久々の夢の話と、Scratch(スクラッチ)という制御プログラム用ソフトについてなのだ…

きのう、夢を見た。僕は、実家のリビングにいた。帰省をしていたところだったのだろう。

季節は、今時分よりも暑い、夏の盛りである。標高が高く自然豊かな田舎とはいえ、やはりうだるような暑さだった。しかも、リビングの窓はすべて閉じられている。僕は、耐えきれずにひとつを全開した。
すると、どういう訳か大量の蚊が、さも待ち構えていたかのように部屋へ飛び込んで来たのである。ブーンと羽音を立てながら、次々に飛来する。もう、部屋の中は虫だらけだ。しかも、ガガンボみたいなサイズの大きい蚊なのである。こんなの、初めて見た…。

僕は、慌てて手のひらで蚊を潰そうとするのだけれども、到底追いつかない。殺虫剤を使うことにした。実に都合よく、足下にはスプレーが置いてある。早速、部屋の中を所かまわず噴射して回った。
蚊はバタバタと堕ちていく。まるで弾幕に撃ち落とされる戦闘機の大編隊である。床の上には、墜落した機体がごまんと溜まっていった。加えて、部屋の中は幾分、酸欠状態となった。

空気を入れ替えようと思いつき、他の窓も全て開けた。もう、虫は入って来ないようだ。殺虫剤は生き物の神経に効く薬品だと聞いたことがある。蚊は、これによって呼吸困難になって死に至るのだろう。
何事か、とばかりに弟が部屋に入って来た。嗚呼、キミも来ていたのか…と僕は言う。弟は、しばしば実家に帰って来る。その頻度は僕なんかよりも遥かに多い。きっと、時間を持て余しているのだろう。

いやあ、蚊が大量に入って来てね、スプレーで撃退したトコさ、と僕は答えた。弟は、その亡骸で散らかった床を苦々しく見つめながら、じゃあ掃除をしなきゃね、と言って掃除機を運んで来たのである。
部屋の中は薄暗かった。だいぶ陽が落ちたのだろう、陰ってきたようだ。そのとき何か、毛むくじゃらの塊が、視界の隅でヨロヨロと動いたような気がした。僕は構わずコンセントを入れて、掃除機を動かし始めた。

蚊の大群は、何処かで血を吸って来ていたのか、ノズルの先に潰されるたび、床を小さく点々と朱色に染めた。あとで拭き掃除もしなければならない。とても面倒なことになった…。
その瞬間、掃除機が何か固形物を吸い込んだような感触を手元に感じた。ザラザラとした大量の蚊の亡骸ではない。もっと大きなものであった。それは、コロコロと掃除機本体の方まで伝わっていった。

でも、部屋で掃除機をかけていて、不用意に異物を吸い込んでしまうことはよくある。あとで中を開けて確かめてみれば良いや、と僕は思った。そんなことを考えた途端、掃除機の中から「にゃーん」という微かな声が聞こえたのである。
ねこだ、と思った。しかも、子ねこの鳴き声だ。咄嗟にスイッチを切り、掃除機の本体を開けた。紙製のゴミパックの中を見ると、灰色のボサボサの毛皮をした子ねこがいた。見たことのない小さなねこだった。

そのねこは、目を回した様子で、掃除機から転がり出て来た。きっと、蚊の大群と一緒に窓からこの部屋に入って来て、そのあと殺虫剤を吸い込んでしまったのだろう。
弟が、じゃあこれを吸わせよう、と言って、スポーツで使う酸素のスプレーを持って来た。ねこの口元でシューっと噴射してやると、たちまちの内に元気になったのである。

ボサボサに汚れた毛皮も、ふんわりと綺麗になってきた。それから、ねこは短い手足で立ち上がって、辺りを歩き回る。もう、すっかり元気になったようだ。
僕と弟は、このねこ、どうしようか?と顔を見合わせた。そりゃもう、飼うしかないでしょうーと、僕は子ねこを抱いて、目の前まで持ち上げた。灰色の小さな口が開いて、もう一度「にゃー」と鳴いたようだった…。


もうすっかり、距離が離れてしまったけれどもw、トップの写真は、Scratchというソフトウェアを立ち上げた後のノートPC。一緒に写っている本は、ScratchでトイドローンTELLOを自動操縦させるためのプログラミング法について解説したものである。

先日、仕事場の塾の先生から、Scratchについてちょっと教えて欲しい、というお話を頂いた。僕は、それならばトイドローンのプログラミングで使ってみようとしたことがありますよ、と言ったのである。
でも僕の旧いPCではScratchがインストール出来なくてねえ.と付け加えたら、それよりは新しめのノートPCを貸してくれたのである。このマシンには、Windows10がインストールされていた。

早速、きのうScratchをダウンロードしてインストールした。あとは、この本に従って、Scratchの使い方を習得していけば良い。ただし、塾ではトイドローンではなく、おもちゃのロボットを制御するのに使うようだ。
それで、小学生向けのメニューとして、このロボット教育を展開する予定のようである。いやあ、なかなか面白そうだ。教える側も十分に楽しめるのではないだろうか?

そんな訳で、図らずも利用できるようになったScratchである。日々やることがまたひとつ増えてしまったけれども、僕も楽しんでいこうと思っている…。

……
この本、はじめの70ページ(第1〜2章)には、トイドローンTELLOについての詳細な解説が載っています。それから、第3章でScratchの利用法へと続きます。従って、トイドローン初心者の方がTELLOの使い方を知る上でも有益な一冊となっています。TELLOオーナーの方は、一度手に取ってみては。

『Scratchでトイドローンをプログラミングして飛ばそう! 』
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