満月の明るい夜、斃れた人たちを思い出す。壊れたものならば直すことが出来るのだけれども…

ゆうべは満月の夜だった。夕方5時頃がフルムーンだったので、午前零時過ぎに撮影したこの写真では、既に欠け始めて見えるのだ。

先週は、割と近しい人がまたひとり、世を去った。彼は僕より少し年下で、死因は脳梗塞だったらしい。
その前の週まではあんなに元気にしていたのに、人というものは全く分からないものである。発見されるまでの2日間ずっと、独居するアパートの部屋で灯りをつけたまま、斃れていたのだと言う…。

実は、昨年12月にも、全く同じような状況下で身内をひとり亡くした。歳の頃も、今回の彼と同じく40代前半で、死因は心筋梗塞だったそうだ。慢性の高血圧(しかも超が付くレベルの)である。本人は、それを周囲に隠し通していたのだ。
そして、やはり同様に、ある夜ひとり暮らしの部屋で突然たおれ、そのまま息絶えてしまったようだ。悪いことに次の日は祝日だった。更に1日経過して、出勤してこないことを訝しんだ職場の人が親族に連絡を入れ、漸く発見に至ったのである…。

このようにして周囲で、謂わば40代の孤独死(この熟語はどうも好きではないけれども…)が相次ぐと、ひょっとして全国各地でも人知れず頻発しているのでは?と、あらぬ想像を広げてしまう。さて、実情はどうなのだろうか…。


さて、最近やってみた、電気的な(?)修理というか小細工をふたつほど。

僕のiPad miniに使っているLightningケーブルの根元が千切れかけてきた。下の写真が、その状態である。
これは数年前にAmazonで買ったもの(以前、アルコール消毒した際に、ロゴが消えかけてしまったw)。このままにしておくと線の内部が露出してしまうのでカバーを掛けることにした。

ダイソーで数年前に買った熱収縮チューブを使う。これは色や太さが何種類も入っているセットである。太めのものを選んで、3cmくらいの長さに切り、あとはチャッカマンの火で炙るだけ。
パッケージにはドライヤーの熱風でもOKと書いてあるけれども、その程度の熱ではあまり縮んでくれないので要注意かも。このチューブは冷えると固くなるので、イヤホンプラグの根元など様々な部位強化にも使える。安くて便利な逸品だ。


さてさて、息子が自分のノートPCで時折ゲームをやっていると、冷却ファンが回ったときに底面がビリビリと音を立てることがあった。これがコタツ板に伝わって、案外と賑やかになるのだw
まだ買って2年しか経っていないのに、何処かが緩んでいるのかも知れないと思い、PCを開腹してみた。ビスを外し、プラスチックのカードを隙間に挟んで慎重にこじ開ける。


(ボロくなったポイントカードを使用)

今どきのノートPCはストレージやバッテリーの交換でさえも、こうして一枚板の底面を全部開けなければならないようだ。これは、ちょっと大変なことだなあ、と妙に感心(?)してしまう…。
早速、ファンを点検すると、緩みや異物の挟み込みなどはないことが確認できた。埃がワンサカ溜まっていて、それを取れば解決…なんていうことを期待していたのだけれども。

念のため、ファンの表面にプチプチを小さく切って貼っておいた。下の写真は、その前後の状態である。ファンの吹き出し部分にプチプチやテープが掛からないように貼るのが肝要だ。余計に異音が出るようになってしまうからである。

そして、元の状態に組み直し、PCを起動する。その際、「本機のお腹の中を勝手に見たでしょ?」といった趣旨(というか意訳w)の英語表記と共にアラートがけたたましく鳴ったけれども、画面右下のボタンをクリックしてスキップw
無事にビリビリ音はなくなりましたとさ。多分、ファンが回転しているときの振動が底面と共振して出た異音だったのだろう。プチプチが緩衝材になったというわけなのである…。

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下のリンクは、先日予約を入れたCD。ピアニストの小曽根真氏の還暦記念アルバムです。
小曽根氏は、昨年のコロナ禍における外出自粛期間に、自宅から50日以上に渡って毎日ピアノライブを配信したということがあった。僕はそれをひとつひとつエアチェック(?)して、今でもそのときの録音を愛聴している。毎日1時間くらいの配信だったので、合計で約50時間分もの演奏やトークというボリュームだ。達者なピアノ演奏(ジャズ、クラシック、ロック、民謡などなど)や日本語と英語のお喋りは、実に楽しい気分にさせてくれる。もう既に公開が終了し、ネット上では見聞き出来なくなってしまったのが実に惜しいと思う。
今回の小曽根氏の還暦記念アルバムは、そういったジャンルを横断したコンセプトの元に制作されたようである。従って、クラシックサイドとジャズサイドという盤の2枚組というわけなのだろう。もし可能であれば、自宅配信ライブのベストセレクションCDなんていうものもリリースしてくれないかなあ、などと考えてしまうのだけれども、これは難しい相談なのかも知れないですね…。

小曽根真『OZONE 60』 (2SHM-CD)
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