New Entry Period–November ’80

All Songs from American Top 40

volume 98: New Entry Period–November ’80

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Entry Number,Title-Artist
New Entry Date : Chart Action from new entry
(Points/Total points of the artist)

1939 Love on the Rocks-Neil Diamond80.11.01 : 32,23,17,11,9,7,6,4,3,*,2,2,2,7,15,27,34(1223/3640)

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好評を博した彼主演の映画「The Jazz Singer」からの最初のシングルで、いかにも彼らしい重厚なバラードになっている。このころひどいバラードが多かったこともあり、特に心にしみるものがあった。重厚の中にまぎれもない透明感と優しさ、いいぞ。

1940 I’m Happy That Love Has Found You-Jimmy Hall
80.11.01 : 35,31,28,27(123/123)
かのWrt Willieのリードシンガーとして知る人の多いアーティストだが、ソロとしてはこの曲が唯一のTop40ヒットである。もう少し「南部」らしい味付けがあると印象に残りやすいものがあったのに。

1941 (Just Like) Starting Over-John Lennon
80.11.01 : 38,32,10,9,8,6,4,3,1,*,1,1,1,2,6,7,13,16,38(1911/3454)
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ついにこの曲のコメントを書くところまで時代は進んでしまった。
言うまでもなくあの「凶弾に倒れた日」を挟んだリアルタイムでのTop40ヒットであり、悲しさこの上ないNo.1ヒットである。
John Lennonについては別途記事をまとめる所存であるが、誤解を恐れずに言えば、やはり「Double Fantasy」については、Yoko Onoのパートがある限り、所有する気になれない。
やはりJohnは、音楽をするために何か素材を探す側のアーティストではなく、何か表現した素材があった時に、その手段として音楽を選ぶ側のアーティストであったのだと思う。その意味で、John Lennonのアルバムには、彼の生活やその時の心情の揺らぎのようなものが色濃く出てしまうのである。それ故、ひどく個人的なメッセージの中に聴く側が置かれてしまうことになるのだが、それが音楽という「作品」のバランスの中からはみ出してしまうことがあり、必ずしもすべての作品が成功に結びつかないのである。
個人的には数多く存在する実験的アルバムも含め、やはりJohn Lennonの「作品」としては、「ジョンの魂」と「イマジン」で完結させてしまいたい気がする。ただ、シングルのレベルで言えば、「Double Fantasy」からカットされた3枚ともいずれも出来がよいと思う。この曲や、次の「Woman」で表現された優しさは、孤独な時代を長く経験し、人の心の痛みを知り、その果てに理解者としてのパートナーを得た人間が表現する至高のものの一つであろう。「なぜ、Yoko Onoなのか」も、自分としてはわかった気でいるのだが、やっぱり「ものを作るものは、作ったものでのみ評価される」スタンスに照らし、今日までアルバム「Double Fantasy」は購入していない。
もう一言、本当に大切に思っているアーティストだから、誤解を恐れずにコメントさせていただければ、あの事件がなかった場合、この曲の最高位は3位が妥当だと思う。死後に送られる「国民栄誉賞」にいったいどれほどの意味があるというのだろうか。

1942 Theme from the Dukes of Hazzard-Waylon Jennings
80.11.01 : 39,34,30,28,26,24,21,21,32(294/510)
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John Schneider主演のTVドラマ(面白かったのだろうか)の主題歌ということもあり、彼のシングルとしては最高の順位を記録した。順位の割には印象が弱い曲で、やはりこの人はシングルヒットを飛ばすタイプのアーティストではないと痛感する。

1943 Sometimes a Fantacy-Billy Joel
80.11.01 : 40,36,36(71/6030)
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アップテンポなのだが、どこか「うす寒い」印象がどうしても残る曲で、不発に終わったことが十分頷ける。

1944 Hungry Heart-Bruce Springsteen
80.11.08 : 30,21,18,11,8,7,6,5,*,5,5,5,24,32(859/1088)
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Buce Springsteenの名を一挙にメジャーに押し上げ、トップ・アーティストとしての地位を確立させた伝説のアルバム「The River」からのリード・シングルである。日本でもヒットし、彼の代表作の一つといっていいだろう。ただ、アルバム「The River」は、やはりそのタイトル曲で評価されるべき名盤と言うべきだろう。後日、この曲が、やはり伝説となってしまうライブアルバムで、非常に長い内省的な語りのあとに歌われるのだが、言葉が出ないほどに圧倒されてしまうのである。それはともあれ、「Hungry Heart」も、非常に「心の部分」がホットな名曲である。それをここまでポップに仕上げるところが素晴らしい。恐れ入りました。

