな?

さて、この山には15分ほど留まり、僕たちは再び車に乗った。息子をバイトへと送って行くためである。それから夜になって、弟の車で息子を迎えに行った。これは弟の運転だ。
こうして僕や弟がいると、息子は普段の生活と違った体験が出来て良いだろう、と思う。一見ルーチンのように思える毎日に、彩りを添えることになるのだ…。(次回に、つづく…)

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この実家滞在中、母が「内村鑑三の本を読んでみたいのだけど」と言って、新聞を持ってきました。何やら、人生相談のコーナーで内村の書いた文章が少し紹介されていたようです。僕は、内村鑑三のことなら任しとき!とばかりに、母のために本を買っておくことにしました。それが、下のリンク先の書籍です。内村の文章は時として難解なこともあるのですが、この本ならば比較的読みやすいものが収められているもだろうと思い選びました。判型が文庫よりも大きいので、文字も読みやすいことでしょう。

内村鑑三 著『デンマルク国の話ほか (読んでおきたい日本の名作)』
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