第77期名人戦七番勝負第4局1日目 新名人誕生前夜か、形勢まだ互角なれど自信みなぎる端角打ちは名人に相応しい一手なり

一気に土俵際まで追いつめた豊島二冠は明日名人戦を終わらせないと6月4日(火)から、おなじみの洲本市「ホテルニューアワジ」で始まる棋聖戦を万全の態勢で迎えられなくなる。相手は今やレーティング1位最強、葛飾出身の渡辺明二冠であるから準備期間はわずかでも確保しておきたいところだ。

73手目の▲1六角はただの千日手模様の回避ではない。何やら大きな構想を感じるが私の棋力ではその意味がにわかにはわからない。しかし、心躍るものを感じる。大きな自信に満ち溢れた一手ではないかと思う。次の74手目を天彦名人が封じて1日目は終了。いよいよ明日歴史が変わるかもしれない。

今日の対局者の昼ごはんは豊島二冠がうなぎチャーハン、天彦名人が生姜焼定食で、この勝負は豊島二冠の勝ちだろう。

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