1945 Deep inside My Heart-Randy Meisner
80.11.08 : 37,31,29,25,22,22,36(225/225)
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Poco出身で、Eaglesのもっともセンシティブな部分を象徴していた感のあるベーシスト、Randy Meisnerの初のソロ・ヒットがこれである。これはこれでいいのであろう。むしろ80年代になってDon HenleyとGlenn Freyが2人ともソロで大成功してしまう方に私などはすごい違和感を感じたりするのだが。

1946 Everybody’s Got to Learn Sometime-Korgis
80.11.08 : 38,32,26,23,21,19,19,18,*,23,38(398/398)
この月は異常なほどに重要な曲が多い。いったいどうしたのだろうか。
プログレの流れを強く感じさせるような音作りをしている曲で、一度聴いたら間違いなく耳に残ってしまう。当時、この曲は仲間内でも人気が高かった。ただ、残念ながら「この曲だけ」で本当に消えてしまったアーティストでもある。

1947 This Time-John Cougar
80.11.08 : 39,34,32,30,27,27,32(206/405)
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John Cougarがメジャーになるのは、ほとんどこのHPでの企画の最後の方になってしまうのだが、それ以前のくすぶり方までBruce Springsteenに良くにているような気がする。地味だねえ、のひとことでかなりの部分が片づけられてしまいかねない曲なのだが、捨てきれない才能がかいま見られる感じである。

1948 Hold On-Kansas
80.11.08 : 40(21/1797)
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Kansasもまた「産業ロック」の汚名をきかけたのがこの頃で、これもまたチャート的には成功出来なかったと同様、方針的にも疑問が残る作品になってしまった。

1949 Guilty-Barbra Streisand
80.11.15 : 29,20,16,14,9,8,7,*,3,3,4,13,22,28,35(901/7732)
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クレジットを「Barbra & the Bee Gees」みたいにしてくれて、あくまでこれはお遊びであることを宣言してくれたらもっと楽しめたのではないかと思ったりもするのだが、お得意のパターンでの大ヒット、本当にいやな女である。(ファンの皆さん、スミマセン。また読者が減ってしまう…)

1950 Every Woman in the World-Air Supply
80.11.15 : 35,24,19,16,11,10,6,*,6,6,6,5,7,13,16,28,39(968/3173)
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「いい音楽と売れる音楽とは違う」ということを否応なく気づかせてくれるタイプの曲で、前作までの2作でだまされかけていた私も、さすがにこれだけ続くと気がつくぜ、といったところである。ただ、この曲だけ聴くと、どこが悪いかを指摘するのは極めて難しい。「僕には、世界の中で女の子って言うと君しかいないんだよ」って、こんな殺し文句(ここで絶句してしまう)…

1951 It’s My Turn-Diana Ross
80.11.15 : 37,31,27,23,18,17,15,*,13,11,9,9,9,18,29(716/7607)
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前作から間髪を入れずにカットしたシングルで、前2作とは全く雰囲気が異なりバラードで聴かせてくれる。その戦略の成功も大きく、アーティストとしても80年にして更なる飛躍を果たした感が大きい。日本タイトル「今度は、私」というのも、あまりに芸がなくおかしい。

1952 Turning Japanese-Vapors
80.11.15 : 38,37,36(72/72)
聴いた瞬間、絶対イギリスの音以外の何物でもないと感じさせる曲で、ポップな中にあふれるウィットな世界こそ、古くはKinksから10ccにつながる「芸の伝統」さえ感じさせる。それにしてもこれ1曲で消えてしまったのは残念。

1953 If You Should Sail-Nielsen / Pearson
80.11.15 : 39,38(45/45)
ウエストコースト系の音のはずなのだが、印象に残っていない。

1954 I Believe in You-Don WIlliams
80.11.15 : 40,33,31,29,26,24,24,*,32(278/278)
この曲なども70年代だったら絶対Top40には届かなかったと思われるが、本当にこの年のカントリーの強さには驚かされる。曲としては好感が持てるのは確かなのだが。

1955 De Do Do Do, De Da Da Da-Police
80.11.22 : 30,24,19,16,14,12,*,11,10,10,26,34,37(604/735)
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日米でブレイクしたのがこの曲で、当時のPoliceの音楽性への不当な評価がそれだけで知られると言うものであろう。特にこの曲は「日本語バージョン」が作られ、しかもそれなりにヒットした、ということもあり、ファンの心を逆なでするのに十分すぎる状況だった。それでも、当時のファンがPoliceを支持し続けたのは、言うまでもなくPolice、とりわけStingの才能、可能性への十分すぎる期待からに他ならない。はっきり言ってアルバム「Zenyatta Mondatta」は、それ自体成功作とは言いがたい面があり、特に、ここでメジャーになってしまって大丈夫か、という思いは少なからずファンの間ではあったのである。それにしても本当に「Message in a Bottle」、なぜアメリカで流行らない?

