どうも最近、アレのせいで体調が優れないことがあるので、これを買って計測してみることにしたのだ…

新型コロナに巻き込まれて以来、僕は時折だけれども呼吸が幾分苦しく感じることがある。特に早朝の仕事でドライアイスを扱ったときなど、呼吸時の酸素が不足するのかどうか、目眩のようなものや軽い頭痛まで起こすことがあるのだ。これは、まるで高山病である…。

それで先日、ネットでパルスオキシメーターなるものを購入した。
以前は数万円もするということを何かで読んだことがあったので、自分がこういったものを買って使うことなど最近まで考えたことはなかったのだった。でも、これは随分と安く買えた。1300円程だったのである。一般化して相当に廉価になったのだろうと思う。

仕組みは割と簡素で、クリップ状になった本体の隙間に指を入れると、爪の上あたりからLEDの赤い光が当てられ、指の下にあるセンサーで透過した血管中の血液の状態を見るといった具合らしい。
そのようにして、酸素を持ったヘモグロビンの色を識別して数値化を行なっているようなのである。シンプルだけれども、とてもミクロな世界なのだw

この値が95~96(%)以上あれば大丈夫なのだそうだ。健康優良児の息子で試してみたところ、上限の99か、せいぜい98までしか出ない。正常そのものだ。
一方で、僕は99になることは殆どなく、多くの場合94〜96、もしくはたまに97〜98といったところだ。92や88などというかなり低い数字が(瞬間的に)出てドキッとすることもあるw

やはり、僕は肺を少々やられているのかも知れない、と思う。しかし異常という程でもない。微妙な感じである。
だから普段の生活では特に支障を感じなくても、何かの際に息がちょっと苦しくなるのだろう。そんなときには気休めで、酸素をスプレー状の缶で吸っている。しばらくは、そんな生活になりそうだ…。

上の写真で、96となっているのが血中酸素の値。85という数字は脈拍だ。更にその下の小さな数字は、血液の流れ具合か何かを意味しているらしい。
赤い波のグラフも血液の流れている状態を表示している。例えば、手を挙げると赤いグラフが小さくなり、下げると大きくなるのが分かる。このガジェットは小さいながらも、様々な表示機能があるのだ。

あと、肺の状態と併せて、最近やや困っているのが記憶障害(のようなもの)である。
例えば近頃、英検1級の単語学習用アプリ「英検1級 でた単 完全版」をやっていると、数%ほど正解率が落ちていることに気づいた。新型コロナに罹る前は9割以上の正解だったものが、8割台に下落したといったような具合である。

しかも、不正解となった単語の幾つかは、まるで生まれて初めて見るような感じに陥る。このアプリは彼此1年くらい使い続けているので、どの単語も既に何度も何度も目にしている筈なのに、である。きっと、完全に記憶から消去されてしまっている単語なのだろう。
こういったことは、日常の中でも見られる現象で、先日は仕事場の塾のノベルティとして貰った水筒を失くしてしまった。先週まで普通に持ち歩いて使っていたのに、今週になってふと目にしなくなったことに気づいたのだ。どこを探しても一向に見つからない。

「でた単」で僕の記憶から消滅した英単語の割合が約5%なので、きっと20個につきひとつくらいの確率で身の回りの色々な何かが、僕の新型コロナ以降、僕自身の脳内における認識から消えてしまったのでないか、と感じている。
恐らく、僕の気づかない内に僕の中から消えてしまっているものが他にもあるのかも知れない。それは物であったり、人であったり、言葉であったり、音楽であったりするのだろう。でも、僕にはそれらが何であったのか、その記憶を回復する術は目下のところ無いのである…。


さて、彼此5年ほど前に、宮沢賢治のお父さんを主人公に据えた小説があった。
実質的には賢治さんの伝記物語なのだけれども、敢えて父を主人公にしたというのがユニークだったのである。賢治ファンの僕は読んですぐに気に入った。その後、『銀河鉄道の父』というこの作品は果たせるかな、思った通り直木賞を受賞した。

余りにも好きな小説なので、このブログページでも右側の柱(の下の方)に【おすすめ書籍】として紹介と書影を載せてある。ご興味のある向きは、是非ともそこからクリックしてAmazonへどうぞ…。


(出典:「FASHION PRESS」)

それが念願の映画化という報が先日、ネットニュースに載っていたのである。僕はどちらと言えば『この世界の片隅に』のようなノスタルジックな作風のアニメ化をずっと期待していたけれども、発表されたのは、お父さん役が役所広司の実写映画化であった。

でも、大変に素晴らしいことだと思う。僕の知る限り、25年ほど前の宮沢賢治生誕100年のときには実写の伝記映画が2つ制作されたのでは、と記憶する。
今回の作品は、それらと差別化した、原作に比肩するほどのオリジナリティ溢れる映画になることを期待したいと思う。来年のゴールデンウィークが今から楽しみだ。

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下のリンクは、上で映画化をご紹介した『銀河鉄道の父』の文庫版です。表紙は単行本と同じデザインですね。丸眼鏡や算盤、一圓硬貨などが描かれていますが、質店を営んでいた父・政次郎を意味しているのでしょう。そこに、賢治の「雨ニモマケズ」手帳などが置かれていて、父と子の愛情と相克を暗示しているというわけなのだと思います。妹のトシの存在や賢治自身の仏教への帰依など、様々なエピソードが映画ではどのように描かれることになるのか、大いに期待しつつ心待ちにしております…。

門井 慶喜 著『銀河鉄道の父』
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