久し振りの東京芸術劇場で、ドラゴンクエストのコンサート。大変に素晴らしゅうございました…

きのうの朝は、旧暦二十日の夜の更待月(ふけまちづき)が明け方まで南西に残っていた。それが上空の湿気を帯びて暈を纏っていたのである。もう少し色づけば、暈は虹のようにも見えただろう。
生憎と、仕事先に着いてから気づいたので、このお洒落な月を写真に収めることは出来なかったのだった。

そして、午後になり、すっかり晴れ上がった青空を見上げると、放射状に羊雲が広がって雄大な様を描いている。それ以外にも、上層雲などが何種類も見える。朝方の月の暈といい、きょうの大気の状態は如何にも複雑そうだ。

そこへきて、自衛隊の輸送ヘリコプター、CH-47 チヌークがうちの上を通過して行った。ずんぐりとした機体が、逆光の太陽によく映えている。


それから、この日は夜から、東京の池袋でドラゴンクエストのオーケストラコンサートがあった。曲目は、ドラクエの最新作である「XI」だ。勿論、作曲者のすぎやまこういち先生ご自身の指揮、管弦楽は東京都交響楽団(都響)である。

XIをクリアしたことのある息子に行って貰おうかとも思っていたけれども、当日になって「やっぱ、きょうは眠い」とか言い出したのでw、当初の予定通り僕が行ってきた。

僕が東京芸術劇場に来るのは20数年ぶりだ。多分、大学生のときに狂言を観に来て以来だろう。
池袋駅の構内を案内標識に従ってウロウロしている内に、いつの間にか劇場のエントランスに着いていた。何と地下が繋がっていたのだw うーん、隔世の感を感じてしまう…。

チケットは抽選販売でA席を買っておいた。割り当てられた席は3階の最前列。これがまた良い席だった。オケの動きが全部俯瞰できたのである。
例えば、5人くらいいるパーカッション奏者が途中で移動したり交代したりする様子が、逐一見て取れた。目で見ても楽しめるオーケストラだ。実に眼福であった。都響の演奏も、もう当然ながら大変に素晴らしい。

今回のコンマスは矢部さん。これはとても良かった。あと、オーボエは鷹栖さんが良かったのだけれども、お休みでした。ちょっと残念だったなあ…。


(ホール入り口に展示されていた、スライムのオブジェ。空き箱を積んで作ってある)

すぎやまこういち先生は、自己紹介で「どうも、レベル88です」と、張りのある声で仰っていた。御歳88なのである。80歳を過ぎても指揮活動を盛んにやっておられる作曲家は、世界を見渡してもそう多くはいまいと思う。
他には、例えばジョン・ウィリアムズやエンニオ・モリコーネくらいではないか。ちなみに、すぎやま先生は「世界最高齢のゲーム音楽作曲家」としてギネスブックに載っているのである。

そのお年のせいかどうか、今回のコンサートでは、序曲から椅子に座っての指揮であった。以前は、序曲だけは立って指揮をされていたと記憶する。でも、2時間近くを振り切ったのだから、凄いなあと感じてしまう。

アンコール後、カーテンコールで再度ステージに登場されたとき、僕は3階の最前列の自席から両手で大きく手を振った。すると、すぎやま先生は、こちらへ向けて同じように両手で振り返して下さったのである。これは嬉しいw

さて、来年もこのコンサートがあるのならば、また来ようかと思う。アンケートには「来年のこの音楽祭でもドラクエをやって下さい」とリクエストしておいた。


(左は、ロビーで配布されていた、ドラクエXIの冊子。息子にお土産として持ち帰った)

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さて、すぎやまこういち先生もコンサートのMCで告知されていた、Nintendo Switch版の「ドラゴンクエストXI」が、遂に今月発売になります。うちの息子は既に3DS版をクリアしているのですが、このSwitch版も買うと言っています。何やら、声優のボイスが各キャラクターについた豪華版らしいです(…この理解で合っているかな?w)。僕はと言えば、3DS版もまだ、最初の方をやりかけなんですが…w

『【通常版】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』(Switch)
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