木星と土星が約400年振りの最接近⁉︎ 日没後の西の空にレンズを向け撮ってみたのだ…

先日、電気圧力鍋が届いた。かみさんが最近、「電気圧力鍋っていいなあ…」と、スマホの画面を見ながら独り言を言うことがあったので、こっそりクリスマスプレゼント用にと思い注文したのだ。
(娘にだけ、買うことを予め言っておいた。もしうっかり、かみさんが買いそうになったら、全力で阻止しておいてくれ給えと頼んでおくためなのだw)
僕は、こういった器具について何も知らなかったので、注文前にネットで調べてみた。

この機種は80種ものメニューが予めプログラムされていて、下ごしらえした材料を釜の中に入れてボタンを押しておけば時間が経つと自動的に料理が出来上がっている、という極めて便利なヤツだということが分かったのだ。
これならば煮炊きの最中は全く別のことが出来るというわけなのである。例えば、かみさんが仕事に出ていて僕が家にいる日、僕が英語の勉強の合間にこれを使ってパッと調理してしまうことも可能だ。今回、そんなことも考えつつポチったのだった。

さて、電器店から宅配便で届いた状態のままクリスマスツリーの下に置いたのでw、今はもう当然ながら、かみさんにはバレている。トップの写真が、その状態だ。
早速開封して、この鍋で作った豚の角煮やら無水カレーやら色々と食べてみたいのだけれども、どうやらクリスマスが来るまで箱を開けないつもりらしいw

どうも、むしろ僕の方が待ち遠しく思っているようだ。ネットで情報を調べ過ぎたせいか、如何に有用至極であるのか知ってしまったからなのであろう。嗚呼、早く使って賞味してみたいものだ…。


さてさて、一昨日のことである。日没から1時間後くらいに撮った西方の星空を撮った。ひときわに明るく輝く星が見えたけれども、宵の明星ではない。

木星と土星が見かけ上、ほぼくっ付くように接近していたのだ。ニュース等でも話題になっていたと思う。これを裸眼で見ると、ふたつの惑星であることが直ぐには分からないくらいだった。
約400年振りの現象だそうだけれども、これはそんなに珍しい光景なのだろうか?と思いつつ撮影を続けた。

ちょっとズームすると(40〜50倍ほど)、なるほど両惑星が識別できる。大きい方が木星で、その右上に佇むのは土星だ。木星の周囲には、ガリレオ衛星も薄っすらと。

更にズームしてみると、少なくとも3つのガリレオ衛星が確認できた。もっと時間があれば、土星の輪が写るところまで肉薄してみたいのだけれども、今回はここまで。
手元の天文年鑑によると、最接近は22日となっているので、翌日の日没後も同様に観察できる筈だ(でも多少、ふたつの位置関係は変わっているかも)。

あと、ついでに月面も撮影。冬のクリアな空気のおかげで、クレーターが実に綺麗に撮れた。きょうは冬至である。今年も残りあと10日程となった。後代の歴史書や教科書に載るような一年だったのだろう。それでも、天はこうして等しく巡り続けるのであった…。


そして、翌日。この日も、ニコン P900で木星と土星の最接近の様子を撮ってみた。撮影の場所も同じ、ほぼ同時刻である。やはり、遠目には星ふたつ分には見えない(?)

両惑星は、きのうとは45度くらいの角度で位置関係が変わったのではなかろうか。下のように、少しズームするだけで、こうしてハッキリと判別が出来るのだ。

超望遠で覗くと、ガリレオ衛星が辛うじて2個だけ確認できる。あとは木星の前か後に重なっているのだろう。土星がやや楕円なのは、輪も含めた形に写っているからだと思う。いまは右肩下がりに輪が傾いているのだ。

また、ついでに月面を撮ると、きのう程にはクリアに写らない。天気は悪くないので雲のせいではない。きっと、空気が濁ってきているのかも知れない。クレーターもボヤけ気味。さて、こぐま座流星群を狙ってみようか、どうしようか…。

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ことしもポチっておきました、『藤井旭の天文年鑑』。月ごとに天文ショーが図解入りで紹介されていて、とても見やすいのが良いですね。特に、流星群に関しては、星図と共に輻射点が描かれているのが重宝します。今年は英語の勉強などで忙しかったせいもあって、以前ほど天体観測に時間を割かなかったかも知れません。従って、天文年鑑を開く頻度も減りましたが、また来年も何かと利用することもあるだろうと考えて注文しました。届くのが楽しみです…。

『藤井 旭の天文年鑑 2021年版: スターウォッチング完全ガイド』
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