夏の大仕事の前と後に、お楽しみを用意しておこう。そうやって、この季節を乗り切るのだ…

今月から東京国立近代美術館で開催中の「高畑勲展」のチケットが入手できた。…と言っても、誰でも買えるのだけれどもw
高畑監督にとっては最後の映画作品となった『かぐや姫の物語』をはじめ、この寡作(…だと思う)の天才に関する展示をとくと観てこようと考えている。

この展示会は、開催期間が割と長めなのが僕にとって救いである。これから塾の仕事の方では夏期講習が始まる。土曜も日曜もないような日々が続くのだ。この夏期講習が終わって、例えば9月になってから、平日にゆっくりと行ってこようか。
そんなときでないと、僕は都内(しかも都心)になんて出掛けないからなあw ついでにP900持参で、色々な景色を眺め撮りつつ…と考えている。今から楽しみだ。

あと、夏期講習の前には、ふたつほどお楽しみを用意した。あるクリエイターの講演会に行けることになったのだ。そのクリエイターとは、CGアーチストで星空写真家のKAGAYAさんだ。
僕は、このKAGAYAさんのプラネタリウム番組である「銀河鉄道の夜」をBlu-rayで所有し、この作品を非常に愛好している(…それについての投稿は、こちら)。また、KAGAYAさんの写真のファンでもある。

都内のプラネタリウムで講演会が開催されるとの情報を得て、先月の予約開始日の朝、電話で予約を取ることに成功した。開始時刻きっかりから電話はずっと話し中となり、もう何十回もリダイヤルをして、漸く繋がったのだったw
流石、人気のクリエイターである。競争率がとても高かったようだ。僕は運が良かったとしか思えない。有難いことだ。しかも、丁度上手いことに、この日は仕事が休みになったのだった。

それから、偶々なのだけれども、このKAGAYAさんの講演会の前の時間帯に、ある国立オーケストラのゲネプロ(公演当日の稽古)を見学出来ることになった。全く別の場所なので移動がやや大変だけれども、滅多になさそうな機会だ。是非行ってこようと思う。
こうして、夏期講習という大仕事の前と後に、お楽しみを幾つか用意しておくことが出来た。かの太宰の言ではないけれども、僕はこれで何とかこの時季を乗り切っていけそうな気がするのである…。


さて、先達ての投稿にも書いたように、ヴァイオリンの独習動画を観ながら、E線とA線でピチカートの練習をしていたところ、G線(いちばん左側の太い弦)が切れたということがあったのである。突然だった。
多分、20年以上も張ったままの弦なので、流石に経年で劣化したのだろう。まだG線を使った練習はしていないので、切れた弦をヴァイオリンから外しておいて、このままにしておこうかと思った。

でも、少し調べてみたところ、ヴァイオリン本体に負担をかける(張力的なバランスが良くない)そうなので、すぐ弦を買うことにしたのである。
ネットで新品の弦を探すと、バルク品で4本セット500円くらいのものが見つかった。まあ、演奏を誰かに聞かせるわけではなく、ただ練習しているだけなので、安いもので十分だろう、と考えてポチった。

それが先日、届いたのだ。弦は4本入っていて、当然のことながら、何れも太さが違う。根元と先には、その目印のためなのか、色のついた糸が巻いてある。また、並べてみると、それぞれ長さが違うのだ。ペグ(糸巻き)の位置が異なるからなのだろう。

早速、G線を取り出して、ヴァイオリンに張ることにした。弦の張り替え作業自体は、以前ギターでやったことがあるので、大体は理解しているつもりだ。あとは、YouTubeで動画をさっと観て、注意点だけ確認しておいた。
このヴァイオリンにはご丁寧に、ファインチューナーが4つのテールピースの穴すべてに取り付けられている。G線のような太い弦は、ファインチューナーの中に押し込むのにやや気を使った。


(G線を入れる前)

ギターのときとは異なり、楽器がとても華奢に作られているので、余計な力を入れることが出来ない。マイナス精密ドライバーの先を使って、弦をファインチューナーにそっと押し込んでいったのである。


(G線を入れた後)

無事、弦を張ることが出来た後は、チューニングだ。今回は、A=442Hzで合わせてみた。こんな風に、気分で(?)ピッチを好きなように合わせることが出来るというのは、弦楽器の楽しいところだと思う。

他の弦も、多分その内に切れるだろう。そうしたら、またその都度、交換である。こうして手を加えていく内に、益々愛着が湧いてくるというものだw ヴァイオリンとは、きっとそういった類の楽器なのかも知れない。実に可愛いものである…。


(G線を入れた後の、糸巻きの部分)

……

PAGE TOP