1956 Celebration-Kool & the Gang
80.11.22 : 35,32,28,25,20,17,*,16,14,12,3,1,1,3,4,6,10,13,17,17,30(1435/4575)
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それにしてもKool & the Gangがこのような形でのNo.1ヒットを記録してしまうとはまさか思わなかった。しかもこのロングセラーである。本当に驚かされることばかりなのだが、「こんなことをしていたらソウル自体死滅してしまうのではないだろうか」と語られ出したのもこの頃である。ピーター・バラカン著の「魂(ソウル)のゆくえ」にはそのあたりの葛藤が十分に論議されているので非常に共感出来る部分がある。

1957 Sequel-Harry Chapin
80.11.22 : 36,29,25,23,23,38(192/1037)
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 81年に事故で亡くなってしまったHarry Chapinのことを思うことで、今月の原稿を記述する上で、John Lennonに続き、涙ぐむこと2度目となってしまった。音楽活動とともに、かれの福祉的な活動での功績は、今も語り継がれることが多い。日本人ももっと照れずに社会や地域のために活動できるようになると、もっといい社会が訪れると思ったりしてしまうのだが。
それはともかく、この曲は彼の72年のヒット「Taxi」のsequelすなわち、「続編」である。この辺のストーリー・テラーとしてのこだわりも彼ならではの世界と言えよう。

1958 Suddenly-Olivia Newton-John & Cliff Richard
80.11.22 : 39,35,30,28,25,23,*,21,20,24,38(366/9790)
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Barbraほどではないが、この人もこうしたインスタント・デュエットのシングルが多い。ただ、Barbraよりははるかに不快感がないのは、あくまで、自分の女優としての活動を含む表現活動に必要な相手と組んでいる感がするからであろうか。この曲も映画「XANADU」からのヒットである。(たぶん、松田聖子はOliviaのような成功イメージを抱いていたのではないだろうか)

1959 One Trick Pony-Paul Simon
80.11.22 : 40,40(42/4445)
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同名の映画からのセカンド・シングルで、このホームページ上の企画の中では最後の登場になる。そこで、このあとのPaul Simonについて書いてみたいのだが、あの「Graceland」について考え出すと、また、長くなってしまうことが確実なので、後日(本当にあるのだろうか)、Artist Reviewの形でまとめようと思う。

1960 Tell It Like It Is-Heart
80.11.29 : 33,18,13,12,10,*,8,8,13,30,35(565/2499)
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この曲のTop10入りは正直言って意外だった。本当にHeartについては、それぞれ良質なシングルになっているのだが、ヒットの予想の難しいグループだと言えるだろう。この曲は当時発売されたGreatest Hitsでしか聴くことが出来なかったナンバーであり、その辺もあるのだろうか。

1961 Passion-Rod Stewart
80.11.29 : 37,31,24,16,11,*,7,7,7,6,5,5,11,13,16,33,38(929/6692)
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「Rodもディスコをやってた」と総称される頃にふさわしいサウンド作りで、まあ、ヒットもやむを得ないところであろうか。

1962 The Tide is High-Blondie
80.11.29 : 38,32,20,11,8,*,4,4,3,1,2,4,5,7,13,15,27(1276/4897)
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今度はレゲェですか、と驚かされたものだが、プロデューサーをMick Chapmanに戻したのが成功したのか、、これでNo.1ヒットとしては3作目である。こうなると本当に貴重なアーティストで、Top20ヒットはすべてNo.1ばかり、ということになってしまった。
これに近いチャートアクションを示すのはKC & the Sunshine Bandしかないのだが、彼らにはNo.2ヒットが2つと18位まで上昇した「Give It Up」というのがあり、出来、不出来の激しさではBlondieに軍配が上がるだろう。

1963 Girls can Get It-Dr. Hook
80.11.29 : 39,36,34,34,35(127/4994)
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残念ながら印象に残っていない。Greatest Hitsの購入に心が動かされるところである。

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