大学生の息子が、もう春休みで帰って来た。お土産は名物(?)の牛乳パンなのだ…

先日、もう春休みになった息子が、僕の郷里の街から帰って来た。国立大学は、これから入試の真っ盛りだ。試験は前期日程と後期日程の2種類があり、採点と合格判定およびその発表も2度ずつ続く。

従って、在学生に対する期末試験は1月の下旬頃から初めて、2月の頭辺りには終わらせてしまうのだ。学生は、その試験が終わり次第、約2ヶ月間の春休み、というわけである。
その日、息子からの連絡では、こちらに着くのが午後1時とか2時とか言っていたらしいけれども、なかなか帰って来なかったのである。僕は塾の仕事がない日だったので、いつでも玄関を開けられるよう待っていた。

息子は結局、4時頃に帰宅した。聞くところによると、その街で最近名物と言われている牛乳パンをお土産として買って行こうと思ったのだけれども、午前11時を過ぎないと販売が開始されなかったので、待っているうちに遅くなってしまったのだそうだ。

トップの写真が、その牛乳パンである。白いビニール袋に、「小松の牛乳パン」と記されている。僕も、幼少の頃に、このような白い袋に入った牛乳パンをおやつとして食べていたものだ。
さて、あのときと同じパン屋の製品なのだろうか?でも、あのときの袋には、やや写実的に描かれた牛のイラストもあった筈。その点では異なるので、ひょっとすると違う店なのかも、とも思う…。

息子が持ち帰った、この牛乳パンは一個が390円くらいなのだそうだ。結構なお値段である。縦横のサイズは、普通の牛乳パンと同じくらいだけれども、やや厚みがあり、手に持ってみると何だかずっしりと重たい。
ちなみに、息子が自腹で買ったのではなく、駅まで車で送り届くれた僕の父が、5つも買って持たせてくれたのだそうだ。父は、自分用と母用にも1つずつ買って帰ったようである。つまり、一度に7つも購入したらしいw

それから、この日、夜のおやつとして、一口(?)いただいた。切ってみると、パンは肉厚でぎっしりとしていて、クリームは割とこってり気味のものがパンの間にたっぷりと収まっている。
ずっしりとした重み相応の十分な食べ応えがあった。しかし、飽きが来ない味なので幾らでもイケる感じ。こりゃ、どんどん食べちゃいそうだなw 機会があったら、また買って来て貰うことにしよう…。


さて、その日、息子の帰りを待ちながら、ある漫画作品を読み始めた。漫画を買ったのは、かなり久し振りだ。…と言っても、3冊で1000円くらいだった。中古本である。

ガンダムのキャラクターデザインで有名な安彦良和氏の漫画『ジャンヌ』全3巻だ。タイトル通り、ジャンヌ・ダルクに関するお話のようである。彼此20年以上前の作品だけれども、ちょっと気が向いて取り寄せたのだ。

安彦氏の漫画は、イエス・キリストの生涯に材を取った『イエス』という作品を以前読んだことがある。少々独自解釈が過ぎた感じのストーリーには辟易としたけれども、全編フルカラーの誌面には目を見張ったものだった。

今回の『ジャンヌ』も『イエス』と同様に、初めからお終いまで水彩画のように美しいフルカラーだ。非常に手の込んだ力作だと思う。まだ読み始めたばかりなので、先の展開がとても楽しみである…。

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この『ジャンヌ』には、3巻が合本になった愛蔵版もあります。こちらの方も、現在では中古本でしか入手できないだろうと思います。でも、程度の良い品であれば、気にすることなく鑑賞できるでしょう。この作品は上に書いたように、絵がとても美しいので、安彦氏の手でいつか映像化されたら良いですね…。


安彦良和 著『愛蔵版 ジャンヌ』
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