英語学習のお話をちょっとじっくりと。僕は英検1級の単語をこうやって覚えていっているのだ…

トップの写真は、きょう撮影した、うちのうさぎ。ここのところ滅多に写真を載せなくなってしまったので、うさぎの消息を気にかけておられる向きもあるかも知れない(?)。でも、こうして毎日とても元気にしている。

これは、おやつとして与えたキャベツの葉っぱを食べているところ。こうしている隙に2枚撮ったのだけれども、うさぎは1枚目のシャッター音を聞いたときに片耳をこちらに向けた。慣れない音には敏感に反応するようである。
僕が早朝、まだ暗い内に仕事へと出掛けようとすると、ケージから顔を出して食べ物をねだる仕草をする。例えば、ねこはいつでもよく昼寝をしていたものだけれども、うさぎはさていつ寝ているのだろう?と思うくらいに寝姿を見かけない。不思議なものである…。


さて、最近しばしば考えることがある。それは、旧友Oさんから先月貰った手紙に書かれていたことである。先達ての投稿にも書いたけれども、Oさんもまた英語の勉強に勤しんでおられるそうなのだ。
手紙には、SVL12000という上級レベルの語彙を苦心しながら暗記しようとしている様子が書かれていた。例えば、2年がかりでそれらの語彙を全てカードに書き出した等々。これは掛け値なしに、大変な努力であると思う。

ただ、僕の私見を述べさせて貰えれば、英語学習において語彙の強化(以下、ボキャビル)や文法のマスターは謂わば通過儀礼のようなもので、実際の最終目標ではないと考える。よって、それだけにあんまり時間を掛けるのはむしろ得策ではないと思うのだ。
もしも、所謂「英単語マニア」や「英文法マニア」になりたいのならば、それらに専念すれば良いのかも知れないけれども、通常は英語を「読める、聞ける、書ける、話せる」ようになりたくて学習するのである。つまり、四技能をアップさせるということだ。

従って、四技能アップの下準備たるボキャビルや文法力の養成は数ヶ月ほどで済ませてしまい、次のステップ(英文を読んだり聞いたりして理解する学習)にさっさと進んで、そこで思う存分に時間を掛るべきだろう。そんなことをつらつらと考えていたのであった。

僕は、英検1級の取得を目指しているので、当座の目標とする語彙レベルは15000語である。目下のところ、その約8割を覚えたから、推計で大体12000語の水準に達しているのだろうと感じている。
その語彙は、数ヶ月のあいだソファに寝転びながら学習して覚えた。しかし、英検対策ではスタンダードとされている旺文社の『でる順 パス単』という本を買ったけれども、いまだ綺麗なままであるw 僕はこの2冊を殆ど使っていないのだ。では、どうやって覚えたのか?


(英検1級の勉強を始めたときに買った、準1級と1級の『でる順 パス単』
…こんなにまだ新品同様w)

そこで利用したものは3つある。ゲーム機と電子辞書とiPad miniだ。以下、順を追って説明してみたいと思う。

コロナ禍が囁かれ始めたかどうかという当時、僕はふと再び英語の勉強に取り組んでみようと思い立った。今にしてみれば、何か時代の潮目を感じていたのだろう。そういった時にこそ、自分自身をアップデートする良い機会なのである。何もしない手は有り得ないのだ。
目標は英検1級の取得に設定した。ちなみにTOEIC(L&R)のことは考えなかった。僕にとって、この選択は正解だったと思っている。様々な意味において、TOEICの水準は結局のところ僕の目指すものではなかったからである。

先ずは準1級レベルのおさらいをしておこうと思って、上述の『でる順 パス単』の準1級用を(のちに1級用も)買って読んでみたけれども、昔じゃあるまいし、この学習法ではイカン、と直ぐに感じたのである。そのときに閃いたものがあった。任天堂のDSである。
確か、10年以上前に英検学習用のカセットを買ったことがあったなあ、と思い出したのだ。探してみるとあったあった。IEインスティチュートというところからリリースされた『英検 完全版』という学習ソフトだ。

こうして一念発起する前から、僕は時折、思いついたようにしてゲーム機で英語の勉強をしていたことがあった。まあ、英語とは付かず離れずといった感じだったのである。でも、セーブデータを見ると、1級レベルの内容はまだ手付かずなのだったw
このソフトには、版はかなり旧いけれども、旺文社の英検対策書の内容がひと通り収録されている。例えば、単語集、過去問題集、予想問題集などなど。僕は、単語学習の取っ掛かりとして、このソフトを利用することにしたのである。

