今週は、ちょっと変わった(?)仕事をする予定があるのだ…

この土日は、いずれも雨に明け暮れた。先達て、梅雨は何処へやら…というようなことを書いたけれども、どうやら復活して来たらしいw そう簡単には梅雨明けとは行かないようだ…。

従って、両日とも出掛けることはせず、うちの中で過ごした。CDやFM放送を聴いたり、本を読んだり、図書館のDVDを見たり…といった具合である。あとは、先日仕事場の塾で借りたノートPCを少し開腹して、埃を飛ばした。結構溜まっていたのだw
さて、今週は、その塾で少し変わった仕事をする予定がある。いつもは、生徒に英語を教えたり、授業の中で使用するプリント類を作成したりするといった業務を行っている。それらとは、全く異なった仕事なのである。

米国製のややレトロなパワーアンプなど、オーディオ機器を運んで動作確認するのだ。今は、塾が会議室兼倉庫のようにして使用しているマンションの一室に置いてある。その部屋を少々片付けなくてはならなくなったので、そのオーディオ機器を処分するのである。
何故、僕がその仕事をやることになったのだろう、と考えてみた。どうやら手伝ってくれる人が僕をご指名したようである。本当は、塾の経営者から、その人がやるように言われたようだけれども、いかんせんオーディオには余り明るくない。

そこで、僕にも声が掛かった、という訳である。しかしながら、僕も特にその方面に詳しいわけではないのだw ただ、子供の頃から父のステレオ(TRIOというメーカーだった)を弄り、その後はSONYのアンプやデッキを購入して愛用するようになった。
それから、ここ数年は、貰い物のレコードプレーヤーの回転不良を修理(サーボ回路のトランジスタを交換)して使い、自分でスピーカーなどを組み合わせたサラウンドシステムでDVDやBlu-rayを視聴して楽しんでいるだけである。

…と、ざっと書いてみただけで、自分が趣味人のような気がしてきたw

以前、塾へアルバイトで教えに来ている大学生に僕がふと、「うちは、脱衣所にCDプレーヤーと小さいアンプを置いて、そこから線を引き回して浴室で音楽を聴けるようにしてあるんです」と話したことがあった。勿論、僕がセッティングしたものである。
すると、その大学生から「すごーい。どうやったら、そんな風に出来るんですか?」と驚かれた。都内の某難関国立大学に通っているそうだけれども、とても素直な良い子だと思った。

きっと、音楽を聴くという行為がスマホやデジタル音楽プレーヤーで完結してしまっている世代にとって、わざわざ線を引き回して機器を設置した上でCDなどを鳴らすということが、謂わば信じられないことのように思われるのだろう。
でも、僕にとっては、音楽を聴くことそのものだけではなく、そうやってオーディオ機器を設置する(または直してみる)作業もまた、自分の楽しみであったり、喜びであったりするのだ。嗚呼、だからあのような仕事に声が掛かるのか…w

(背面だけチラ見せ…)

さて、くだんの米国製のアンプだけれども、ネットで少し調べてみたところ、発売当時の価格で60万円もした逸品だったらしい。もう、彼此30年以上も前のことである。他には、結構大きな国産CDプレーヤーや海外仕様のラジカセなどなど。
作業当日、僕のところからは、各種ケーブル類や小型のミキサー、スピーカー等を機材として持って行くつもりだ。それから折角の機会なので、良い音の出るCDを何枚か持って行ってみようと思った。週末は、少し時間を使ってそれを選んだ。

まあ、テオドール・クルレンツィスの最新作であるマーラーの交響曲第6番は勿論としてw、ラフマニノフかショパンあたりのピアノ協奏曲も、持って行くのに良いかなあ…と考えたのだ。
そこで、20数年前に買った、クリスティアン・ツィマーマンが弾いているショパンのピアノ協奏曲第1番を自室で聴いてみた。もう40年も前の録音のCDである

あと、僕は20代の頃にショパンに少しハマっていたので、マルタ・アルゲリッチが弾いている同じ曲目のCDも2枚ある。それが、トップの写真だ。
実に久し振りに聴いたツィマーマンのショパンだけれども、いやあ、これは音も演奏も良くて驚いた。第1番はライブ録音だったらしいけれども、それが信じられないくらいだ。ピアノもオケも演奏が端正で流麗。もう何もかもが素晴らしい。

こんなに良いところだらけのCDだったなんて、20代の僕は全く気づいていなかっただろう。その頃は、本当に何気なーく聴いていたのである。
アルゲリッチのふたつのCDも聴いてみるつもりだったけれども、今回はもういいや、という気になってきてしまった(アルゲリッチさん、御免なさい)。当日、ショパンはツィマーマンを持って行こう。決めた!これは、動作確認作業がちょっと楽しみになってきた…。

……
購入当時は、何故かCD再生開始の数秒で「ザザッ」というノイズが入っているように聞こえたのですが、今回久し振りに再生してみたら、全くそのような音はありませんでした。昔使っていたAIWAのCDプレーヤーだけでの現象だったのでしょうか?ちなみに、今回はSONYのBlu-rayプレーヤーで再生しました。そんなわけで、素晴らしい演奏の名盤です。ご安心してお聴き下さい…。

『ショパン:ピアノ協奏曲第1&2番』
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