チャイコフスキーとラフマニノフ、ああ夢の組み合わせ。今からもう来年が楽しみなのだ…

立秋から2週間近く経ち、一段と夜明けは遅くなった。日の出はもう、5時過ぎまで待たなくてはならない。

雲ひとつない曉のもとでは、桜並木で鳴く蝉の声が響いている。この日も暑くなることを予感させた。
ふと西方を見遣ると、十三夜になんなんとする月が既に没し、木星がひとり佇んでいる。ひとたび太陽が姿を現わせば、あれもまた見えなくなる。それまで、あと30分。僕は自転車を漕ぎ出した…。


先達て、隣市の図書館へ行ったときに、コンサートのプレイガイドを貰って帰った。この市には駅前に大きなホールがある。僕は、こうしてたまに色々な場所の公演内容をチェックしているのである。

するとどうであろう、チャイコフスキーとラフマニノフという、僕にとっては夢のような組み合わせのプログラムをその中に見つけた。オーケストラは読売日響。僕はふだん聴いていない楽団だけれども、国内では結構な有名どころだ。
指揮は、あの広上マエストロ。おおっ、これは良い。NHKやテレビ東京のクラシック音楽番組で時折見かける指揮者である。両手を大きく振って雄大な演奏を繰り広げるから、見ていても聴いていても楽しい人なのだ。期待できそうだと思った。

あと、ラフマニノフの方はピアノ協奏曲なので、ソリストも確認。小山実稚恵さんである。
僕は日本の女性ピアニストが弾く演奏を(何故か)あまり多く聴かないのだけれども、この方はチャイコとショパンの2大国際ピアノコンクールで入賞暦のあるベテラン奏者である。

さて、これらを勘案して僕は行くことに決めた。チケットは既に発売中だった。良い席はまだあるだろうか?と思いつつサイトを閲覧すると、何と1階前方の左側、つまりピアニストの手元が見えそうな席がポツンとひとつだけ残っていたのである。早速ポチっておいた。
そして先日、電車に乗ってホールまで出向き、発券して貰ってきた。演奏会の日程はまだまだ先、来年の2月である。とは言っても、近頃は月日の経つのが実に早いこと早いこと。半年先なんてアッという間であろう。

問題は、このときまで我々人類が(音楽を楽しめる程に)生き延びているかどうか、なのである。僕は、この公演を鑑賞できることをよすがに、何とか年を越して行けるよう頑張っていこう、と思っている…。

さて、小山実稚恵さんの弾くラフマニノフ ピアノ協奏曲のCDを図書館で借りた。演奏会で披露される3番のついでに、僕のお気に入りの曲である2番も。これから、演奏会に向けた予習のつもりで聴き込んでいこう。

ところで、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番といえば、今週ずっとNHK-FMが特集を組んで放送していた、今年生誕100年となるハンガリーのピアニスト、ジョルジュ・シフラ の演奏もまた素晴らしい。下の動画で聴くことが出来る。

時折ゆっくりとテンポを落としてじっくりと聴かせたり、逆に物凄いテンポアップで駆け抜けたりするのだけれども、そんなときもオケとの息がぴったりなのだ。
それもその筈で、指揮はジョルジュ・シフラ・ジュニア。つまりシフラの息子である。多分、お父さんからの指示に忠実に振ったのに違いないのだ。実に見事な親子”協”演だ。

ちなみに、シフラ ・ジュニアはこのレコーディングの10年ほどのち、自宅の火事で早逝する。父シフラは、それ以降オーケストラとの演奏を終生まったく行わなくなったのだといわれている。

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下は、僕がいまKindleで読んでいる本です。著者は、会社を退職したあと、オンラインの英会話教室を主宰し、今年、英検1級に合格したという50代後半のかたです。
本の内容は、主に英語学習の仕方に関する指南なのですが、如何に受け身にならず能動的に取り組むべきかということや、「英語が簡単に身について喋れるようになる」といった類の宣伝文句に騙されてはいけないということが繰り返し書かれています。つまり、英語というものは(まあ外国はいずれも同様でしょう)時間をかけて根気強く学習を継続していかなければ身につかないものなのです。僕も、そのことを日々実感しつつ1級のための様々な学習を行なっています。
さて、この本は書名が示すように、オンライン英会話の活用法についても書かれています。僕も、最近流行り(?)のオンライン英会話に少し関心があるので、そのあたりも興味深く読んでいます。値段も比較的安く、お勧め出来る一冊ですね。

竹川佳紀 著『オンライン英会話。必ず成果のでる受講法:
何回受けても成果の出ない間違ったレッスン受講法と決別』(Kindle版)
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