単語学習機能は、上の写真のように、上画面に英単語が表示され、下画面(タッチパネル)に4択で表示された意味を当てていくという形式である。または、上画面を日本語にして、下から英単語を選ぶというひっくり返しも可能だ。
僕は3ヶ月(200時間)くらい掛けて、準1級と1級の単語学習を行った。その結果、殆ど全てを覚えることが出来たのである。また、このソフトの欠点は、上のような単語学習時に単語の発音が出ないことであった。だから、ただ只管に見て覚えるだけなのである。

そこで次は、ちゃんと単語の発音機能がついた機器を使おうと思った。色々と調べてみると、CASIOの電子辞書で英検対策書がこれまたひと通り収録されている機種があることに気付いた。XD-SR4800というモデルである。
多分、発売当時は3〜4万円くらいで売られていた機種なのだろうと思うけれども、未使用品をその半額ほどで買えた。必要なタイミングで上手い具合に入手できて、実に運が良かったと思う。


(薄暗い部屋の中で撮ったので、画面以外が黒い写真になってしまいました…)

この電子辞書には、上述の『英検 完全版』よりも版が新しい旺文社の単語集、過去問題集、予想問題集などなどの他に、『キクタン』といったような他の出版社の英検対策書等も収録されていた。まさに、至れり尽くせりである。
特に単語集は、上述の『でる順 パス単』と同じ版を収録していた。だから、尚更に本の方は使わなくなってしまったのだった。僕は主に、上の写真のような4択問題機能を使って準1級と1級の単語を覚えていった。勿論、単語や例文の発音機能つきである。

これも2〜3ヶ月(150〜200時間)くらい掛けて、殆どを覚えた。DSの方はもう使わなくなってしまったけれども、この電子辞書の方は1級の単語をおさらいするために今でも時折使っている。放っておくと忘れてしまう単語があるからだ。
加えて、XD-SR4800には、国語辞典や英和・和英辞典、英英辞典、百科事典など、数多のコンテンツを内蔵しているので、普段使いの電子辞書としても重宝している。ただし、英検1級の勉強には専ら、別の電子辞書の『ジーニアス英和大辞典』を使っている。

こうして、2種類の機器を利用して、僕は英検1級レベルまでの単語の殆どを覚えていったのだ。その結果、例えば植田一三さんの英検対策書に載っている単語問題をやってみた結果、「1級に合格」となってしまったのは以前書いた通りであるw

さて、ここまでボキャビルを行うと、英語を前にしたときの景色がまるで違ってくるのだ。まず、英字新聞や洋書で英文を読む際に辞書を引く回数が激減する。体感では10分の1以下だろうかと思う。その分だけ、とにかく楽に英文が読めるようになってくるのだ。
そうなると、英語学習が益々面白くなってくる。例えるならば、目の前の濃い霧か靄がサーっと薄くなって、向こう側の景色がクリアになってくるのによく似ている。リスニングでも同様のことが起きる。単語学習時に耳にした語彙が幾つも聞こえてくるのだ。

誰であれ、この感触を出来るだけ早く手に入れた方が良い。だから、最初に述べたように、単語の勉強に余り時間を掛けてはいけないのだ。単語はなるべく数ヶ月で目処をつけて、次なる「英語を読む、聞く」というステージへ移った方が遥かに得策だというわけである。
ちなみに、中学高校レベルの英文法をまだ十分に理解しておられない向きにおかれては、そのマスターもゆめゆめお忘れなく。これまで述べたことは、英文法の勉強が最早必要なくなった水準でのお話である。念の為…。

さて、あともうひとつ、僕がiPad miniを使った英単語学習についても書こうと思ったけれども、紙幅が尽きたw これについては、別の機会に譲ることにしようと思う…。


さてさて、僕は今年に入って、英語学習と並行して、パズルを解くということを余暇としてよく行なっている。まあ以前から、英語学習者向け英字新聞「The Japan Times Alpha」の英語クロスワードパズルを毎週やっていたけれども、それとは別だ。

前回の投稿の最後にも少し書いたけれども、MENSAという国際的な高IQクラブのようなものが日本にもある。ここはパズル愛好者が非常に多いのだそうである。何といっても、入会テストは独特のパズルを数十問解く、というくらいなのだから。
そこで僕は、MENSA式のパズルがどういったものなのかということを調べてみた。図書館には、20年くらい前の本で、海外のMENSA会員が作成したというパズル集が幾つかあった。これが、まあ実に面白いのである。

例えば、下のような感じだ。これは、本に載っていたものを僕が少しアレンジして作成した。MENSA式のパズルとしては割と易しめだと思う。入会テストではもっと難しい問題もある(らしい)からだ。

さて、「?」マークの盤にはどんな風に駒が置かれることになるのか、解りますかな…。ちなみに、僕は元の問題を割とあっさり解いたので誰にでも出来るのだと思い、かみさんと娘にも同じ問題を見せた。すると、二人共お手上げだったのである。

では、正解は次回の投稿にて。お楽しみに…。

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